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魔の二つの相貌−サタンとルシファーについて考える
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投稿者 すみちゃん1 日時 2003 年 8 月 22 日 21:43:34:Dr7XGNKUaIaE6

魔の二つの相貌−サタンとルシファーについて考える


(問いかけ)

「民族のアイデンティティー、魂、情緒、プライド、共同体意識、しきたり、
それらの、当の民族が最もノーブルなものと自負する部分に訴える最高度の『心理操作』、それこそをあたくしは疑っているわけです。
ここなんですね、並行していた山本・児玉・笹川関連のスレから触発された部分というのは。

巧みですよね。・・・あたくしは、自分の祖父母たちのことを考えても、
彼らが生きていたとして、すみちゃんたちが論議していたことを素直に聞けるかというと、
まず絶対無理だと思うんですの。
ほぼ確実に、拒絶して耳を閉じたまま墓に入っていったことでしょう。

あたくしの両親だって大差ないと思いますよ。
こういった疑念を、報いとして、無念のあまり夜中に床ででんぐり返るような思いをしてでも心の片隅に宿すことに堪えられるでしょうか。
うちの親の親族ももちろん大戦で犠牲になっておりますから、
同胞を戦地に送って累々と屍の山を築き、
陰で声をひっくり返らせて嗤っていた者どもがいたと知るなど、酷たらしいことです。
たぶん、直視しないことを選びそう。

あたくしたちの年代の人間でも、どうでしょう。
彼らの一体何割がこういった話に取り合うでしょうか。

『当の民族でさえ思いもよらない、指摘されても到底受け容れられない、
どうもそういったレベルの心理操作が、最右翼の面をした売国奴によって、
彼らの阿漕な動機のために行われていたらしい』、
というのが、すみちゃんたちの論議ですよね。」

「敗戦責任を問われるべき構造は、今日、別の戦いの終末でまた見えているのでしょうか。
また同じ事をするのはまっぴらだという、日本人が無自覚にやってき、やらされてきた事を指摘していただけませんか。」


(戦災孤児にとって悪魔の実在は自明である)

プチ熟女さん、マルハナバチさんの問いかけには困ってしまいました。
マルハナバチさんは「戒め」とおっしゃいますが、私は家父長ではないですからねえ。
それに褒めるのはやめてほしいんですが。 変なことを書きにくくなるので困ります。 お願い。

パレスティーナの件は当然深い関係があります。
大日本帝国とパレスティーナ−主題とその変奏

今回は、少し精神の深みに分け入ってみましょうか。

2001年前7月20日、私は父方の祖父とその弟の墓に参っていました。
大戦の時代の始まりを予感したからです。

父は四人兄弟でした。
祖父と祖母は東京都に在住。 祖父は化学企業で若くして部長クラスにあったそうです。
以下は引用。 大戦の時代の始まりを予感し、2001年7月20日に墓参しました。

「祖父の墓の説明を読む。  昭和19年××月ニューギニア島で戦死。
 正確な死因は分からない。  戦史を読むと、おそらくは病死か餓死である。
 祖父の弟の墓を読む。  昭和19年○○月ルソン島沖で戦死。  輸送船の撃沈らしい。
 曾祖父、曾祖母の死は、昭和20年代前半である。  こどもは二人兄弟であった。  生きる希望を失ったのに違いない。
 死者達は静かだ。
    
 父は4人兄弟の長男であった。  戦前は上野精養軒でたびたび会食をとっていたそうであり、裕福な家だったようである。
 終戦時、祖母は肺病を病んでいた。  祖父と大叔父とを同時に失い、曾祖父もショックから倒れてしまい、祖母は路頭に迷い、病死してしまった。
 残された4人兄弟は田舎の孤児院に収容された。
 その場所は現在は山中の草原にすぎず、何も残っていない。」

父は孤児院を出てから市街地に引っ越しますが、まだ未成年のことで、悪党どもに遺産のわずかな農地をとられそうになったと聞いています。

「民族のアイデンティティー、魂、情緒、プライド、共同体意識、しきたり、
それらの、当の民族が最もノーブルなものと自負する部分に訴える最高度の『心理操作』、それこそをあたくしは疑っているわけです。」

申し訳ありませんが、戦災孤児にとって、そんなことは空気や太陽以上に自明のことだと思うよ。
自分の両親と祖父母を殺し、幸福を奪った戦争が陰謀によるものであること
悪党は戦後も逃げ延びたこと
国民の高貴な精神は残虐行為のために利用されたこと
すべては馬鹿馬鹿しいほどに自明だ。

そういうことを「議論」する必要がある私たちは、幸福なのです。


(山本スレッドの簡単な結論)
未読の方はこちらのスレッドを先に。


児玉誉士夫と笹川良一についての簡単なおさらい
http://www.asyura.com/0306/idletalk2/msg/906.html
山本五十六は何者だったのだろう
http://www.asyura.com/0306/idletalk2/msg/889.html
山本−笹川−児玉−米国諜報機関ラインを疑う
http://www.asyura.com/0306/idletalk2/msg/947.html
「太平洋戦争」はローレベルの合作で十分だったと思っています
http://www.asyura.com/0306/idletalk2/msg/952.html


