★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 議論9 > 1211.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
「アメリカーフセイン合作陰謀説」について
http://www.asyura.com/0304/dispute9/msg/1211.html
投稿者 HINO 日時 2003 年 4 月 23 日 12:08:48:xSOXvm81sFtYo

この投稿はあっしらさんの書かれた
「“万有引力”や“重力”の存在を信じていますか?/“陰謀はないという陰謀論”ではないか自省してみてください
」(http://asyura.com/0304/dispute9/msg/1178.html
に対するレスです。

レスありがとうございます。

>「政府が公式に発表したものは、政府の意図がどうであれ、その国民や他の国からも検証される余地があります」では、重大な“陰謀”を暴くことができません。
>とりわけ、公式に発表する政府やメディアが“陰謀”そのものに関わっている場合、発表されたり報道されたことから直接陰謀を証明することは困難です。
>報道もそうですが、出されていることよりも、出されていないことに重要な情報があると考えています。
>出されていないことは見えないものなので、出されていることを再構築して不>合理や不自然さを指摘して、出されていないことを出すよう求めていくことが重要です。
>政府側の発表をそのまま信じるほうが危険であり、入手できる情報をもとに考えて奇妙に思えることをおかしいと提起するほうが健全だと思っています。
(なにせ、権力を持たない人間の遠吠えでしかありませんからね)


誤解しないでいただきたいのですが、私は政府側の発表をそのまま信じろとは言っていません。ただ、根拠もなく検証もされない陰謀論を信じるよりはまだマシだろうということです。
おっしゃる通り、入手できる情報をもとに考えておかしい部分を提起できるなら、それは健全でしょう。しかしそう提起できる、というのも他の国、またはその自国民によって検証されやすいからこそできることです。


>私が書き込みした内容が「幾ばかなりの証拠や根拠を示す」こともなく、「少なくとも、ソースのまったく示せない」ものであることを、具体的にお示しください。


根拠という点では、今までの話では、フセインのメリットを考えると成立しないと思います。また、証拠という点では、あっしらさんが今まで証拠を示された記事があるなら、ぜひご提示ください。


>HINOさんが、私が書き込みした内容を「幾ばかなりの証拠や根拠を示す」こともなく、「少なくとも、ソースのまったく示せない」ものであるから偏った主観た荒唐無稽の陰謀説だと思われているのなら、“万有引力”や“重力”の存在も信じられないはずです。


偏った荒唐無稽の陰謀説とまでは私は言ってません。ただ、少々主観的すぎるとは思っています。あっしらさんが客観の存在を無視するならば当然の結果だとは思いますが。
万有引力や重力の存在を信じるのは、これまで科学者により多く検証されていることで、少なくない客観性を引き出していることが前提にあります。


>たぶんですが、あなたが考えられている意味の主観という意味で、「人間はすべて主観的な行動しかしない」とは捉えていません。
>「100%の客観はありえない」どころか、0.001%の客観もありません。(客観的認識も客観的存在もないということです)
>このような主−客の二項対立的世界観(認識論)が害毒を撒き散らしていると思っています。
>客観的だと錯誤する認識や世界は、広松氏的な用語を使えば「共同主観」、日常的用語で言えば、教科書的に示されていたり常識とされている認識や世界のことです。
>理性的思考(論理)は手段でしかありませんから、目的が達成できるのなら、真理でなくても不都合はありません。
>科学理論は、事象を体系的に説明するのにそれほど齟齬がないか、それを応用して活動したときに不都合がないことで、確からしさが「共同主観」=常識として受け入れられるというものです。


カントは、現象世界において客観が存在しえるとしています。私たちの認識能力によって得られた世界を現象世界として定位することによって「客観性」が生まれる、つまり認識している対象が、「主観−客観」の構造の中に出現した現象であるということをわきまえた認識こそが「客観的」でありえるということです。あっしらさんのように、はじめから客観は有り得ないとする考えの上に論議することは、客観性を欠くことになって当然なのかもしれません。

>「判らないものは判らないと判断する、というスタンスは重要な意味を持つ」と私も考えています。
>しかし、イラク侵略戦争の構図について「今は判らない」と表明し、「判らないものは判らないと判断する、というスタンスは重要な意味を持つ」と考えている人が、「陰謀説はつくり出したらきりがない」( http://www.asyura.com/0304/dispute9/msg/1020.html )で「どうも巷に流れる陰謀説というのは、根拠もなく信じる人が多いので眉を顰めてしまうんですが・・・」という内容をなぜ投稿できるのか、はなはだ奇異に感じています。


なぜ奇異に感じられるのかわかりません。「今は判らない」というスタンスに立たず展開される陰謀論に、眉をひそめることがおかしいことでしょうか?


