露・朝と軍事協力に乗り出す ミャンマー、欧米とは距離

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投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 05 日 13:32:30:

09/04 15:05 ロ朝と軍事協力に乗り出す ミャンマー、欧米とは距 外信58
共同
 強制労働問題などで欧米諸国の非難を受け、国際的に孤立するミ
ャンマーの軍事政権が生き残りのため、ロシアのほか、断交してい
る朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との間でも軍事協力の関係構
築に動いている。外交面では、緊密な関係にある中国に加え、昨年
以降、インドやパキスタンとの関係を強めており、今年は軍事面で
も対外関係強化に乗り出した形だ。              
 ヤンゴンの消息筋によると、八月上旬にロシアのドミトリエフ国
防次官がミャンマーを訪問、両国の軍事協力について話し合った。
両国はこれに先立ち、ロシアがミャンマーに戦闘機ミグ29約十機
を一機当たり推定一億ドル余りで売却する契約に大筋合意している
。                             
 ヤンゴンの西側軍事筋は「破格の安さ。いったんは価格で折り合
いがつかず、破談になったが、いつの間にか復活した」と驚く。ミ
ャンマーは空軍パイロットをロシアに送り、訓練を始めたもようだ
。                             
 ミグ29購入の主な財源は、ミャンマー沖のアンダマン海で生産
される天然ガスを隣国タイに供給するための契約代金。タイは一九
九七年の経済危機のため、九八年から昨年まで約七億ドルの代金を
滞納したが、今年六月にミャンマーを訪問したタイのタクシン首相
が支払いを約束した。                    
 タイ政府当局者は「代金は既に完納した」としており、ミャンマ
ーは老朽化した中国製空軍機の一新に踏み切ったとみられる。  
 ミグ29購入について、軍事政権当局者は否定も肯定もせず「国
家の平和、安定のためには、最低限、適正な(国防)力が必要だ」
と述べ、国防力強化に努めている現状を認めた。軍事筋は「ミグ2
9は、航続距離が短く、対外的には脅威にならない」としており、
タイ政府も静観している。                  
 ヤンゴンの外交筋は「地政学的に重要な位置にあるミャンマーが
中国やインドなどに接近したため、ロシアは軍事協力という形で布
石を打った」と指摘する。ロシアは最近、ミャンマーの実験用原子
炉の開発についても、研究者の受け入れなどで協力している。  
 軍事政権は北朝鮮との間でも、昨年十一月から外交・軍事関係者
の相互訪問を行い、兵器取引などを協議している。ミャンマーは八
三年にヤンゴン(旧ラングーン)で起きた爆破テロ事件を北朝鮮に
よるテロと断定し、国交を断絶。軍事政権側は「北朝鮮の謝罪がな
い限り、国交回復はない」との態度を変えておらず、外交関係と軍
備強化とは別問題との認識だ。                
 ヤンゴンの外交筋は「ミャンマーは制裁一辺倒の欧米諸国と距離
を置く一方で、ロシアや中国のアジア戦略によって存在感を高めて
いる」と指摘している。(バンコク共同=田辺宏)       
(了)  010904 1505              
[2001-09-04-15:05]

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