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Re: サウジアラビア:駐留米軍撤退問題=失敗の積み重ねが行き着く所でね

投稿者 WW 日時 2002 年 1 月 20 日 05:23:48:

(回答先: サウジアラビア:駐留米軍撤退問題、表面化の可能性[毎日新聞1月19日] ( 2002-01-19-18:18 ) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 1 月 19 日 22:14:46)


http://www.asyura.com/sora/war8/msg/506.html倉田佳典の「駐留米軍の撤退報道否定 共同」が伝えている所では、「またパウエル国務長官も同日訪問先のネパールで記者団に、ブッシュ政権とサウジ政府が基地撤退問題で話し合った事実はないと述べた。」との事だね。もっとも、コーリン・パウエルが「事実はない」と言うのも当然だがね。そもそも、「協議」したという報道では無かったのだからね。もともと、駐留米軍撤退を求める可能性について、サウジアラビアの皇太子に「近い」情報源から「リーク」情報として流されたという事なのでね。それ自体が、神経戦なのでね。それは、パウエル国務長官も知っているはずだがね。

しかし、パウエル氏が「事実はない」という論法で反論したらしいのが留意点だろうね。それで、パウエルが当惑したらしいことがうかがえるみたいでね。協議や協議事実ではなく、サウジ政府筋の意向が問題なのでね。協議していない話をサウジ側が一方的に流し始めたということでね。そうなると、アメリカは丸でサウジ政府意向を知らなかったという大ミスだからね。

アメリカが、こういう皇太子を快く思っていないのは自明だろうね。アメリカでリークされているサウジ王室のコカイン密輸疑惑の話の中には、アブドラ皇太子が自分の豪華な「専用機」でフロリダ辺りを徘徊し、専用機内で怪しいコカイン密輸をやっているのだという情報もあるのだからね。それも、この皇太子やその周辺の反アメリカ勢力を追い落とす為の情報戦だがね。これ以外にも、王女の問題とかニューヨークのジュリアーニ市長がサウジの見舞金を突き返したなどの、アメリカ=サウジ間国際問題が発生しているのでね。さらには、ビンラディン氏のサウジ内潜伏説なども出される可能性があるみたいだがね。例の激白ビデオとリンクさせてね。

しかし、こうしてアメリカ情報機関がアブドラ皇太子勢力を排除しようとした陰謀は、どうも失敗したようだね。そして撤退問題が噴出したのだね。そうなると、アメリカにとってはアラブ内の大きな拠点を失うことになりかねず、大ピンチに陥る事になるだろうがね。アメリカ政府でも、当分の間は徹夜組が出るだろうね。アメリカが皇太子を懐柔できるのか、皇太子を恫喝して撤退要請問題をもみ消すのか。アメリカがどう対処するつもりなのかは見ものだね。

もともと、世界最大の油田地帯を抱えるサウジアラビアが、アメリカによるカザフ油田地帯の占領戦略を脅威として理解していたのは、自明の事でね。カザフ油田が開発されると、サウジアラビアの石油大国としての地位は脅かされるのでね。カザフの方が、サウジより大規模な世界最大の油田地帯になるという見こみらしいからね。それを考えても、カザフ油田開発の影響で将来の原油価格が下がる見通しだし、またロシアの協定破りで2001年からとうに原油価格下落の傾向もすでに始まっているからね。サウジは自分の足元を脅かされていると考えざるを得なかっただろうね。

そして、見るからにイスラムという風貌のビンラディン氏をターゲットにしたイスラム攻撃戦略がさらにサウジの神経を逆撫でしたのだね。ビンラディン氏がサウジ出身だということもあるしね。サウジは、アメリカと衛星国によって喉元にナイフを突きつけられた状態だったということでね。
サウジは、イスラムの聖地を抱えながら、それでも精一杯アメリカに協力してきたのだがね。そのサウジの姿勢を評価し損ねたのは、アメリカ政府の砲艦外交それ自体だね。つまり、サウジの今回の「離反」劇は、アメリカ政府自身が引き起こした失敗なのでね。これで、アメリカと衛星国の「世界資源争奪戦争」はまた一つ失敗したみたいだね。こういう一つ一つの失敗の積み重ねによって、「超大国」といえども「文明諸国」の陰謀といえども、ついには「破滅」するのだがね。日本の政府当局でも、そういう事をよく覚えておかないといけないのだがね。

すでにイスラムを野蛮視した「テロ撲滅戦争」は、アメリカと衛星諸国の陳腐な陰謀に過ぎなくなったね。それも、イスラム圏の人間の観方ではという意味だがね。これは、アメリカが「宣言」したテロ撲滅戦争が、もはや戦略ではなくせいぜい「騒動」に過ぎなくなったという事なのでね。
そもそも、アメリカには条約上の「同盟」国もあったのだがね。しかし、テロ撲滅戦争を唱えて「踏み絵」(あっしら)方式で反対論を封じるアメリカのやり口を受け入れる国ばかりになった。丸で大らかさの欠如した、姑息なやり方だったがね。そして、これは「同盟国」ではないね。それは、「衛星国」と言うのだね。まったく、ソ連の「衛星国」と同じなのでね。

サウジがアメリカ軍駐留に反対するジェスチャーを示した事で、アラブ圏(その政府を糾合するのがアラブ連盟という組織だね)では、アメリカがイスラム攻撃を進める事は難しい情況になったみたいだね。つまり、イスラエルのパレスチナ攻撃にも、アメリカと衛星国のイラク攻撃にも、同じくイラン攻撃もね。アメリカのアラブ最大の衛星国はエジプトだが、エジプト政府が反対しなければアラブ連盟もアメリカ軍の撤退を支持または「理解」すると表明するし、結果的にはアメリカ軍は撤退を求められそうだね。もっとも、アブドラ皇太子がアメリカ軍に同情的な「何者か」によって暗殺でもされれば、その限りではないのだがね。





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