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駿ちゃんの父・毅さんがつづった現在の心境・心情  長崎新聞 【原文のようです】
http://www.asyura.com/0306/nihon7/msg/405.html
投稿者 エンセン 日時 2003 年 8 月 27 日 04:15:41:ieVyGVASbNhvI

 現在の心境・心情について 記録を読んで思うこと
 7月1日に息子駿の尊い未来が奪われて早いもので一カ月半が過ぎました。過日四十九日法要も無事終わり、天国に旅立った駿はとうとう仏様になりました。
 あの忌まわしい事件から一月半以上の時間が過ぎましたが、駿がいなくなったことを未だ現実として受け入れられない状況が続いています。悪い夢であってほしい、朝起きたら駿が横で心地よい寝息をたてて寝ていてくれたらと願いながら眠りにつき、朝起きてやはり駿がもうこの世にいない現実を受け入れなければならない、本当に辛い日々が続いています。

 わたしたち遺族は、なくなった駿の無念さを晴らすためにも現実を受け入れようと思い、7月末に家庭裁判所へ申請していた記録の謄写を入手しました。入手してから既に3週間が過ぎようとしています。今回は記録を目にして思ったこと、感じたことなどについて述べさせていただきます。
 本来なら少しでも早く思い・感じたことについて述べたかったのですが、入手できた記録の量が非常に多かったこと、また、読みたくても本当につらくてページを開けるのさえためらわれる記録が多かったことから、やっと心境を述べられるような状況になった次第です。

 記録を読み、事実を知り、まず初めに思ったのは、息子駿が味わった恐怖・苦痛を少しでも分け合いたい、癒してあげたいということです。
 何の疑いもなく付いて行った少年が駐車場についてから豹変したことに駿が感じた恐怖、駐車場での少年の卑劣で醜悪な行為により駿が感じた痛み・苦しみ、駐車場の屋上から突き落とされる間際に駿が感じた想像を絶する恐怖、目の当たりにしたであろう薄暗い闇、これらのことを思うと、言葉にならず堪えられません。
 泣き叫ぶ幼い子供に対し、このような卑劣で残酷な行為を起こした少年は、わたしたち遺族にとって人間の仮面を被った畜生にしか感じられません。
 少年は接見した弁護士に対し、駐車場の屋上で自分が何をやっているのかわからなくなったと述べたそうですが、その言葉を信用することは不可能で、受け入れることはできません。また、少年は殺人を犯してから一月半以上がたった今でも事件の詳細についてはあまり述べたがらないとのコメントが接見した弁護士から聞かれます。
 なぜ少年は述べようとしないのでしょうか。このような少年の冷静とも見れる態度はわたしたち遺族にとって怒り以外の何ものも生み出しません。日に日に少年への憎しみが増すばかりです。

 次に少年の両親に対しても思うことがあります。捜査が続けられている間もあなた方両親とあなたの子供は何事も無かったように生活を続けていました。もし、捜査の手があなたの子供に及ばず補導されることが無かったら、あなたの子供はまた同じことを繰り返したのではないでしょうか。
 また、あなたの子供が殺人を犯して補導されてから、8月18日の駿の四十九日まで全く連絡はありませんでした。その間、あなた方両親の親族と名乗る人から謝罪の申し出がありましたが、お断りさせていただきました。また、少年の通っていた中学校の校長先生からも謝罪したいと申し出がありましたが、これもお断りさせていただきました。あなた方からの謝罪がないのに、そのような方々から謝罪があってもわたしたち遺族にとっては意味を持たないのです。やはりちゃんとした順序というものがあるはずです。そして、今まで放置されなんの連絡もなかったところに、一通の手紙だけが付添人を通じてよこされても、それを謝罪として受け取ることはできません。もし、あなた方が被害者の立場であなた方の子供が残酷な殺され方をした場合、加害者から何の連絡もないまま一カ月半の時間がたって、たった1通の謝罪の手紙が来たとして、あなた方はそれで納得できるでしょうか。私たちはあなた方に、きちんとけじめをつけていただきたいと思います。
 あなた方両親はあなた方の子供が殺人を犯したことで何かしらの苦しみ・痛みを味わっているのだろうと思います。
 しかしながら私たち遺族は、あなた方が味わっているであろう苦しみ・痛みの何倍・何十倍もの苦しみ・痛みを胸に、これから何年、何十年も生活していかなければならないのです。わたしたち遺族は亡くなった駿のためにも、現実から目をそむけることなく、辛い日々を乗り越えていこうと考えています。それなのにあなた方両親は謝罪することさえためらい、どこにいるのかさえ分からない状態であったということは現実から目を背けた卑怯とさえ言える行為だと思います。
 あなた方の子供が犯した殺人は、私たち遺族を苦しめているだけでなく、近隣に住まわれている方やニュースを見た方に表現に堪えないほどの恐怖と不安・衝撃を与えたのです。あなた方両親は私たち遺族だけでなく、そのような方々にも公の場できちんとした謝罪を行い、けじめをつけるべきではないでしょうか。わたしたちは、あなた方の謝罪の意をかたくなに拒否するつもりはありません。ただ、事件を知った日にあなた方とあなた方の子供がとった言動、あなた方の子供が補導されるまでにあなた方とあなたの子供がとった言動を考えると、手紙による謝罪は本当にあなた方の本心なのか信用できないのです。今となっては、手紙や公にならない形での謝罪では、到底納得できませんし、受け入れることはできません。

 現在まだ少年の審判どころか、精神鑑定も終わっていない状況にあり、しばらくの間はその状況を見守ることしか私たちにはできません。
 本当にわたしたちはこの痛み、悲しみ、そして怒りをどこにぶつければよいのでしょうか。

 平成15年8月
   種元 毅
(原文のまま)

2003年8月26日長崎新聞掲載

http://www.nagasaki-np.co.jp/press/yuusatu/08/028.html

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