反タリバンで便宜的結束 北部同盟、抗争再燃も

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投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 25 日 21:09:05:

回答先: ウズベク国境近くで攻勢 反タリバンの北部同盟 投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 25 日 20:46:42:

09/25 14:50 反タリバンで便宜的結束 北部同盟、抗争再燃も  外信82
共同
 米中枢同時テロをめぐる米国の報復攻撃準備が進む中、アフガニ
スタン北部でタリバン政権と戦う「北部同盟」が注目を集めている
。米国は「あらゆる面で助けとなる」(ラムズフェルド国防長官)
として北部同盟への支援を表明した。             
 しかし、同盟の実態は、タリバンに対抗するための「便宜的な結
束」で、かつて抗争を繰り返した勢力の寄り合い所帯だ。タリバン
政権が駆逐されれば、抗争が再燃する懸念も強い。       
 北部同盟は、一九九二年のナジブラ社会主義政権崩壊後、主導権
争いを繰り返した勢力同士が九七年六月、タリバンに対抗するため
に結集して生まれた。                    
 正式名称はアフガニスタン救国イスラム統一戦線(UIFSA)
。タジク人中心のイスラム協会、ウズベク人主体のアフガニスタン
・イスラム運動、ハザラ人中心のイスラム統一党の三組織が主要勢
力で、いくつかの小規模勢力も合流している。         
 イスラム協会は旧ソ連と戦った勢力の中では最大で、指導者ブル
ハヌディン・ラバニ氏は九三年から連立政権の大統領に就任。九六
年にタリバンが首都カブールを制圧した後も正統政権を主張、現在
、国連議席を代表しているのをはじめ、三十三カ国の在外大使ポス
トもラバニ派が占めている。今回のテロの直前に暗殺されたマスー
ド元国防相は軍事部門を率いてラバニ氏を支えた。       
 アフガニスタン・イスラム運動はドスタム将軍派とも呼ばれ、か
つてマザリシャリフを拠点にナジブラ政権を支えた民兵組織。ラバ
ニ政権下ではイスラム協会と武力抗争も起こした。       
 イスラム統一党は、親イランのハザラ人のイスラム教シーア派組
織で中部バーミヤンが拠点。イスラム協会と武力抗争を繰り返した
だけでなく、ドスタム将軍派とも戦火を交えた。        
 社会主義政権崩壊後、こうした勢力の抗争が続いたため、国家再
建ができずに経済が疲弊、国土の荒廃が進んだ。国民や周辺国の失
望がタリバンを生んだというのが一般的な見方だ。       
 もともと便宜的結束である北部同盟に、米国、さらにはイタリア
に亡命中のザヒル・シャー元国王が加わったタリバン包囲網につい
て、米国の中東専門家のジョン・ムーア氏は「大同団結というが、
団結は容易ではない」と指摘する。              
 既に同盟内の小規模勢力「イスラム統一体」のサヤフ党首は米国
の支援に難色を示し、支援があれば北部同盟を離脱すると警告した
。同勢力は米軍の攻撃を七九年のソ連侵攻と同一視している上、暗
殺されたマスード司令官の後任の人選をめぐり主要三派に反感を抱
いているとされる。                     
 かつての有力リーダーでイランに滞在するイスラム党のヘクマテ
ィアル前首相も、これまでの政治的対立を無視してタリバン支持を
表明した。                         
 また、タリバンの主体であるパシュトゥン人と北部同盟を構成す
る各民族との対立も今後の火種となる可能性がある。(共同=須田
浩康)                           
(了)  010925 1449              
[2001-09-25-14:50]

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