>「眉を顰めてしまう」前に、本当に「根拠もなく信じる人が多い」のかどうかや陰謀説に代わる構図を考えるのがまっとうな人の責務だと思いますが...
>あなたには、自分が受け入れられない言説について、「根拠もなく信じる人が多い」だの、「主観的判断に偏った論」といったレッテルを貼る傾向が見受けられます。


あっしらさんは、私に、『「根拠もなく信じる人が多い」だの、「主観的判断に偏った論」といったレッテルを貼る傾向がある』というレッテルを貼っていませんか?


>「人間は「判らない」という不安定な状況に置かれるとその状況から脱するために理由付けとして陰謀論を唱えがち」だと言われることの証拠はともかく論証をお願いします。
>あなたも「「判らない」という不安定な状況」に置かれているようですから、あなたの論に従えば「陰謀論を唱えがち」のはずであり、“陰謀はないという陰謀論”(そういう陰謀論もけっこうあります)を唱えているのではないかと自省してみてください。


「唱えがち」ではあるが、必ず唱えるとは言っていません。そこにストップをかける人間は存在し、またそういう人間がどこかに必要だと思っています。


>>仮に今フセインが軍隊を持っていたとしても、経済的にその軍隊を長期間維持してい
>>くことは難しいでしょう。なぜ経済的に難しいのかは、既に述べた通りです。小規模
>>な武装隊なら可能かもしれません。


>「なぜ経済的に難しいのかは、既に述べた通りです」では、私がその後に説明した内容に対する反論になっていません。
>フセインがティクリートを今なお支配していれば、ティクリートの武装勢力のみならず、国費が投じられるティクリートに駐屯する「新国軍」や「新治安部隊」も、米英政権+フセインの意向で動きます。


イラク国内を支配したいなら、ティクリートの支配だけでは不十分です。ティクルート内だけでも決して少なくない人数に情報が行き渡ることになります。外に情報が漏れる可能性は高いでしょう。


>フセイン一派に対する経済的利益の配分も続くはずです。
>あなたの「世界」での説明にはなっていますが、私の「世界」に対する反論にはなっていません。


フセイン一派が今後の経済的利益の配分で、軍隊を維持できるという根拠を説明してください。


>>米英の駐留部隊や「新イラク国軍」・「新治安部隊」も合作説に加わる(真相を知ら
>>される)となると、情報のリークは免れないと思います。米英政権がそんな手段をと
>>るとは思えません。

>(真相を知らされる)という手続きを踏まなくても、国軍・共和国防衛隊・治安警察の動きや北部地域・バグダッド一部地域の人々の動きから、けっこう広範囲の人たちが「合作」を承知していると推測しています。


国軍・共和国防衛隊・治安警察の動きや北部地域・バグダッド一部地域の人々の、どのような動きから「合作」を承知していると推測するのか教えてください。


>フセイン政権の治安警察を雇用し始め、バスラでも地元のバース党幹部族長を市長に据えようとし、各省庁の職員に職場復帰を呼びかけ、フセイン政権中核メンバーの拘束にしゃかりきになっていない「米英政権がそんな手段をとるとは思えません」という根拠を説明してください。


フセイン政権の治安警察を雇用・各省庁の職員に職場復帰を呼びかけているのは
、単に人員の確保のためだと思っています。混乱が続く国内で、「反フセイン派」だけで人員を賄うのは無理でしょう。また、アメリカは反米感情を避けたいはずです。
「米英政権がそんな手段をとるとは思えません」と言ったのは、米英は情報のリークを恐れるだろうということです。


