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「政権の看板」おろし、首相のかけ 外相更迭〔朝日新聞〕

投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 1 月 30 日 11:41:13:

小泉首相が29日、外務省事務方との衝突を繰り返してきた田中真紀子外相の更迭に踏み切った。同時に外務官僚トップの野上義二事務次官を更迭する「両成敗」の形をとったが、首相にとっては危険なかけと言える。首相の高支持率は田中氏の個人的な人気に支えられる面もあったからだ。永田町での評価に反して、トラブル続きの田中外相に対する世論の支持は依然として高く、支持率だけが頼みだった政権の土台が揺らぎかねない。
田中外相は昨年4月に発足した小泉内閣の「顔」だった。自民党森派内にもあった慎重論をあえて退けて田中氏を外相に任命したからだ。わが国にとって初の女性外相でもあった。首相の選択はズバリ当たり、清新な顔ぶれは驚異的な内閣支持率を生む原動力となった。「小泉人気」は「田中人気」に支えられた。
しかし、その就任直後から田中外相をめぐるトラブルは休むまもなく続いた。各国の外相会談での放言や遅刻、外務省人事をめぐっての首相官邸との対立などが続き、「今後何かやれば更迭」(首相周辺)という声もくすぶっていた。
ただ、昨年秋に園遊会への出席者を巡る問題で田中外相が外務官僚と衝突した時にも、小泉首相は「カーッとならないで、もっと冷静に」と田中外相の対応を見守る姿勢を崩さなかった。更迭に踏み切れなかったのは、小泉首相が、田中外相の人気と国民の注目度を大切にしていたからだ。
田中外相更迭にまで首相が追い込まれたのは、今回の騒動で当初から対応を誤ったからだ。官邸は「外務省の問題」と傍観を続けた。しかし、外相と事務次官という意思疎通のないトップ同士の対立を、省内で解決できるわけがなかった。
締めくくり総括を前にした28日午後、国会内で大島理森国対委員長と福田康夫官房長官が会談したが、結論は「様子見」だった。意見の調整もしないまま、野上次官を参考人に呼び、国会を紛糾させ、さらに傷口を広げてしまった。
亀裂が決定的となった後、与党からは田中外相批判が急速に高まった。与党内から浮上した野上事務次官の更迭論についても、与党からは「外相の更迭でないと筋が通らない」(自民党幹部)との声が噴き出していた。
これに対し、世論の批判は、むしろNGOを締め出した外務官僚に向いている。今回、小泉首相が電撃的に田中外相の更迭に踏み切ったことは、与党の意見や、外務官僚の意見を尊重したかのように映りかねない。
国民に対し、小泉首相が今回の決着をどう説明するのかが、問われる。
田中外相が更迭されたことは、首相が掲げた「一内閣一閣僚」の公約が崩れたことも意味する。
首相は就任当初から、閣僚本人が辞任する希望をみせない限り、閣僚を交代させない方針を繰り返し強調してきた。その「大原則」が今回破られたことで、再び与党内から内閣改造を求める声が出ることも予想される。
特に最近は、閣内のほころびが目立っている。
03年度から医療費の患者負担率を一律3割にする首相官邸の方針に、坂口力厚労相は難色を示し続けた。有事法制の進め方をめぐっても、官邸や防衛庁の足並みが乱れている。郵政公社化のあり方をめぐっては、財務、金融相と総務相の間で歩調の違いがある。
また、野党は狂牛病の対応を巡って、武部勤農水相の不信任案提出を検討しており、一部の自民党農林族議員からも責任を問う声が出ていた。
「心配ない。最後は何となくまとまる」と口癖のようになってしまった小泉首相だが、その楽観主義のために貴重な人材を失った。政権の求心力にも陰りが見え始めた。
(08:20)




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