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ウクライナけん制の意図も 新パイプラインでプーチン政権

投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 1 月 18 日 18:58:00:

(回答先: 03年末までに建設完了へ 露からのガスパイプライン 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 1 月 18 日 18:43:23)

01/18 16:24 ウクライナけん制の意図も 新パイプラインでロ政権 外信70

 【モスクワ18日共同】ロシアのプーチン政権がロシア極北部か
らポーランドへの大規模ガスパイプライン建設推進に本格的に乗り
出した。経済性の高いウクライナ経由の既存ルート活用をロシアが
回避した背景には、ソ連崩壊後、しばしば西欧への接近を図ってき
たウクライナへのけん制の意図が隠されている。        
 ロシア最大の政府系天然ガス企業ガスプロムのミレル社長はプー
チン大統領がポーランドを訪問した十六日、ポーランド側と新規ガ
スパイプラインの第一ルートを二○○三年末までに完成させること
で合意したことを明らかにした。               
 ロシアが建設を推進しているのは、極北部ヤマル半島のガス田か
らウラル山脈南部チュメニ州、ベラルーシを経由、ポーランド西部
のドイツ国境まで敷設する「ヤマル欧州パイプライン」。○四年の
建設終了までに年間三百億立方メートルの輸送を目指し、西欧への
本格的輸送路とする構えだ。                 
 しかし、ナゴリャンスキー・ウクライナ首相補佐官は「現在、年
間最大千百五十億―千二百億立方メートルにとどまっているものの
、ロシアからは最大千七百億立方メートルまで輸送が可能なウクラ
イナ経由のパイプラインが既にある。新たな資金を投じるより既存
ルートの輸送拡大の方が経済的なはず」と疑問を呈する。    
 ウクライナは慢性的なエネルギー危機に苦しんでおり、ロシア側
にとって新パイプライン建設推進は、バルト三国加盟をにらんだ北
大西洋条約機構(NATO)の第二次東方拡大が迫る中、脱ロシア
志向の意図を見え隠れさせてきたウクライナへの影響力強化の狙い
が指摘されている。                     
(了)  020118 1624              
[2002-01-18-16:24]




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