「反テロ」の旗印奏功 タリバン政権消滅 国際協力で包囲網(西日本新聞)

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投稿者 えーてる 日時 2001 年 12 月 08 日 05:31:38:

 【ワシントン7日平山孝治】米英軍のアフガニスタン空爆開始からほぼ二カ月。大方の当初の予想に反し、タリバン勢力はあっけなく壊滅した。スピード制圧の背景には、アフガン包囲網を築いた国際協力、最新鋭兵器を駆使した米国の圧倒的軍事力、反タリバンのほう起などさまざまな要因があるが、何より反テロリズムを旗印にしたのが大きかった。

 十月七日の空爆開始後、軍事専門家の大半は戦闘の泥沼化を懸念、中には「ベトナム戦争の二の舞い」と指摘する声もあった。その根拠の一つが、旧ソ連のアフガン侵攻に打ち勝った山岳の多いアフガン独特の地形、ゲリラ戦の戦闘力、イスラム諸国から集まる義勇兵の存在だった。

 このため、ブッシュ大統領が「イスラム教との戦いではなくテロとの戦い」を再三強調。同時テロから一カ月は外交展開に集中、テロ一掃の国連決議など手順を踏みながら、軍事作戦に不可欠なパキスタンなど周辺国の協力を取り付け、タリバンの孤立化を果たした。周辺国との交渉では経済援助のカードも切った。

 旧ソ連侵攻の際、米国が共産主義拡大阻止のため、武器供与などでアフガンを支援。外国からの義勇部隊を含めアフガン内が一枚岩だったのと比べると大変な違いだった。

 米英軍にとって軍事的には、本格的地上戦を回避できたのが大きい。アフガン独特の地形は現地人でないと分からないといわれるが、旧ソ連は当初から大量の地上軍を投入して失敗、撤退した。今回はアフガン国内勢力の北部同盟をはじめ、最終的にはタリバンと同じパシュトゥン人部族もほう起。このため、米英軍は空爆に専念、地上進攻は反タリバン勢力が受け持つという米英にとっては願ってもない構図になった。

 最近の会見で、好調な軍事展開の原因を聞かれたラムズフェルド国防長官がまず挙げたのは「戦争の大義」だった。「テロは許せない。米国だけでなく多くの国の罪のない人たちがテロの犠牲になったのだ」。孤立していったタリバン側に大義がなかったのは事実だろう。

 トマホーク・ミサイル攻撃で始まった軍事力の差は、当初から歴然としていた。ただ、「いわゆる陸、海、空軍を持たない相手(タリバン軍)」(米国防長官)に、米軍は開発改良中の大型地下爆弾を使用するなど、新型兵器の実験場と化した点はなかったのか、検証が必要だ。(西日本新聞)
[12月8日4時2分更新]




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