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『アメリカの国家犯罪全書』(ブルム著)第21章「盗聴-地球上のあらゆる場所で」の中にMSとNSAとの関係を指摘した興味深い箇所がありますので、要約して掲載致します。
「マイクロソフト・ウィンドウズ」の謎の記号(p325〜326)
1999年9月、ジャーナリストのダンカン・キャンベルはNSA(米国国家安全保障局)がマイクロソフト社と、ウィンドウズ95-OSR2以降の全てのヴァージョンに特殊な「キー」を埋め込むことを合意していると暴露した。計算機科学者アンドリュー・フェルナンデスが、ウィンドウズのコードを一部分析し、この怪しい部分を発見した。コードにはキーのラベルが2つ含まれていた。1つには「KEY」、もう1つには「NSAKEY」であった。フェルナンデスはウィンドウズ開発者も参加していた会議でそれを発表した。ウィンドウズ開発者たちは、NSAキーがウィンドウズに入れ込まれていることについては否定しなかったが、それが何をするものなのか、そしてそれがなぜ利用者に知らされずに組み込まれているのかについては説明を拒否した。フェルナンデスは、世界で最も普通に使われているOSに、NSAの「裏口」がついていることにより、「米国政府が世界の人々のコンピュータにアクセスすることは何百倍も容易になっている」と言う。
注)キャンベルがこの事実を指摘した記事は TechWeb(http://www.techweb.com/wire/story/TWB19990903s0014)にある。
フランス国防省の諜報部門である「戦略問題研究所」(DAS)の報告書(1999年)にも、NSAがマイクロソフト社のソフトに対する秘密プログラムのインストールを進めた事が指摘されている。報告書によると、「マイクロソフト社の創設は財政的にもかなりNSAにより支援されており、IBM社はNSAの圧力によって(松雪草注:IBMは「OS/2」という自社開発OSを持っているにも関わらず)MS-DOSの採用を余儀なくされたようである」。「スパイ・プログラムが存在し、開発チームにはNSAの職員が含まれているという執拗な噂から、セキュリティーの欠如を疑う声が大きい」とも述べている。
『アメリカの国家犯罪全書』ウィリアム・ブルム著 増岡賢訳 作品社 2003年4月