柳沢金融担当相:不良債権問題で理解得られた 英米から帰国〔毎日新聞〕

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投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 08 日 20:30:30:

英米を訪問していた柳沢伯夫金融担当相は8日、両国の金融当局や政府首脳との一連の会談を終え、帰国した。懸案の不良債権問題について、柳沢金融相は「日本の取り組みに理解を得られた」と成果を強調している。ただ、両国からは不良債権の早期処理を促す声が相次ぎ、日本の景気悪化が鮮明となる中で、金融行政は難しいかじ取りを迫られる。
邦銀の不良債権の実態について海外や市場から疑念が向けられ、今回の外遊は不信払しょくが最大の目的だった。外遊直前に金融庁が示した「07年度までに半減」という不良債権処理のシナリオが市場の不評を買ったことを踏まえ、柳沢金融相は「04年度以降に正常化」とアピールした。6日のグリーンスパン米連邦準備制度理事会議長やリンゼー米大統領補佐官らとの会談後、同相は海外や市場に根強い公的資金再注入論については「話題は一切出なかった」と説明した。
公的資金の再注入を強く主張する国際通貨基金(IMF)のケーラー専務理事は、柳沢氏の不良債権処理の方針に対し「日本が戦略を立てて処理を進めていることを評価する」と、婉曲な表現で早期処理を促した。ケーラー氏はあえて再注入に言及しなかったが、柳沢氏が受け入れを表明したIMFの金融審査では再注入の是非が検討されるとみられ、火種はくすぶっている。
また、ジョージ・イングランド銀行総裁は、不良債権処理に理解を示しつつも、処理がデフレ圧力となり日本経済に悪影響を及ぼすことに懸念を示した。日本経済がこれ以上、悪化すれば、世界同時不況の引き金になりかねない。一方で、景気悪化は不良債権処理を遅らせる要因にもなるだけに、柳沢金融相は対応に苦慮しそうだ。 【木村旬】
[毎日新聞9月8日] ( 2001-09-08-18:57 )

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