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パレスチナとイスラエル 共存を宣言  中東新和平案の履行開始  共同
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投稿者 小耳 日時 2003 年 6 月 05 日 21:25:41:

(回答先: 3者会談の成果に満足感  ブッシュ米大統領  共同 投稿者 小耳 日時 2003 年 6 月 05 日 21:23:30)

Kyoto Shimbun 2003.06.05 News

パレスチナとイスラエル 共存を宣言  中東新和平案の履行開始

 【アカバ(ヨルダン)4日共同】パレスチナ和平の実現に向
け、米国のブッシュ大統領と紛争の両当事者であるイスラエルの
シャロン首相、パレスチナ自治政府のアッバス首相との3者会談
が4日、ヨルダン南部の保養地アカバで行われ、3首脳は終了後
の声明で和平達成のため「パレスチナとイスラエルの二つの国家
の平和的共存」を実現させる決意を宣言した。

 また3首脳は2005年までのパレスチナ国家樹立と紛争終結
への道筋を示した新和平案(ロードマップ)の履行開始で合意し
た。

 これにより、事実上崩壊した1993年のパレスチナ暫定自治
宣言(オスロ合意)に代わる和平の枠組みが確立。イスラエルと
パレスチナの両当事者が2国家の共存を正式に宣言したことで、
「暴力の連鎖」が続いたパレスチナ情勢は大きな転換点を迎え
た。

 声明でアッバス首相は「武力によるインティファーダ(反イス
ラエル闘争)は終わらせるべきだ」と述べ、武装闘争の放棄を表
明。シャロン首相は民主的なパレスチナ国家の樹立と領土の保全を約束、無許可の入植施設の即時撤去を発表した。アッバ
ス首相は新和平案を「着実に妥協せず履行する」と表明した。

 ブッシュ大統領はパレスチナ和平実現を最優先の外交課題とする方針を表明。「聖地は共有されなければならない」と述
べ、エルサレムの地位問題など和平への障害克服に積極的に取り組む姿勢を示した。

 3首脳による直接会談は、2000年7月にクリントン米大統領の仲介で、イスラエルのバラク首相とアラファト自治政
府議長が交渉を行って以来、約3年ぶり。

 新和平案は(1)第1段階でパレスチナ側が暴力停止、イスラエルはユダヤ人の入植活動を凍結、軍撤退などを実施(2)第2段
階で今年12月までにパレスチナ暫定国家樹立(3)第3段階はパレスチナ難民帰還やエルサレムの帰属などを協議、最終的に
パレスチナ国家樹立を目指す−としている。第一段階は5月からだったが、双方の意見の相違から履行開始が遅れていた。

 ▽4首脳の声明要旨

 【アカバ(ヨルダン)4日共同】ヨルダン・アカバでの首脳会談後の4首脳の声明要旨は次の通り。

 ▽アッバス・パレスチナ自治政府首相

 一、パレスチナ人は、米国が支援する新和平案(ロードマップ)を留保なく受け入れた。

 一、新和平案を着実に妥協せず履行する。

 一、インティファーダ(反イスラエル闘争)は終わらせるべきだ。

 一、インティファーダの終結に全力を挙げ、平和的な手段によって目標を達成する。

 一、イスラエルに対するテロと暴力をあらためて非難する。

 一、目標はイスラエルとパレスチナが平和かつ安全に共存することだ。

 一、われわれは法の支配を確立する。

 一、国際社会、特にアラブ社会の支援を歓迎し、米国中心の監視メカニズムを歓迎する。

 ▽シャロン・イスラエル首相

 一、恒久的和平を得るためには治安が必要だ。

 一、イスラエルとパレスチナの間に新しい和平への機会が出てきた。

 一、イスラエルは、ブッシュ大統領が2002年6月に示したイスラエル、パレスチナ両国が平和的に共存するビジョン
を支持し、新和平案を承認した。

 一、パレスチナ統治はイスラエルの権益ではない。パレスチナ人がパレスチナを統治すべきだ。

 一、平和のためにはテロ、暴力の排除が必要だ。われわれは、パレスチナ人や他国と協力してテロに取り組む。

 一、すべての当事者が義務を果たせば、われわれはパレスチナ人の通常の生活を取り戻すよう努力する。

 一、パレスチナの威厳と人権を尊重する。パレスチナの領土保全の重要性は認識している。

 一、ヨルダン川西岸などにある無許可のユダヤ人入植地の即時撤去を開始する。

 ▽ブッシュ米大統領

 一、パレスチナ和平とパレスチナ国家の大義を強く支持する。

 一、イスラエルの安全保障に米国政府としても個人としても強く関与する。

 一、アッバス首相は強い指導力を発揮しテロを拒絶することなどでパレスチナ人の希望にこたえている。

 一、聖地はパレスチナとイスラエルによって共有されなければいけない。

 一、新和平案を受け入れる国は、2つの国家のために直ちに目に見える取り組みをしなければならない。

 一、すべての人には平和に暮らす権利がある。

 一、パレスチナ人の人道状況を改善し、また無許可の入植地の撤去を直ちに開始するというシャロン首相の約束を歓迎す
る。

 一、パレスチナの機構(自治政府)をより責任ある組織とし、民主化するというアッバス首相の誓約を歓迎する。

 一、新和平案履行の監視チームに外交官(不拡散問題担当国務次官補)のジョン・ウルフ氏を指名した。

 一、パウエル国務長官とライス大統領補佐官を中心にパレスチナ和平実現を最優先の外交課題とする。

 一、和平の道のりは困難を伴うがこれ(新和平案)以外の選択肢はない。和平は最終的に可能である。

 ▽アブドラ・ヨルダン国王

 一、ブッシュ米大統領の尽力とシャロン、アッバス両首相の決意のおかげでわれわれは和平という夢を実現することが可
能となった。

 一、和平成功には解決すべき多くの問題が残っているが、今日の成果は世界の人々にとって目に見える進展だ。

 一、今日ここで両首相が会談したことで、和平の実現に関する人々の疑念をすべて取り払うことができた。

写真=4日、ヨルダンのアカバで、3者会談の共同声明を終え握手する(右から)ヨルダンのアブドラ国王、イスラエルのシャロン首相、パレスチ
ナ自治政府のアッバス首相と見守るブッシュ米大統領(AP=共同)

http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2003jun/05/K20030605MKJ1Z100000001.html

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