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Re: ペンタゴン版「ウサマ・ビン・ラディン犯行告白」ビデオは米国でも嘲笑の的

投稿者 一般人 日時 2001 年 12 月 15 日 23:41:31:

(回答先: Re: ペンタゴン版「ウサマ・ビン・ラディン犯行告白」ビデオは米国でも嘲笑の的 投稿者 ちょっと 日時 2001 年 12 月 15 日 01:41:36)

9月11日以来、良く拝見させていただいております。
センセーショナルな見出しにもかかわらず、よくよく読むとそれなりの根拠があり、とても参考になっております。

特に重要なのは、特種な事例を、特種なこととして普通に記載されていることです。通常、特種な事例を一般生活に馴染むように理解しようあるいはさせよう、とするばかりで、話しをこねくり回し意味のない情報ばかりです。どうせ、話しをこねくり回すなら「やっぱり、冬は鍋よね」とか「クリスマスラブ・彼氏彼女獲得大作戦」とかの話題に終始しているほうがましです。

また、一般生活(私自身の生活を含む)での安心をもとめたいのであれば、本来、高校で習った政治経済の参考書などを読めば十分だと思います。しかし、本当に何に不安を感じ、真実がなにかを求め、理解したいのであれば、個々の事象からその特殊性を導き出し、収集するしか手だてはないと思います。少なくとも、科学の分野の研究はそうやて進歩してきたわけですし....。

ここでは、特種なことは特種なこととして真っ向から、個々が取り組む姿を感じにとても好感が持てます。というより、意味のないように感じる情報も含め、これだけ羅列されると、個人的な思考の判断材料としてはとても意味がでてきます。すごい。まあ、通りすがりでやってくると、その見出しにちょっと一瞬ビビりますがね。

管理人さんを含め、記述者の方々のリベラルのレンジの広さに敬意を表します。おかげで、私のようなにわかな者でも書き込みできるわけですし。

9/11事件後、アメリカにいた友人と会話をしましたが、事件以前からブッシュさんは戦争をしたがっている、と言う印象があったのでやばいね。と話しておりました。どちらかというと、私はアメリカ(政府ではない)を好きですので(嫌いではないといったほうが正しい)複雑な気持ちでした。

これは、アメリカに滞在した時やその後の日本での私的印象論でしかありませんが、アメリカ人はアメリカを好きではあるが、「アメリカ政府」を好きかというとそうでもない。むしろ、日本人の方が「アメリカ政府」のことが好きなのではないかと感じることしばしばです。

サミュエル・ハンチントンの「文明の衝突」を読まれることお薦めします。
また、フランスの有名な思想家ボードリヤールが「湾岸戦争はなかった」と言う本を書いています。私はまだ読んでいませんが、作家の島田雅彦の語るところ、「湾岸戦争の実態が、古くなった兵器の償却であったり、石油利権の確保であったり、そういった様々な要素を計算した上で、しないよりしたほうが得だと判断を下していったことを書いている」
そうです。

いや、やはり近代国家の成立は「権力は悪であり、封じ込めなければならない。」から始まっている。ということにリアリティを感じていない、私たち日本人はまず政治経済の参考書からですかね。日本の外交担当者の方とくに....。

私見を書き連ねたおわびに、雑誌「SIGHT」VOL.10 WINTER 2002に掲載されている英国人気スパイ小説家 ジョン・ル・カレ氏のインタビュウーの最後の部分を載せておきます。編集者は渋谷陽一氏。全文は書店にて買い求めあれ。

「見せかけの平和のその後」

先ほど、私は戦争という言葉を使っただろうか?わたしは思うのだ、ブレアあるいはブッシュは子供が手足バラバラに飛び散る光景をその目で見たことがあるのだろうか、集束(クラスター)爆弾が一つ、無防備な難民のキャンプの上に落ちた現場を見たことがあるのだろうか、と。そういった地獄絵図を見ることと指導者としての資格が必ずしも結びつく分けでもないし、そんな惨状は見ずにすめばそれに越したことはない。だが、それでも背筋が寒くなるのを禁じえないのだ、ミサイルの放つ光線に目を輝かせる政治家の顔を見、その育ちの良さそうなプレッピーそのままの声を聞いていると、次第にこの私ですら、陶然と戦いを迎えるような気になってしまうのだから。

そしてブッシュ大統領に、さらにおそれ多くもブレア首相にも、一言申し上げたい。神の名をここで口にするのは遠慮していただきたい。神が戦争をするという発送は、神すらが人類最大の愚行を冒す可能性があると考えることだ。神が望まれるのは(われわれが神について知っているとすればの話で、もちろんわたしにその資格があるとは言えないが)、住む場所や肉親を失った人たちに効果的に食料を投下し、献身的な医療チームや、安心できる良質な避難所を提供し、さらにわたしたちが無条件で自分たちの過去の過ちをそこそこ認めること、ただちにその過ちをただすことだろう。神はわたしたちが強欲だったり、傲慢だったり、宣教師もどきの振る舞いをするのを望まれず、また人生の敗者たちを見捨てることも望まれないだろう。
これは新しい世界秩序ではない。まだ、そうとは言えない。そしてこれは神の戦争でもない。この戦争はわれわれの情報機関の失敗、そしてソ連侵攻に立ち向かうために、いすらむの狂信者に武器を与え利用し、その後、荒廃して指導者のいなくなった彼の地に置き去りにした、という我々の愚行を是正するための、恐ろしくも、必要な、そして屈辱的な警察行動なのだ。その結果、われわれは、現代に生きる中世の宗教的狂信者まがいの集団を追跡し、処罰し、そしてついには彼らを死に至らしめたとしても、逆に彼らのほうが神の子という栄光を手にする、という実にみじめな責務を負うことになってしまったのである。
さらに、この戦争が終わっても本当は何も終わらないのだ。ビン・ラディンの背後にいる集団はビン・ラディン本人が自己破滅という感動的な最後を迎えた消滅するばかりか、むしろ数を増やすだろう。こうした人々に背後から支援を続ける、物言わぬシンパたちも同じように増えるだろう。われわれは、地球上に暮らす貧しい人々と家なき人々という矛盾を前に、ゆっくりと、西側の良心が再び目覚めるのを信じるしかないような気持ちになっているのだ。そして、恐怖心とやむにやまれぬ必要性とレトリックとから、新しい政治倫理が生まれてくるのだろう。
爆弾がやみ、みせかけの平和が達成されたとき」、あめりかとその同盟国は彼の地での駐留を続けようとするだろうか。それとも、冷戦が終焉したときのように撤退し、自分たちの庭に帰るのだろうか。その庭はかつてのように安全な場所ではなくなっているかもしれないのに。

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全く、アフガニスタンがいったん納まってからの、米軍ベースとか危ない気がしますよね。





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