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日共大物国会議員、筆坂秀世氏失脚の深層 行政調査新聞【長文です】
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投稿者 エンセン 日時 2003 年 9 月 23 日 17:01:41:ieVyGVASbNhvI

 
あきれた「粛清」劇……
日共大物国会議員、筆坂秀世氏失脚の深層


突然のNHK出演降番

 去る6月24日、意外な話題が政界をにぎわした。「筆坂秀世参議院議員、セクハラで辞職」……日本共産党の市田忠義書記局長・参議院議員が国会内の記者会見で、沈痛な面持ちで発表した同僚幹部のスキャンダルであった。

 しかし、これはマスコミ界にとって「青天の霹靂」ではなかった。それを逆上る一週間前、「筆坂議員、スキャンダルで辞職か」の噂が国会記者クラブを流れ、ちょうどその折りに行われた日共国会議員団の定例記者会見で参議院議員の引退表明があった際、詰めかけた新聞記者の多くが「筆坂問題じゃないのか」とため息を漏らしたというのだ。

 「ことの始まりは、6月15日だった」と本紙記者に語るのは、大手新聞政治部記者。「共産党きっての論客として、テレビ出演で人気のあった筆坂氏があらかじめ『赤旗』で予告されていたNHK『日曜討論』の出演をとりやめ、代わりに市田書記局長が出た。あまりに突然なので『おかしい』との憶測が広がり、共産党番記者が急遽とんだのです」……その中で、記者たちは日共関係者からある感触を得た。「どうも、筆坂は女問題でクビになるらしい」との観測だったという。


「セクハラ摘発」の裏に「夫婦喧嘩」

 こうしたマスコミの動きの裏で、筆坂氏をめぐって日共常任幹部会は二転三転の混乱を繰り返していた。既に週刊誌等で事実の一端は明らかになっているが、筆坂氏の「セクハラ」なるものは、実際はカラオケボックス内で共産党女性職員とデュエットで腰に手を回して歌い、チークダンスを踊ったという程度のことが発端だった。

 この女性職員は、新たに筆坂氏の国会秘書になる予定で、マスコミに「5月26日夜」と報じられているカラオケ・パーティーは、以前からの筆坂氏の議員秘書も交えた「歓迎会」だったという。この事実に関連し、本紙はマスコミ関係者から重大な事実を打ち明けられた。「要するにたいした問題じゃなかったんですよ。ところが、つまづきのきっかけになったのが、この女性職員の亭主。この人も共産党系団体の役員なんですが、病気休職中らしくいつも家に居る。その上、異常な妬きもちやきらしくて、『歓迎会』で遅く帰宅した妻を叱責し、筆坂氏らと何をしたのか根ほり葉ほり聞きただしたというんです」……。

 このマスコミ関係者によると、件の女性職員が悩んだのは「党の最高幹部・筆坂氏によるセクハラ」よりも、嫉妬に燃える亭主の異常な怒りであったというのだ。「女性職員は、悩みを以前からの知り合いであった同僚の女性国会秘書に相談したそうです。この秘書も、たまたま共産党最高幹部である衆議院議員の国会秘書なんですが、実は名うての『セクハラ摘発マニア』でした」。

 相談を受けた党最高幹部の女性国会秘書は、他の同僚女性に次々に話を広げていったという。その中で、相談内容の『夫婦喧嘩』は消えてしまい、筆坂氏による腰に手を回したデュエット、チークダンスの方ばかりに尾ヒレがついて膨らみ「セクハラ行為」に発展していった。

「ここで乗り出したのが、共産党国会秘書団の女ボスというべき人物でした。この女ボスは、筆坂氏が国会秘書時代に同僚だった30年近いキャリアの大ベテラン秘書で、『飛ぶ鳥を落とす勢い』で出世したかつての同僚、筆坂氏に対して不快な感情を抱いていたといいます。ここから『筆坂のセクハラ疑惑』が書記局に告発され、市田書記局長と浜野忠夫副委員長の耳に入ったのです」(マスコミ関係者)。

 市田と浜野(非国会議員)は、6月5日に筆坂秀世氏を呼び出して「5月26日の夜、赤坂のカラオケボックスで党の内部規定で禁止されている『外部飲酒』に秘書と女性職員を誘い、酒を飲んでデュエットやダンスをして体に手を触れた」事実を認めさせたという。その際、「セクハラ」「市民道徳に反する行為」云々の話は一切無く、ただ「女性職員に不快な思いをさせた点は問題である」との指摘を受けた筆坂氏は、「不快な思いをさせたなら謝罪したい」と述べたのみだったという。

 その後、市田と浜野は日共トップの不破哲三党議長に事の次第を報告し、問題処理について判断を仰いだ。不破氏は、「筆さんは、以前から外で飲酒して女性との悪ふざけがあると噂があるから、反省してもらった方がいい。そういう分野は浜野さんの専門だから、浜野さんの方で処置を考えなさい」と述べたという。

