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同情されるべき…青森県知事公用車運転手、免停退職 投稿者 津軽通信社 日時 2002 年 7 月 16 日 23:39:22:

中央紙では運転手の放漫のように報道されていますが(ZAKZAKなど)この記事が事実を伝えています。

(青森 7月16日 東欧日報) 知事公用車、違反重ね運転手免停

 木村守男知事を乗せた公用車が2000年度と01年度、交通違反を重ね、運転手(技能技師)が免許停止の行政処分を受けていたことが、本紙の調べで分かった。知事は、違反の事実について「記憶にない」と話している。

 関係者の話を総合すると知事公用車は2000年7月3日ごろ、東北自動車道を青森市に向かって走行中、碇ケ関インターチェンジ付近で時速80キロの制限速度を約20キロオーバーし、取り締まり中の県警の調べを受けた。知事は、二日間の日程で宮城県内で開かれた国際セミナーに出席するため秘書課員を伴い、公用車で青森−宮城間を往復した。その帰途の出来事だった。

 さらに〇一年五月七日ごろ、五所川原市から青森市に帰る途中、浪岡町大釈迦付近で進入禁止違反をした。

 違反に伴う反則金は、いずれも運転手が自己負担したという。違反を繰り返したことにより反則点数が累積し、三十日間の免許停止となった。

 運転手は免許停止を受けたことの責任を取るとともに、これ以上激務に堪えられないとして交代を申し出た。これを受けて県は〇一年八月十五日、知事公用車運転手の交代人事を発令した。

 中島勝彦県秘書課長は「違反の事実については、本人から知らされていた。恐らく即日だったはず。ただし事故や重大な(交通安全)義務違反というわけではなく、正式な報告という形では受けていない」と話している。

 また、西野正県人事課長は「(違反があったかどうかは)把握していない。人事は、職員から健康上の理由により異動希望があったことによる。適切だと判断し発令した。一般職については人事課長決裁なので私が判断した」と説明している。

 木村守男知事は十五日、公用車交通違反問題についての本紙記者の質問に次のように答えた。

−知事公用車の運転手がスピード違反などをしたようですが。

木村知事 記憶がない。今突然聞かれても。記憶がなくなったな。

−運転手は交代したが、人事課に違反の報告はなかったようですが。

知事 それは分からない。記憶がなくなった。

−記憶がないということですね。

知事 ところでいつのことなのか。

−二〇〇〇年七月は東北自動車道、〇一年五月は浪岡町。スピード違反と進入禁止違反と聞いています。

知事 そう、記憶がない。

 「免停はプロの恥」「自分の不注意で…」 交通違反が明るみに出た知事公用車の元運転手が重い口を開いた。うつむき加減に反省の弁を繰り返す。「すべて私の責任です」

 「知事さんには随分よくしてもらった。出張すると、私のような者にも一緒にごはんを食べようと声を掛けてくれたり…」。そんなつぶやきも漏れた。

 小さな違反が大きな事故を招くことを思えば、どんな事情があろうと交通違反は許されない。VIPの運転手なら慎重の上にも慎重を期すはずなのに、なぜ−。

 運転日誌に意外な事実が隠されていた。

 行動派で鳴る知事らしく公用車はフル回転だ。朝六時か七時には走り始め、終了は深夜に及ぶ。日付をまたいでの公務も多く、超多忙な日常が浮かび上がる。

 本紙が県から情報開示を受けた運転日誌によると、二〇〇一年度、運行終了が午前零時以降にずれ込んだ日は六十四回あった。

 〇〇年四月二十九日午前四時▽八月九日午前二時半▽九月二日午前四時▽十月二十一日午前四時十五分▽〇一年五月十九日午前零時半▽六月十三日午前零時十五分▽七月二十八日午前一時半▽八月二十八日午前一時五十分▽十月十四日午前零時半…。

 未明まで公用車を走らせる知事。秘書課が情報開示した毎日の知事予定表には「祝賀会」「懇親会」「会食」のほか、庁内各課の「レク」(説明)といった記述がある。

 一日の予定の最後に「揮毫(ごう)」と記された日も目立つ。色紙に筆を振るう作業を延々と続けていたのだろうか。

 知事は藤崎町に自宅があるため、青森市との往復に約一時間半を要する。その移動時間を差し引いても驚くほどの長時間公務だ。六十四歳という年齢を考えると超人的な活動ぶりといえる。

 知事公用車の〇一年度の走行距離は、四万八千五百五十四キロに上り、周囲四万キロの地球を軽く一周したことになる。

 いくら激務の知事職とはいえ、未明にまで及ぶ公務がそうたびたびあるとも思えない。極秘会談だとすれば、だれと何を話していたのか。深夜の公務は文字通り闇の中だ。

 県内を縦横無尽に飛び回る政治スタイルから、かつて「ハヤブサの守男」の異名をとった知事は「フクロウ」の一面も併せ持つ。

 未明に帰ったその日も早朝出勤。運転手は疲れがたまっていたと容易に想像できる。「日程消化に追われ、無理をしてしまったのではなかったか」。庁内ではそんな同情論さえささやかれる。

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