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ジャックどんどんさんと、プチ熟女さんへのレス
http://www.asyura.com/0306/dispute11/msg/406.html
投稿者 リーマン 日時 2003 年 6 月 21 日 15:34:26:

数日前に投稿させていただいたところ、幾つかレスをいただき、ありがとうございました。
リーマンをやっていますので、すぐお返事を書く時間がありません。

気になったことをアトランダムにいくつか書かせていただきます。

1. 「ロンドンのクラブ」について
これらは、閉鎖的なクラブではありますが、特段「秘密クラブ」ではないと思います。
そういった秘密クラブもきっとあるのだとは思いますが、イギリスの通りを歩いていれば「○○クラブ」という看板は結構いたるところに掲げられており、ただ一般人は会員同伴でなければ入れて貰えないシステムになっているという点において「閉鎖的」であることから、このような表現がふさわしいと思われたため使わせていただいたものです。

この手のクラブには、一般に談話室のようなものが設けてあり、ちょっとお酒を飲みながら同好の士と会話を楽しむ事が出来るようになっています。また、別途食堂があり、通常の食事が出来るようになっています。
また、昔の会員で偉い人だった人の肖像画等を始めとした絵画や品のいい調度品などが飾ってあります。
アメリカ映画ですが、エディーマーフィーの「大逆転(という題名?だったかな)」の中に「クラブ」の様子が描かれています。
尚、この手のクラブは英米だけでなく、フランスにもあります。
日本でも戦前このような英米のスタイルを真似ていくつかクラブのようなものをつくっていたようです。例えば、大手町にある日本工業倶楽部や神田の学士会館の古い建物がかもし出す雰囲気が当時の面影を残しているようです。

こういったクラブ組織のキーワードは、「内と外の区別を楽しむ」ということなのではないか、と思います。
こういった場所で接待をすることによって「私はこの(有名な)クラブメンバーであり、あなたを特別に招待したんですよ。」というスノッブな感情を満足させることが出来ます。また招待者はさりげなく自分の社会的ポジションを相手に伝えることが出来ます。
学士会館や如水会館で結婚披露宴を行うカップルの心理も似たようなもの(うちの旦那東大卒・一橋卒なんだもんねえ〜とさりげなく披露したい?)かな、と思います。

前置きが長くなりましたが、「日本をうまく飼いならす工夫」という主題が、特に秘密な場所で密談するにふさわしいわけではなく、私のイメージをいえば、「上記のようなクラブの談話室で、まわりに日本人が居ない事を確かめてスノッブな英国訛りを駆使して自分の歴史知識・視点をクラブの仲間に得々と披露するイギリス人」の姿が眼に浮かぶ、ということを申し上げたかったということです。

なお、この手の話ならば、CITYのパブにいけば現役の金融関係者達が交わす話題としても可能だと思います。但し、これらの現役の人間達は「今世界で何が起こっているか、新聞等の表に出てこない話で、それぞれの専門家どうしが持っているホットな情報を交換する」ことを好みます。
このような場には私も参加させてもらいますが、例えば、ロシア専門家が、ロシアの輸出品目として武器が急激に伸びている話をし、一方で、インドネシアの専門家が最近のインドネシア政権の不安定さについて語ってくれます。その次にKOREAの専門家が、北のほうから38度線を視察してきたときの話(英国は北朝鮮と国交あり)などを聞かせてくれます。仲間に入れてもらうお礼に何か話さなければならないので、しかたなく「最近の日本経済のぼろぼろな状況」なんぞを面白おかしく話たりまします。
そのときの彼らの国際情勢(世界各地の情勢)を見る目線を横で眺めていると、「きっと自分がこの場に居なかったら、日本というものをかくかくしかじかのような観点で論じるに違いない」とおぼろげながらも感じることができます。

前回投稿した内容は、「彼らが発展途上国等の現状を描写する様子が、まるでルーペで虫かごの中にいる昆虫動物を観察した記録をノートに書きつける態度に似ている」という感想から書かせていただいたものです。
観察報告の特徴としては、「抽象概念的な言葉を使わず、なるべく事実を通して被観察対象物を語ろうとする」と言う事です。

蛇足ですが、英米人達が日本に作っているクラブとしては、有楽町にある「外人記者クラブ」や港区の「アメリカンクラブ(なぜかイギリス人も良く使う)」などがあります。
表は記者や金融機関の名刺を持ちながら、「もうひとつの顔」をもつ人達の溜まり場でもあります。

外人記者クラブで行われる「日本人の記者会見」は、これら日本観察記録者達が、「日本種」という昆虫の中で特に観察に値すると思われる個体を呼んで来て、みんなで共同で観察する場だと思っています。


2. 英国ユダヤ人について
プチ熟女さんの質問は、リーマンの私には重過ぎます。
私のまわりにはいくらかのユダヤ人がいますが、オーソドックス以外は、シオニストを含めだれがどのような思想を持っているかまではわかりません。
また一般にユダヤ人の問題はおおっぴらに語る話題でもありません。それこそ、話す相手を慎重にえらびながら、ヒソヒソ話すべき話題だと思います。