このスレッドはまだ途中ですが、骨子部分はだいたい終わっていますね。

山本(おそらく光内)は、少なくとも大使館職員レベルと組んで、米国の軍事力によって大日本帝国をたたき潰すことを計画しました。
米国と日本の世論を同時に激変させるために、真珠湾攻撃を企画しました。
これによって、米国における対日戦支持率を数%から90%以上まで上昇させると共に、勝ち目がないと逡巡する日本国民を対米全面戦争にひきずり込みました。
頃合いを見てミッドウエイ開戦で「日本海軍」に大打撃を与えることに成功しました。

笹川は航空機戦略で山本と意気投合し、全面的な支援を受けることに成功しました。

笹川の一機一艦げきめつ主義−昭和10年くらいから国粋大衆党の機関紙に出てくるそうです。
民族の最も深い愛−親族、郷土(たぶん天皇)への愛を利用すると共に、MT信管なかりせば激甚な打撃を敵国艦隊に与えるであろう戦略。
魔族のみがなしえる発明です。
山本−笹川は、熱血青年児玉を利用し、中国大陸での略奪と物資隠匿を実行させます。

笹川−児玉は、わざわざ「志願して」巣鴨プリズンに入ります(詳細には入りません)。 もともとそんな大物ではないですよ。
これは東条を説得し、昭和天皇−統帥(軍令)のラインについて知っていることを漏らさず、昭和天皇に塁が及ばないようにしろ説得するためでした。
笹川が入所したのは、児玉が説得に失敗したときに備えての「保険」だったのです。

児玉の名誉のために言っておくと、彼は本気だったといわれています(心底腐ってはいない)。 この相違が、児玉は田中角栄と共に権力を失い、笹川が生き残っていく伏線になっています。

東条以下は天皇制を守るために、おそらく軍令部門のラインからは遠ざかる方向で供述したでしょう。
米国側も、山本や「売国」大使館員の動きが注目されることを避ける必要がありました。

この結果、東条以下が首を釣られた次の日に、笹川と児玉が出所し、海軍軍令関係も「売国」大使館員も裁かれないという珍妙な事態が出来したのでした。

この結果、たこさんが「隠蔽の可能性がある」と言って首をひねる事態が発生しました。 そりゃそうだ。

笹川(そして死亡した山本や宇垣、また光内)を除いて)、天皇制−王を守ろうとしたのですが、王を守ることによって、その王を地獄に落としこんだ魔族を守る構造だったのです。
数学でいう「エレガント」な解ですね。 ある意味、美しさを感ずる。 トポロジー的です。

民衆がこの構造を深層心理で把握したことが、戦後伏流した天皇制への沈潜した違和感とか怒りの源なのです。
疑問が「溶け」ませんか?


(悪魔の二つの相貌−サタンとルシファー)

山本以下は、悪魔教の信者と推定しています(児玉はシロの可能性あり)。

彼らはフリーメーソンという説が根強くあります。
しかしカトリック上層部の悪魔性は歴史書を見れば明らかです(もちろん一般の敬虔な信者が悪魔教と言っているわけではありませんよ)。
魔女や新大陸原住民の原住民の虐殺を見れば明らかです。
最上層部が、少なくとも近世、近代においては、実際には仮面をかぶった悪魔教であることは疑いをいれませんね。
だから私としてはどちらでもいいです。 よく分からないし。

山本は悪魔の指示を受けたのです。
その指示は大日本帝国に優先するものでした。

敬虔な信者−その敬虔、その信仰のメカニズムをコントロールし、利用して残虐行為を行う。
こうした行為について、西洋は五千年の経験を積んできました。

この制御者の精神−そこに横たわるのはサタンとルシファーであるに違いない。

サタンは、民族間の激烈残虐な闘争行為から生まれました。
その生誕地はアッシリア−死臭の漂う国かもしれません。
滅ぼされた者たちは、知恵を絞って、強い者を精神の力でうち倒そうとする。
そこに生まれたのが神−宗教であると考えています。

神−宗教は原初から武器であった。

このような宗教を産む精神は悪魔のものです。
サタンは怒り−力に勝り、残虐行為によって大帝国を作り出した多民族−他氏族に対する、やむ事なき怒り。
ここから多民族、他氏族を獣と視る思想が生まれたと思います。

ルシファーは、獣として侵略残虐行為を継続する他氏族−人類を冷徹に客観視する精神かな。

「民族のアイデンティティー、魂、情緒、プライド、共同体意識、しきたり、
それらの、当の民族が最もノーブルなものと自負する部分に訴える最高度の『心理操作』」

これを利用し、汚し尽くすことにたいして、悪魔教徒が喜びに震えるのは別に不思議なことではなく、むしろ当然のことですね。

長くなったので、とりあえずここまでにしましょうか。

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