イギリス高級紙「ガーディアン」が批判する戦争扇動の「誤報キャンペーン」

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投稿者 木村愛二 日時 2001 年 10 月 09 日 23:37:16:

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『亜空間通信』37号(2001/10/09)
【イギリス高級紙「ガーディアン」が批判する戦争扇動の「誤報キャンペーン」】

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 転送、転載、引用、大歓迎!

 以下は、昨日、2001.10.09.、アメリカの歴史見直し論者による転送手紙の日本語訳である。イギリスの1821年からの伝統ある高級紙、ガーディアンに掲載された署名記事のようであるから、自動機械訳に手を加えた。転送者の個人情報は削除した。原文は後刻、わが電網宝庫に、この訳文とともに収録する。

転送:誤報キャンペーン

日付:10/8/01(午後12:16:47)「大急ぎ!!!」

分析:誤報キャンペーン

西洋のメディアは、国家が紛争を準備を開始するや否や、周知の憂鬱な定式を繰り返す。

フィリップ・ナイトレイ

ガーディアン

2001年10月4日(木)

 戦争が西洋のメディアの中に報告される慣習は憂鬱なほど予言可能なパターンを繰り返す:

 第1段階:これは危機なのだ!;
 第2段階:敵のリーダーの悪魔化;
 第3段階:個人としての敵の悪魔化;

 そして、

 第4段階:残虐行為。

 現在 [執筆は上記のごとく2001年10月4日] 、我々は第2段階と第3段階にいる:

 オサマ・ビン・ラディンとタリバンは狂信的で、残酷であるだけでなく、ほとんどのアフガニスタン人、そして多くのイスラム教徒でさえもが、同様の状況にあることを示す努力が行われている。

 我々は、第1段階を既に終えた。交渉による危機の解決は不可能と思われるような報告が行われている。

 政治家は口では外交を要求しながら、軍事的報復を警告する。メディアはこの状況について「我々が戦争の瀬戸際にいる」とか、あるいは、「戦争は避けられない」とか報告する。ニュース報道は、軍事力展開の状況報告に熱中するし、著名なコラムニストと新聞の社説は戦争を煽る。

 しかし、市民の間には通常かなりな数の少数派がいて、平和のためのすべての手段が完全には研究し尽くされていないなどとこだわるから、主流メディアは彼らの抗議を無視したり軽視してみせたりするだけに止まらず、彼らが余程の勢力を得ない限りは議論に水を浴びせ掛けて彼らの士気を挫こうとする。

 我々は次の段階に入る。第2段階:敵のリーダーの悪魔化である。

 ヒットラーとリーダーを比較するのは、ヒットラーの名前が刺激する瞬間的なイメージによって絶好のスタート台となる。

 したがって、ジョージ・ブッシュ1世がイラクのクウェート進攻を、1930年代のヨーロッパにおけるナチの電撃戦にたとえた時、メディアは素早くこのテーマを取り上げた。

 サダム・フセインは、自国の人々から嫌われ、アラブ世界の中でも軽蔑される第2のヒットラーとして描き出された。

 同様にコソボ紛争では、セルビア人は大量虐殺に熱中するナチの暴漢のように描写され、「アウシュヴィッツ・スタイルの火葬場」とか「ホロコースト」とかいう言葉が使用された。

 最も素朴なアプローチはリーダーが狂気であると示唆することである。

 サダム・フセインは「混乱した精神病質者」だった。ミロセビッチは狂人だった。そして最近、「スペクテイター」紙は、オサマ・ビン・ラディンの記事に次の見出しをつけた:

「狂人の心の内側で」

 これらのうちのどれに対してでも疑問を公表するする人々は、さらに強い爆発的な迫害を受けることを期待できる。

 湾岸戦争中にはそういう人々に、「テロリストの友人、大言壮語、頓馬、偽善者、野獣、野蛮人、狂人、反逆者、錯乱、まあまあ居士、弁解屋」などのラベルが貼り付けられた

「ミラー」紙は、平和を求める抗議者たちのことを、「自分の国以外なら常にどんな国でも慰めて支援することを熱望する見当違いのねじくれた連中で、我々に危険を及ぼす内部の敵」と評した。

 コラムニストのクリストファー・ヒチェンスは、先週の「スペクテイター」紙で「ハトに呪いあれ」と題して、新しい敵を理解するように努力する知識人たちは平和、民主主義あるいは人命の支持者ではないと論じた。

 パターン中の第3の段階はリーダーだけでなく相手の国の人々の悪魔化である。

 これをする最も単純な方法は残虐行為物語である。ここでの問題は、多くの残虐行為物語は真実であり、戦争はそれ自身が残虐行為なのであるが、真実ではない物語も多いということにある。

