コロンビアでまた邦人誘拐 武装集団が身代金要求

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投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 02 日 17:40:10:

10/02 10:45 コロンビアでまた邦人誘拐 武装集団が身代金要求  外信38

 【ボゴタ1日共同】コロンビアの首都ボゴタ滞在中の元山梨県議
で農場主の志村昭郎さん(72)が九月、左翼ゲリラ「コロンビア
革命軍(FARC)」とみられる武装集団に誘拐され、志村さんの
関係者に身代金要求があったことが一日、コロンビア国家警察など
の調べで分かった。                     
 志村さんは一九九八年九月にもFARCに誘拐され約五カ月後に
解放されたばかり。国家警察は計画的犯行とみて調べている。  
 コロンビアでは二月に矢崎総業の現地合弁企業の日本人副社長、
村松治夫さん(52)がFARCに誘拐されたままになっている。
今年に入って邦人を標的にした誘拐事件が二件も発生し関係者は衝
撃を受けている。                      
 国家警察などによると、志村さんは九月一日午前九時ごろ、首都
ボゴタの南西約三十キロのクンディナマルカ州サンライムンドで、
コロンビア人と共同経営する農場にいたところを武装ゲリラに連れ
去られた。同地域を支配下におくFARCとみられる犯行グループ
の身代金要求額は不明。                   
 志村さんは山梨県で小学校長も務め、宝石の買い付けなどで八七
年ごろからコロンビアを訪問するようになった。本人が周囲に語っ
たところでは、前回の誘拐で二千五百万円相当の身代金を支払った
。農場経営のため、今年八月からボゴタに滞在していた。    
 同国では、九一年に東芝社員二人が、九二年には会社社長が誘拐
され、いずれも無事解放。しかし、今年二月に誘拐された村松さん
は今もFARCの監禁下にあり、FARCは家族との直接交渉を求
めている。                         
 国家警察などによると、コロンビアで昨年一年間に発生した誘拐
事件は三千七百六件。今年一―七月では千七百十三件を数え、同期
間に十九人の外国人が誘拐されている。            
(了)  011002 1045              
[2001-10-02-10:45]
10/02 10:34 最近10年の主な邦人誘拐  外信40

 最近10年の主な邦人誘拐事件は次の通り。         
 92・1 コロンビアで会社社長中川浩治さん誘拐、同年2月解
放                             
 92・3 パナマでシチズン・ラテンアメリカ社の営業統括責任
者太田俊さんが誘拐され、12日後に遺体で発見。犯人は部下の中
国系ペルー人ら                       
 94・1 マニラで建設会社社長青木豊春さん誘拐、100万ペ
ソ(約400万円)以上の身代金を支払い解放         
 96・8 メキシコ・ティフアナで三洋電機の米現地子会社の金
野衛社長誘拐、8日後解放                  
 98・9 コロンビアで元山梨県議の志村昭郎さん誘拐、約5カ
月後解放                          
 99・8 キルギスで鉱山技師4人がイスラム武装勢力に拉致(
らち)、約2カ月後解放                   
 2001・2 コロンビアで矢崎総業の合弁企業副社長村松治夫
さん誘拐、現在も左翼ゲリラが監禁中             
 01・9 志村さんがコロンビアで2度目の誘拐、犯行グループ
が身代金要求(共同)                    
(了)  011002 1034              
[2001-10-02-10:34]

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