アフガン政権協議:基本合意の背景 国連協力派が守旧派抑える

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投稿者 あっしら 日時 2001 年 12 月 03 日 16:26:17:


いわゆる“国際社会”の実態がどんなものかということや北部同盟の動きを知ること以外には興味を覚えない「ボン会議」だが、次のような記事が毎日新聞に出ていたのでアップする。

まず、タイトルがすごいですね。なんだか、日本の政治のことかな...なんて思わせたりともして。私だったら、「国連協力派」→「復興資金優先派」、「守旧派」→「独立国家尊厳派」にでもしますが...。
記事の最後の、「国連に逆らったラバニ氏の暫定政権での地位は保証されていない。」というのはすさまじい表現ですね。国際社会はヤクザの世界なんでしょうか?

アフガニスタンは、ますます混迷を深めていくんでしょうね。
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 【ボン岸本卓也】難航していたアフガニスタンの暫定政権協議を最終合意へと大きく変えたのは、反タリバン連合(北部同盟)内部の政変だったことが3日、分かった。国連関係筋によると、北部同盟内部には国連の新政権づくりに協力的なカヌニ内相、アブドラ外相の若手グループと、懐疑的なラバニ前大統領の守旧派との対立があった。だが、先月30日までに国連協力派の内相らが前大統領派を抑えたという。

 協議は11月27日に開始されたが、暫定政権の最高指導者の地位にだれが就くかという問題で難航し、交渉は暗礁に乗り上げた。ラバニ氏は暫定政権が北部同盟以外の勢力に牛耳られることを恐れていた。

 ラバニ氏は多国籍部隊のカブールへの展開にも反対した。「北部同盟が首都を奪還したのに、外国の軍隊に明け渡すのか」と怒ったという。内相・外相派は「国連に協力することで復興援助が得られる」と反論し、多国籍部隊の展開の容認を主張した。

 北部同盟の主流派はタジク人。タジク人内部では内相と外相の指導力が急速に強まり、次第にラバニ氏の影響力が弱まっていた。指導層の世代交代の動きだ。ボンでの協議が手詰まりになった時点を見計らい、内相・外相派が一挙にラバニ派の切り崩しに出て成功したという。

 内部抗争に勝利した内相は1日になって妥協案を国連に示した。「暫定政権のトップの地位はザヒル・シャー元国王派のローマ・グループに譲る」という内容だった。これを受けた国連が暫定政権の合意書案を作成し、各派から大筋合意を取りつけたのだった。

 国連が認定している現在のアフガニスタン政府の名目上の大統領はラバニ氏。同氏は、暫定政権の誕生とともに国連が認めている大統領の地位も失う。国連に逆らったラバニ氏の暫定政権での地位は保証されていない。


[毎日新聞12月3日] ( 2001-12-03-10:40 )


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