ブッシュ政権はまだウサマに決着を付けない!

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投稿者 あっしら 日時 2001 年 11 月 19 日 17:01:58:

様々なメディアでウサマ・ビン・ラディン包囲網が狭まり、拘束もしくは殺害が近づいていると報道しているようだが、ブッシュ政権はそんなに早く9.11事件の結末を付けるつもりなのだろうか。
今回のアフガニスタン攻撃が“純粋に”9.11事件の“報復”であれば、できるだけ早く、自らが首謀者と断定したウサマ・ビン・ラディンを拘束・殺害するのがベストである。

もう一つの“邪悪な”存在であるタリバンは、未だ大きな武装勢力として残っているが、支配力を急速に失っており、タリバンが本拠地であるカンダハルを明け渡す事態になる可能性も高い。

アフガニスタン全体の情勢も混沌としており、今後の展開が読めない。
ブッシュ政権のアフガニスタン現状に対する認識も、パウエル国務長官とライス大統領補佐官(安全保障担当)の発言に見られるように政権内で統一がとれていないようだ。

ブッシュ政権の狙いがウサマやタリバンとは別のより“大きなもの”であるとすれば、アフガニスタンでの軍事行動の継続当否がアメリカ国内で論議される契機となるウサマとタリバンの“消滅”は必ずしも得策だと言えるのかという問題がある。

さらに言えば、9.11事件が軍事的に“解決”されれば、アメリカ国内では、9.11事件に対するブッシュ政権の“対応問題”が論議の的になってくるだろう。外に向けられていた意識が、今度は内に向くようになるのである。

大統領を始め国防総省のあのブザマな対応ぶりが世論及び議会によって俎上に乗せられることになる。
ブッシュ大統領に対する支持率の高さは、ブッシュ個人の大統領としての能力に対するものではなく、戦争を展開している状態での最高司令官=大統領に対する愛国的な気持ちの現れでしかない。現在の大統領への支持率の高さは、大統領が誰であっても同じである。
戦争目的が完了し、9.11事件そのものが論議され始めると、ブッシュ大統領の支持率は急降下で落ちていくだろう。


産経新聞で報じられた『空爆作戦に詳しい空軍幹部は同紙(引用者注:ワシントンポスト)に「われわれは何人かの大物を手中にしていたのに、攻撃許可が出るのが遅すぎた」と話している。ある空軍大将はラムズフェルド国防長官とその側近らが作戦の細部にかかわり過ぎると非難した。』の記事は、ブッシュ政権がウサマなどの攻撃をコントロールしていることがよくわかる。

ウサマやオマルを泳がせるとともにアフガニスタンを混沌状況にしているほうが、行動の選択肢を幅広く持てるのである。


このような意味で、ブッシュ政権がバカでなければ、現在の状況においてウサマ・ビン・ラディンに決着を付けるようなことはしないだろう。

ただ、ブッシュ政権の言動にはバカなものが目立つので、自分の墓穴を掘る行動をしないとは言えないが...(笑)




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