CLS(多通貨同時決済)構想で日本の銀行は破綻へ

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投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 09 日 23:36:05:

今年の10月から始まるCLS(多通貨同時決済)構想と言うのがあります。
これは今年10月に設立される予定のCLS銀行が運営する多国間多通貨(円、米ドル、カナダドル、ポンド、スイスフラン、ユーロ)決済システムです。
この構想がもちあがった直接的なきっかけは女王陛下の金庫番であるBCCIの破産事件なのですが、つまりこのシステムに参加する銀行は現状のように御互いの口座にお金を振り込むのではなくて、(日本時間で午後3時〜午後7時)にCLS銀行にお金を振り込み、世界の為替取引を同時に決済し、時差によるリスクを解消しようというわけです。
つまり時差的にドル円の取引の売買の場合、円のほうが相手の口座に振り込むのが早いわけですが、ドルが円を送った銀行に米国時間で振り込まれるまでには当然時差リスクがあります。これを時差無しに一度にやってしまおうと言うわけです。
例えば、以前ある日本の銀行が20億ほどのお金を振り込んだものの、米国の決済時間までに相手方の銀行が破産宣告を受けて資産連結で20億円分のドルが受け取れなくなったケースがありました。CLS導入によってこういう決済事故を予防しようというのです。
CLS構想には現在、日本系銀行では東京三菱やら住友信託やらが入ってますが、問題なのはCLSに参加するにはものすごくハードな審査とお金が必要な事です。
ムーディーズBBB以上とか高い自己資本比率とか優れた事務能力があるとかetc。しかし時差リスクと言う大きな問題がクリアになることから参加者が増えてきているのです。この決済には入れると言う事は一流の証であり、安心の銀行だという事になるからです。
逆に言えばこの制度に入れない銀行は危ないわけで誰も取引をしたがらない。為替取引相手の選別化が出てくるわけです。
そうなると例え為替取引きをしたとしてもこれに参加できない銀行は「危ない」ということになり、CLSに参加してる面々よりもはるかに不利な状態で資金調達などをやりくりをしなければならなくなります。
今問題になっているのは日本の銀行の参加予定者の中で「脱落組」が出てくる恐れがあると言う事です。つまり、日本の為替市場がマトモに機能しなくなる可能性があるわけです。
その後に待ち構えているものは????

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