サウジ王子:毎日新聞インタビューでアフガン秘話を語る〔毎日新聞〕

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投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 19 日 22:22:24:

【リヤド笠原敏彦】
米同時多発テロの首謀者とされるウサマ・ビンラディン氏とかつて面識があったサウジアラビアの対外情報機関「GID」前長官、トルキ・アルファイサル王子(56)は18日、毎日新聞と会見した。王子は今回のテロが発生前の98年、アフガニスタンのイスラム原理主義勢力「タリバン」の最高指導者オマル師と交渉を行い、タリバン側が一時、身柄引き渡しに合意する姿勢を見せていた事実を明らかにした。 
同時多発テロの背景に、アラブ有数の親米国でありながら、タリバンとの外交関係を維持していたサウジの工作失敗があったことが浮かび上がった。
王子はGID長官を77年以来24年間務め、旧ソ連軍のアフガン侵攻(79年〜89年)にからむアフガン戦略の責任者だったが、今年8月末、突然、辞任した。
会見で、王子はファハド国王の命を受け、98年6月、ビンラディン氏の潜伏するアフガン南部・カンダハルでオマル師に会い、ビンラディン氏の身柄引渡しを求めたと語った。オマル師は説得を受け入れ、引渡しの方法などを協議する両政府の合同委員会設置で合意したという。
だが、同年8月、ケニア、タンザニアの米大使館同時爆破テロ事件とそれを受けた米国の巡航ミサイルによるアフガン報復攻撃が発生。トルキ王子が9月にカンダハルを再訪すると、敵対心を露にし、身柄引き渡し協議は決裂したという。
身柄引き渡しを求めた背景について、王子は「ビンラディン氏は公然とサウジに敵対的な態度を見せ、国内で(ビンラディン氏の支援組織「アルカイダ」への)徴兵活動を行うなど、大きな問題を引き起こしていた」と指摘した。サウジ政府は米大使館爆破テロを機に、タリバンとの外交関係を凍結、同時テロ後、断交した。
王子はまた、米同時多発テロに関し、「アルカイダとその指導者の犯行であると確信している」と語った。サウジ政府はこれまで同時テロは非難しながらも、国内のイスラム強硬派への配慮などから、公式にはビンラディン氏の関与には言及していない。
                   ◇ 
サウジアラビアの対外情報機関「GID」前長官、トルキ・アルファイサル王子と毎日新聞との会見の主な一問一答は次の通り。

――80年代に行ったビンラディン氏への支援は。

◆サウジは「無神論」のソ連による侵攻と戦ったイスラム教徒に対し、兵器や食料、通信装備などを支援した。10年間に10億ドルの支援を行ったが、3カ国の支援プログラムに沿って貢献したまでだ。サウジ国内からジハードに参加した義勇兵は1000人を超えるだろう。だが、彼はこの支援計画とは関係がない。彼は自分の財産をつぎ込み、我々の支援は必要なかった。

――ビンラディン氏の身柄確保を試みたことはありますか。

◆サウジはアフガンを支援してきたが、「彼は両国関係を害している」と説得した。1時間半の協議の結果、オマル師は「分かった」と答えた。その後、アフリカでの米大使館爆破テロが起きた。再び9月にカンダハルを訪れると、オマル師は激しい口調で「サウジは米国の植民地だ。我々は米軍からメッカとメディナの2大聖地を抱えるサウジを解放する」と非難を浴びせ、私は席を立った。

――ビンラディン氏とアルカイダの能力をどう見ますか。

◆私は、アルカイダが世界中に組織を張り巡らしているとは思わない。ビンラディン氏の財力は4000万〜5000万ドル。サウジ国内から同組織へ参加したのは過去10年間で200〜300人だろう。彼らに核兵器能力はない。 
[毎日新聞11月19日] ( 2001-11-19-22:00 )

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