私も折に触れて「ユダヤ人とは」ということを考えさせられる事は多々ありますが、「こうなんじゃないかな」と申し上げられることは現段階ではありません。
ただ、日本人がユダヤ人を理解する際に、性急に「○○ユダヤ人とはこれこれである」といった抽象概念でひとくくりにして理解しようとすること危ない、ということは常々自分に言い聞かせています。

どんな事柄についても、抽象的に物事を理解しようとする事は、他人に利用され・操られやすくなる事を意味する、という一般命題からすれば当然なことかもしれませんが。(蛇足ですが、宗教、共産主義、近代自由民主主義等は思弁を極端に抽象化するからこそあれだけ人々をおおがかりに操る事が出来ると思っています)

以前住んでいたマンションの大家はブラジル系ユダヤ人で宝石商でした。また仲介している不動産屋もユダヤ系でした。
その頃、契約書をめぐるやり取り、その他こまごましたやりとりの中で、従来私が頭の中で書物からだけで作り上げてきた「ユダヤ人観」というものに変化がおきました。
日本人的な対応が全く通用しない世界であるとともに、「胃の壁の内側をタワシでごしごしこすらられるようなイヤーナ感触」を何度も感じました。
そうした経験を経てみると、戦前ドイツの中でヒットラーの主張がドイツ人の民衆に受け入れられる下地のようなものも感触としてわかったような気になりました。

おそらく当時のドイツの村の村長に話を聞くと以下のような回答がかえってきたのではないでしょうか。
「この村の多くの人間があんた達ユダヤ人から金をかりて、時には大変世話になったことは十分わかっている。あんた達が村の決まりを良く守っていることも、きちんと税金をおさめ、それらが村の幾多の建造物の建設に役だったかと言う事も知っている。だが、あなた達が居るおかげで、村がぎすぎすしたものになり、多くの村人達にとって楽しく生活する事を困難にし、むしろ不幸をもたらしている、と言う事実から最早目をそらせることは出来なくなったのじゃ。このようなことをいうべきではないとは十分自覚しておるのじゃが、今月中にだまってこの村からでていってはくださらんじゃろうか。村人達があなた達ユダヤ人を強制的に追い出そうとする日がそう遠くは無いであろうことが私にはわかるのだ。」

人々の憎しみあいは、どちらか一方が100%わるいといったようなものではなく、双方にそれなりの理由というものがある事が多いものであり、戦前のドイツの「出て行ってくれ!」というヒステリックな主張の大本の原因は、やはりユダヤ人自身だったのではないか、とうすうす感じています。
(出て行ってくれ、といったのは過去ドイツ人だけではなく、スペイン人やイギリス人も同じです。東南アジアの宿で、バックパッカーたちの間で「ユダヤ人と韓国人お断り」との看板がかかっているのは、それなりの理由があると思っています。)

そう言った目線で、例えば、「アンネの隠れ家」などをアムステルダムに見に行きますと、「うそ臭さ満杯」といった観があります。出口付近には幼稚な洗脳装置の仕掛けも在ったりして笑えます。運営団体の名前は忘れてしましましたが、「人権と自由と博愛の会」といった類のあやしげな名前だったと記憶しています。(この団体の金の出所を知りたいところですね。)

勿論人格的に優れたユダヤ人も多数居る事も忘れてはならないと思います。私の業界の中にも仕事面・人格面いずれにおいてもRespectされている人も多数居ます。
(そんな人に対しても、当人の噂話をする際に、イングランド人ではない私が混じっているというのに、平気で「でもやっぱ、あいつはジューだからさ。ジュー、ジュー、ジュー」とヒソヒソ声で差別するイングランド人もいたります。)

プチ熟女さんの疑問点「なんでユダヤ人にとってロンドンは住みやすいの? なんで英国人をそんなに信頼できるの?」という点については、単純に私の想像を申し上げるとすると「今のロンドン市内は、歴史に根ざした共同体というものが全く崩壊しているから」ということになりましょうか。
言葉をかえていえば、彼らの価値観と真正面から対立する原理(村の共同体原理のようなもの)に立脚する勢力の存在がない、という消極的な理由からであり、英国人を信頼しているから、と言う事ではないと思います。(上記で述べたように一般的にユダヤ人は今でも差別されていることに変わりはありません。イングランド人からみて他のよそ者に比べてどの程度差別されるべきか、という被差別者としてのランクの問題は残りますが、、、)


なお、プチ熟女さんの「イギリス人の契約書に関する感覚」という問題は私の専門分野にも属する問題でもありますが、ひとことで説明できませんのでまた機会があれば投稿させていただきます。朝四時ぐらいから明るくなり始め、ちょうどそろそろ朝食の時間ですので、、。

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