 クウェートの赤ん坊の物語が好例である。この物語の起源は第1次世界大戦中に英国が行ったデマ宣伝に遡る。その時には、ドイツ兵がベルギーの赤ん坊を空中でトスし、銃剣で突き刺したと非難したのである。

 湾岸戦争で使うために塵を払われ、かつ、更新されて、この新しいバージョンは、近代的なクウェートの病院の未熟児病棟に乱入したイラクの兵士が、早産児保護器を見つけ、それをイラクへ送るために中にいた赤ん坊を放り出したという物語になった。

 この初っ端から起こりそうもない物語は、1990年9月5日にロンドンの「デイリーテレグラフ」によって最初に報道された。

 しかし、この物語には登場人物という要素が欠けていた。つまりは裏付けのない伝聞報道だった。テレビのための映像とか、死んだ赤ん坊を抱いて嘆く母親とのインタビューとかはなかった。

 だから比較的には早めに訂正された。追放中のクウェートの政府によって融資された「自由なクウェート市民」と自称する組織は、クウェートからイラクを排除するアメリカの軍事介入のためのキャンペーンに関して、アメリカの巨大な広告会社の「ヒルトン&ノートン」に、1000万ドルを支払う契約に署名していた。

 米国の議会の人権推進委員会は10月に会合を開いていたが、「ヒルトン&ノートン」は、15歳のクウェートの少女が国会議員の前で赤ん坊の話を話すように準備した。彼女は、その役割を見事に演じた。話を継続しようと努力した瞬間に涙で息が詰まって、彼女の声が途切れたのだった。

 議会の委員会は、彼女のことを、ただ「ナイラー」としか知らされていなかったのだが、彼女が証言した時のテレビの部分的映像には、彼女の言葉に耳を傾ける国会議員の顔に浮かぶ怒りと決意が映し出されていた。

 ブッシュ大統領は、以後の5週間に6回も、この物語をサダムの政権の悪徳の証拠として引き合いに出した。

 上院の討論では、クウェートからサダムを追い出す軍事行動を承認するために、7人の上院議員が特に、この早産児保護器の赤ん坊に対する残虐行為に言及した結果、開戦を支持する最終投票は、わずか5票の差で可決となった。

 ジョン・R・マッカーサーの戦時宣伝に関する研究によると、この赤ん坊に対する残虐行為の物語が、アメリカの世論を戦争に向けて準備するキャンペーンの中での決定的な瞬間だった。

 この物語の真相が判明するまでには、ほぼ2年掛かった。この物語は捏造された神話だった。そして議会の人権推進委員会に現れて証言した十代のクウェートの少女、ナイラーは、実際にはアメリカ駐在のクウェートの大使の娘で、「ヒルトン&ノートン」によって指導され、リハーサルまで行っていたのであった。

 マッカーサーがこの真相をを明らかにした時にはすでに、戦争はアメリカの勝利に終わっており、もはや誰も責任を問われなかった。

 そこで今、我々は、アフガニスタンにおける拷問に関する今週の英国の報道機関の物語に対して、何をなすべきなのだろうか。

 タリバンの秘密警察からの離反者はパキスタンのクエッタで、あるリポーターに、彼が、「けたたましい悲鳴がカラスを怖がらせて巣から飛び出すほどの非常に恐ろしくて新しい拷問の方法」の考案を命令されたと語った。

 その後、この離反者は、彼と仲間の秘密警察官たちが開発したと称する一連の血も凍る思いがする拷問の方法を並べ立てた。

 曰く:「世界中にアフガニスタンのように野蛮で残酷なところはない」

 物語は嘘を撒き散らすが、あらゆる類いの離反者がインタビューアに、彼らが聞きたいと思うことを語るのは周知の事実である。

 他方では、もしかすると、それは真実なのかもしれない。問題はそこにある。我々はどのようにすれば真相を見極め得るのか。

 メディアは、我々に信頼せよと求めるのだが、あまりにもしばしば、その信頼は裏切られてきたのだ。

*フィリップ・ナイトレイは、「プリオン」社発行の戦時報道の歴史、「最初の死傷者」の著者である。

木村愛二註:上記の「最初の死傷者」という本の題名は、有名な警句、「開戦布告後の最初の死傷者は真実」から取られたものであろう。

 以上。

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木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長
ある時は自称"嘘発見"名探偵。ある時は年齢別世界記録を目指す生涯水泳選手。
E-mail:altmedka@jca.apc.org
URL:http://www.jca.apc.org/~altmedka/
altmedka:Alternative Medium by KIMURA Aiji
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