>>チィクリート陥落前の不自然な戦闘や空爆をどう解釈されているのか、ご提示くだ
>>さい。

>あっしらさんが不自然だと思われる理由をまず知りたいんですが、以前に書いた記事
>があれば教えてください。


アメリカによるティクルートに対する戦闘が比較的軽かったのは、アメリカはバクダッドに戦場を絞りたかったためであり、流血を避けるためと解釈しています。ティクルートでの戦闘が激化すれば、イラク国民の反米感情は高まるだけでしょう。また、今回の開戦に至る経緯から、「イラク国民によるイラク政府を」とアメリカは表明しているようにアメリカは流血を多くすることで国連から非難されることを極力避けたいはずです。
また、バグダッドを制圧しフセイン政権を崩壊させた後、フセインのティクルートでの地盤が緩むのを期待しているという可能性もあると思います。


>ティクリートでは侵略軍とのあいだで戦闘が行なわれていません。
>これは、ティクリートの権力構造がそのまま維持されていることを示唆します。
また、フセイン政権の主要メンバーは大半がティクリート出身で、中核メンバーは今なお拘束されていません。
>このようなことから、ティクリートは今なお「フセインの牙城」だろうと判断しています。
>「その支持基盤も崩れ去っていく」と考えられる根拠を説明してください。


ティクリートで戦闘が行われていないことが、ティクリートの権力構造がそのまま維持されていることを示唆するという根拠を説明してください。


>選挙での公約などを見てもわかるように、強欲と支配の道具と考えている被支配者との契約なぞへとも思っていないのが悪魔崇拝者たちです。
(司法まで牛耳っていますから、ときにはガス抜きのために犠牲者も出しますが、枢要な位置にある人が悪事をなしたりアウトサイダーと交わした契約を反古にしても、罪に問われません)
>その代わり、インサイダー同士で交わした契約は絶対的なものです。
それをいい加減に取り扱うような組織は、組織自体が瓦解します。
(結社は、血のつながりではなく、契約で結ばれた人たちから構成されるものです)


会社と国家は異なります。会社は司法を扱う任にはありません。
取引というのは双方の利害が一致した上で成り立つものです。
フセイン側のメリットがデメリットよりも弱い限り、取引きを行う理由がありません。


>南ベトナム政府幹部を米国に受け入れ、マルコスを米国に受け入れたように、米国政権は、それなりの信義を示しています。そのような構えがなければ、覇権を維持することもできません。」で説明は十分だと思っています。


ではあっしらさんは、アメリカが今後、フセインを受け入れるとお考えですか?


>>>フセインは、米国政権というよりもっと強大な力を持つ勢力を信頼しているはずです。
>>>米国の政権が変わっても問題がないことは、1979年から現在に至る20数年の歴史でわかっているはずです。

>>米国政権よりももっと強大な力を持つ勢力とは、具体的に何でしょう?

>米国政権の政策や人事を左右している勢力で、世界経済を支配している国際金融家グループです。
>(直接的というより、キッシンジャー氏やブレジンスキー氏などの“知的執事”や“知的執事”が寄り集まるシンクタンクを通じて差配する構造です)


フセインが「世界経済を支配している国際金融家グループ」と繋がりがあり、より信頼しているという根拠を示してください。


>酒を飲むなというのは、イスラム法で規定されていますが、コーランで禁止されているとは理解していません。
>最後の審判で信仰者であったと判断された人は酔わない美酒を飲めるそうですから、飲酒そのものを悪とみなしたわけではなく、酩酊状態を悪と考えたはずです。


私の解釈では、最後の審判で合格したものが、「ご褒美」として美酒を飲める、と解釈しています。また、「嘘」は教えの中で明確に禁止されています。


>フセイン一派が行なったのは、
>● ムスリムを自称しながら、自分の銅像や肖像画を至るところに飾り、ムスリムたちにイスラムで強く禁じられている偶像崇拝を平気で強いた
>● 今回の「イラク侵略戦争」でも、神を語って徹底抗戦や殉教を呼びかけたが、最後には何も語ることなく「敵前逃亡」し、異教徒にイスラム共同体の支配権を譲り渡した
>という、まったくレベルが違う反イスラム行動です。


私はそういう国民性なのだと解釈しています。
国民がフセインの銅像や肖像画を受け入れていたという点、そして禁じられていることを堂々としながらも、フセインが自らをムスリムと名乗っていた点からです。

一応断っておきますが、私はフセインを庇いたいのではありません。むしろ私はフセインには良い感情を持っていません。

 次へ  前へ

議論9掲示板へ

フォローアップ:
  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。