結束問われる北部同盟 各民族、軍閥で異なる思惑

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投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 22 日 18:46:13:

回答先: キプロスの親イラン派も出席へ 4グループから18人出席か アフガン新政権協議 投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 22 日 18:43:24:

11/22 15:01 結束問われる北部同盟 各民族、軍閥で異なる思惑  外信445
共同
 指導者マスード元国防相が暗殺される二カ月前には分裂必至と言
われていたアフガニスタンの反タリバン勢力「北部同盟」。首都カ
ブールを五年ぶりに奪回、タリバン政権を事実上の崩壊に追い込ん
だ。しかし゛共通の敵″を失った今、裏切りと流血を繰り返してき
た軍閥の寄り合い所帯は、逆に結束維持の正念場に立たされている
。                             
 「米国は空爆実施について、アフガン各民族の代表と話し合うべ
きだった」。十月下旬、カブール北方約六十キロのグルバハルにあ
る北部同盟パシュトゥン人実力者ハジカディール氏の自宅。アフガ
ン式に客間の床で車座になったインタビューも終わりに近づき始め
たころ、突然、米国批判をぶち始めた。            
 空爆開始数時間前の十月七日午後、北部同盟のアブドラ外相は「
空爆は数日中」と発表、別の同盟筋は同夜にも空爆が始まる可能性
があると言明した。米側から事前通告があったのは明白だが、同盟
指導部の大半はタジク人。ハジカディール氏の発言は、米国がパシ
ュトゥン人を軽視しているとの不満の表明だった。       
 北部でも「不安材料」が指摘され始めている。タリバン側から奪
回したばかりの要衝マザリシャリフ一帯を拠点としてきたウズベク
人勢力を率いるドスタム将軍。旧マスード派の北部同盟関係者に言
わせると「大酒飲みの裏切り者」だ。             
 旧ソ連軍追放後のカブールで一九九四年、ヘクマティアル前首相
と組んでラバニ政権を攻撃、アフガン内戦を全土に拡大させた。独
自通貨も発行し、九八年までマザリシャリフ一帯に゛王国″を構え
ていた将軍が「今回の要衝制圧の戦功で発言力を強める」とみる同
盟関係者は、新政権の分裂要因だと懸念を示す。        
 巧みにゲリラ戦を指揮、旧ソ連軍から「パンジシールの獅子」と
恐れられたマスード元国防相の存命中ですら、北部同盟はタリバン
の攻勢に押され、支配地域は一時国土の10%にまで追い込まれた
。今回の劇的な戦況逆転は同盟軍の実力によるものではなく「ほと
んど米軍事作戦頼み」との指摘も否定はできない。       
 内戦の混乱期に都市部で略奪、女性に対する暴行を繰り広げ、民
衆の信頼を失い、タリバンの台頭を許したのも現在の北部同盟を構
成する各派だ。新政権樹立に向けた国連の暫定評議会構想などにつ
いても、同盟内部で対立の影がちらつき始めている。(モスクワ共
同=及川仁)                        
(了)  011122 1500              
[2001-11-22-15:01]

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