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「大型破綻と政府の決断出るまでは売り」/オープニングコメント[FISCO] 2001/12/27 09:10:13

投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 12 月 27 日 10:49:54:

今年も泣いても笑っても2営業日しかない。3月、UFJの赤字決算、日銀の量的緩和踏み込みで底入れ後、小泉政権誕生期待で上昇し所信表明演説で天井形成。その後、米国市場の冷え込みと国内景気の悪化、構造改革のスピードへの失望で株式市場は下への動きを強めた。そしてあの9月の米同時多発テロで目先の底入れ。金融当局の為替介入、流動性供給と米国の財政出動への評価で、値嵩ハイテク株のショート・ラリーで一時的なリバウンド。そして、12月SQを境にそのハイテク株も円安にも拘わらず息切れし現在に至る。マイカル、青木建設等市場で囁かれていた過剰債務経営不振企業の淘汰、市場からの退場は実現したもののその予備軍はどうやらこのまま年を越すことになりそうだ。基本的に、円安誘導程度しか打つ手の無い状況まで追い込まれているわが国の情勢を考慮すると、年明け以降の東京株式市場は相当厳しい展開を余儀なくされよう。
メインシナリオは、1月下旬から2月末、遅くとも3月初旬までに、破綻の連続と金融システムへの公的関与が実現し、株式市場が大底を入れる展開が期待される。ペイオフが解禁される4月までに時間的にギリギリのタイミングで当局が決断をして金融システム危機回避に向けて大きく行動するというものだ。ただ、サブシナリオも考慮しておく必要が残念ながらあろう。所謂、先送りだ。破綻の実現は小幅、小粒なものにとどまり3月末を迎える。金融庁の特別検査の最終的な結果が出るであろう4月から5月にかけてようやく大きな動きが出てくるというものだ。この場合、株式市場は4月から5月までダラダラと下げ続けるフラストレーションの溜まる相場が想定されよう。
1990年代の土地バブル崩壊と2000年のITバブル崩壊で日本経済の不健全性と公的部門の非効率性が明らかになった上に、民間では金融システムの脆弱性が明確となりわが国経済は血行障害と心臓麻痺直前に陥っている。既に、手術室には日銀により輸血(マネー)は潤沢に供給されてはいるものの、執刀する医者がなかなかメスを握らない状態が続いている。投資家は手術が終わりこれで大丈夫と確信するまでは、命の次に大事なマネーを市場に投じるとは考え難く、結局、「これで破綻は出尽くしと思うような大型の淘汰」や「政府による金融システムへの公的関与の決断」まで底入れは待たねばなるまい。
いずれにせよ、ここまで悪化した情勢を反転させるには、全国民的なシンボリックなイベントが発生するまでは、冴えない相場が続くことになる。そして、そのシンボリックなイベントはおそらく後世の歴史の教科書で日本経済の転換のきっかけとして残るような規模の大きなものとなると確信しておきたい。結局、株はそのようなことが起こるまでは、「売り」だろう。




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