「短期リバウンド相場入りを想定」/オープニングコメント[FISCO] 2001/09/28 09:10:21

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投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 28 日 13:05:29:

注目の小泉首相の所信表明演説は、可もなく不可もなくといった形で終わった。失望売りを誘わなかったという意味では合格だったのだろう。ただ、「大胆かつ柔軟な」という表現で様々な問題に関し、含みを持たせる方法はいいかげん止めるべきだろう。役人言葉の「検討します」と同様だ。どのような状態になったら、このように大胆に行動し、このような状態になったら、そのように柔軟に対応しますと国民に分かり易く語りかけて欲しいものだ。
ところで、本日付けの一部特集記事に興味深いものがあった。9月18日にアサヒビール名誉会長の樋口氏、KPMGフィナンシャル社長の木村氏、そして、森金融庁長官を小泉首相が官邸に招いて不良債権処理策に関し議論したようだ。木村氏のコメントとして、「(不良債権処理が進まないのは)金融庁と銀行の共犯」と指摘していたがまさにその通りの状況なのだろう。恐ろしいことに、金融庁が(特別検査発表時に)「資本注入はいまのところ不要」と明言したことで、銀行サイドは「特別検査は資本再注入が必要になるほど厳格さにならない」との安堵感が広がっているというのである。おいおい、そう受け取るの?そうじゃないでしょと言いたいが、まあ共犯だからこそあうんの呼吸でそのように理解し合えるのであろうか?
本日終了する9月中間期は、昨今の株安で大手行は赤字続出見通しだ。先述のような理解を続けていると、来年3月末は市場による暴力的な動きに翻弄される可能性がある点には注意しておきたい。来年4月からペイオフが解禁されることもあり、来週以降3月末までの6ヶ月間。銀行及び当局が待ったなしの状況でどのように危機を感じ行動するかが試されることになりそうだ。
そういえば、民主党の鳩山氏が、不良債権処理が遅れていることに関し、「我々が3年以上前から主張していたことをようやく受け入れ始めようとしている」とのたまっていたようだが、あの時、政争にはしないと決めたことが現状につながっているのだから、あの時と言われてもねというのが市場関係者の本音だろう。そう言えば、自民加藤氏も衆院特別委員長として表舞台に出てくるようだ。昨年勃発した「腰砕けの加藤の乱」。あそこでも、日本が変わるチャンスがあったかと思うとここ数年、ことごとくそのチャンスを逃がし続けてきたのだなとしみじみと残念に思う。信用評価損率が21日時点でマイナス30.74%と92年8月14日以来の水準まで悪化したようだ。持ち合い解消売りピークも過ぎ、欧米株式市場も落ち着きを取り戻している。目先は、リバウンドを需給面から期待して良かろう。市場による金融システム攻撃はいったん「撃ち方止め」。再攻撃は、来年1月から開始といったイメージで取り合えず相場を眺めておきたい。10月から開始の、金庫株解禁、日本版401kも好需給要因として徐々に意識されてくるのではなかろうか。特に、金庫株については、発行体の財務担当者は、この株安の状況下、資金調達を「株」でやるのか、「債券」でやるのか、「ローン」でやるのか、どれが有利なのかを考えるべきであろう。現状の株価が会社の実力から見て安いと思うのなら積極的に自社株買いを行うべきだろう。そのような企業が出れば出るほど、持ち合い株放出によってジャブジャブになった株式需給がタイトになることが展望される。

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