時事状況の考察

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投稿者 考える葦へ(転載) 日時 2001 年 9 月 26 日 13:39:51:

回答先: 根底の矛盾:富者と貧者の格差の拡大の怖さ 投稿者 考える葦へ(転載) 日時 2001 年 9 月 26 日 13:37:48:

※本マガジンの、「購読サンプル」としての、友人・知人・同僚・
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 CRMシリーズ:CRM経営の本質を解く(創刊記念第4部)
       2001年9月25日:経営分野
 著者:Systems Research Ltd. chief consultant吉田繁治

 著者へのひとことメール  yoshida@cool-knowledge.com
   ホームページ  http://www.cool-knowledge.com
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こんにちは、吉田繁治です。大規模テロを契機に、世界経済と国際
金融が非常時にはいりました。<非常>とは、予期せぬこと、危険
なことが起こり、即刻の対処が必要になるという意味です。重要な
ことは「即刻」の対処です。

間違えていけないことは、仮に、同時多発テロがおこらなくても、
国際金融と経済では、もともと2001年秋は<非常時>に突入す
る確率が高かったということです。

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 <CRMシリーズ:CRM経営の本質を解く(創刊記念第4部)>

【目次】

1.時事状況の考察
2.根底の矛盾:富者と貧者の格差の拡大の怖さ
3.CRM経営の体系
4.ブランド・ロックイン
5.ブランドを理論化すれば
  (9月27日増刊号へ続く)

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最初に、時事状況について、<(無料版)ビジネス知識源>で加え
た考察を、更に深化させます。米国赤字とバブル、そして世界の貧
困を見ます。

▼90年代後期

90年代後期(特に95年以降)は、

(1)物的な面では米国のIT・ネットワーク投資と個人消費のブ
ームが、世界、特に国の生産を引っ張り、
(2)金融の面では、強いドルと高い株が、西欧・中国・日本の資
金を吸引することによって、世界経済の成長を作ってきた。

米ドルが、(基底で)最も弱かったのは92年(財政赤字が最大の
36兆円:湾岸戦争の翌年)、

(1)これが97年にはほぼゼロになり、
(2)98年からは黒字に転じ、
(3)00年は40兆円の黒字になっていた。
($1=120円換算)

原因は、税率のアップではなく企業利益の増加です。80年代から
のサプライサイド・エコノミクス(規制緩和・減税)の勝利と言わ
れた。

アメリカの3大赤字(国家の赤字、貿易の赤字、企業の赤字)のう
ち、2つの赤字(国家の赤字と企業の赤字)が、解消した。

現ブッシュの父ブッシュは、92年の米国経済の最悪期に、クリン
トンに敗れたのです。ニュヨーク市が、税収不足で職員給与の支払
い不能、デフォルトに陥ったことは記憶されていますか?東京都が
デフォルトに陥っておなじようなことになったら、騒ぐでしょうね。

80年代末までは、過剰な軍事費で国家破産が言われた米国が、
(1)92年のS&Lの不良債権処理($16000億)の完了を
契機に、
(2)財政黒字を出すまで、企業業績がよくなったのですから驚き
です。振り返れば、IT景気は奇跡的だったと言ってもよい。

▼2000年からの反転

ところが、正確には99年、表面化は2000年に、舞台の「暗転」
が起こっていたのです。理由は、投資も消費も実力以上に「行き
過ぎていた」からです。ゴムが伸びすぎ切れる臨界すれすれになっ
ていた状態を想像すればよい。(そのため、クリントン路線の民主
党ゴアは敗れた)

(1)株高を背景にした過剰投資で、企業業績の低下が起こり、
(2)家計は貯蓄率をマイナスにして(長期は続けることのできな
い)無理な買い物をしていた。

こうしたところで、<経済原理>によって以下が起こった。

(1)米国のITとネットワーク投資は、5000ポイントを超え
たナスダックの株高、$1万を超えたダウの株高によるものだった。
(2)家計の旺盛な消費は、株高の資産効果から貯蓄率をマイナス
にし、カードローン(世帯平均80万円)に依存するものだった。

2000年からの米国経済の弱体化を見て、ドルに集まっていた世
界のマネーが、株の高所恐怖症にかかり、逃げる機会を狙っていた。
一勢に逃げれば損をします。気づかれないように逃げる必要がある。

米国は、海外からの借金が経済のアキレス腱です。
(日本は、国民からの政府の借金です)

ここで、62億人の世界経済の矛盾を見ます。90年代はどういう
時代だったか。今後どう向かうべきかを考察するためです。
これが、21世紀の最初の問題です。
((注)日本の21世紀は、2003年から明るくなります。早け
れば2002年夏からです)



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