中国の経済爆発と日本(NevadaEconomicReport)

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投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 04 日 13:58:22:

今後、世界経済は、中国が台風の目になります。
中国は、今、物凄い勢いで経済が成長しています(年率7%以上)。
勿論、この成長は、借金財政に基づいていますが、WTO加盟・北京五輪・世界の工場化もあり、中国人の生活水準が日本の大阪万博の後の高度成長期の時のような様相を見せてきているのです。
インターネットの爆発的な普及・携帯電話の一日あたり、17万台もの販売等を見れば、中国が如何に急成長しているか、分かります。
ところが、ここで、中国に重大な問題が起こってきています。
それは、<農村の崩壊>です。 中国の経済成長に従い、都市部と農村部の所得の格差が、急拡大してきており、一部では、平均所得の格差が、10倍以上に開いたとの数字もあります。
この所得格差は、農村を捨てて都市への人口集中を呼んでおり、農村の荒廃、また、砂漠化もあり、農業生産の停滞を招いています。

* この砂漠化の影響は、今後、詳しく解説させていただく事もあるかと思いますが、内陸部では緊急事態になっているところもあります。

そして、中国は、急激な生活水準の向上もあり、世界から今後穀物輸入を大幅に拡大せざるを得ない事態に陥る事になるのです。
ところが、世界で穀物を大量に輸出できる国は、米国をのぞいて他にはありません。
米国が、食糧を<戦略物資>と位置付けている、理由がここにあります。
米国が、中国を国際社会に招きいれたのは、中国の近代化を進め、先進国の仲間入りをさせ、穀物輸入を拡大させ、そして、米国になびかせる。 このような思惑があった筈です。
このような米国の思惑などは、外交上手な中国政権からすれば、百も承知のはずですが、それでも、インターネットの普及もあり、もはや現政権は中国の国際化は避けられないと判断したはずで、これが、最高潮に達するのは、北京オリンピックだと思います。
それまでに、中国は、日本と入れ替わり、アジア代表として、サミットに加わっていると思います。
また、中国は、今、アラブとの繋がりを強化してきていますが、これは、中国の原油事情にあります。
中国の油田は、大慶油田が有名ですが、環境破壊・装置の老朽化・産出量の減少もあり、供給は、危機的な状況にあります。
ところが、インターネットの普及や電化の急激な伸びもあり、今後電力消費・石油消費は、大きく伸びることが当然予想されており、このままいけば、中国は、原油不足に陥ることもあり得ます。
また、今、原油輸入を大幅に拡大してきています。
(南沙諸島で探査を行っているのは、長期的な視点にたった海底油田の探査が 目的ですから)
今後、このまま中国の7%を越える経済成長が続いた場合、中国の原油輸入は激増し、世界の原油市場に、大混乱を招きかねません。
そして、【原油】は、いずれは買いたくても買えないような状態になる可能性があると思っています。
そのような国際情勢を見ているからこそ、今、中国の上層部は、アラブとの関係を強化してきているのです。
先般のアラファト議長の中国訪問はその象徴ですが。
今後、5年後、10年後には、原油価格は、想像もつかない価格に上りつめていると思います。その時、何もかも失った日本は、原油・穀物を買えるだけの<ドル>を持っているでしょうか・・・・。

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