 党の一女性職員の家庭における「夫婦喧嘩」が、党中枢を動かす騒ぎにまで発展したという訳である。


覆った決定……「警告処分」が一転して「議員辞職・役員罷免」へ

 6月9日、朝から日共の常任幹部会が開かれた。常任幹部会とは、不破、志位、市田の党三役を含む21名からなる日共最高幹部の執行機関で、筆坂氏も政策委員長としてその一員に加えられていた。この日は、年内に予想された解散総選挙に向けての方針の検討を議題にする予定だったというが、この議題は午後に行われることにされ、午前中だけ特別に筆坂氏の「飲酒に伴う女性党員からの訴えの問題の処理」が議題にされた。

 「事実問題の調査」を行った浜野忠夫副委員長から冒頭、報告があり若干の質疑があった後、筆坂氏から反省の弁を述べる発言がされたという。その際、筆坂氏は「軽率な行動を反省している。今後、二度と同じ誤りを繰り返さないよう注意していくつもりであるし、相手に深く謝罪したい。常任幹部会が決定するどんな処分をも甘んじて受ける」と述べた。その後、浜野氏から「今回の事態について、筆坂氏から率直な自己批判がされたし、警告処分ということで処理したい」との提案がされ、不破議長や志位委員長を含む常任幹部会の全員が了承したという。

 これで事は片づくはずだった。午後からは、予定通りの議題が常任幹部会で話し合われた。筆坂氏は、引き続き変わりなく政策分野の責任者として総選挙準備の仕事を分担した。そして、15日に予定されたNHK「日曜討論」出演の準備も他の政策スタッフと共にとりかかったのである。しかし、14日、突然状況が変わった。日共の書記局に「脅迫ファックス」が届いたというのだ。「国会を良くする国会秘書の会」を名乗る人物からのもので、「ある最高幹部国会議員のセクハラは目に余る。厳しい処分がされないなら、社会に告発する」と記されていたという。

 「国会に不穏な動きがある」……こんな思いにかられた浜野氏らは、パニックに陥った。そして、地方遊説に出掛けていた市田書記局長を急遽東京に呼び戻し、筆坂氏のテレビ出演を「病気による体調不良」という理由でキャンセルしたのである。この間、「病気理由でテレビ出演をキャンセルしたのだから、自宅に数日間は待機してほしい」との浜野副委員長の要請に応えて、筆坂氏は自宅から外出しなかった。

 筆坂氏の自宅待機中にどんでん返しが起こった。筆坂氏に知らされないまま、6月16日に開催された党常任幹部会で「重大な事態」についての報告がされ、9日の「警告処分」が無効とされた上に「参議院議員辞職、党役員からの罷免」の処分が新たに決定されたのである。「欠席裁判」状況で、こうした処分を断行させたのは党の最高権力者、不破哲三議長であった。


「筆坂転落」……日共権力者を驚かした予想外の反応

 「議員辞職、役員罷免」……自分が知らぬ間に、国会議員・党最高幹部から「ヒラ職員」に格下げされてしまった筆坂氏は、17日に処分変更を一方的に申し渡されたという。しかし、党役職は党内人事といえ、筆坂氏は有権者の投票を得て公職について参議院議員である。議員を辞めさせることの当否について(「辞職」という形とはいえ)、本人の意思が聞かれない上、有権者に何ら説明しないまま党最高幹部たちの一方的決定で断行することは、民主国家のルールに抵触する暴挙である。まして、国民に良く知られている身分でありながら、自らの口で何ら弁明すら話す機会の与えられないままの「議員辞職」は、筆坂氏と家族の人権をも蹂躪して省みないものといえる。

 「私たちの問題意識は、共産党がたとえ党幹部とはいえ有権者の判断を仰いで公職についたものを辞職させることに、どんな基本的スタンスをとるか。民主国家の担い手としての資質が問われるのではないか、ということでした。ところが、6月24日やその後に共産党が繰り返した記者会見、新聞発表では『被害を受けた女性のプライバシーに関わる事で、二次被害を広げる』として何ら具体的事実を明らかにしない。これでは、真相がどこにあるのか、有権者には全くわからないことになります。
問題は、個人が特定されないことが重要なのであり、『セクハラ』の言葉をまるで重大犯罪を示すキーワードの如く使い、一方的に筆坂前議員を糾弾するようなやり方に、ほとんどの記者たちは違和感を覚えました」(大手新聞政治部記者)

 6月24日の記者会見、日共機関紙「赤旗」に発表された声明などは筆坂氏について「市民的道徳に反するセクハラ行為があった」と断罪する一方、「セクハラ」という曖昧な言葉で濁して、「党最高幹部にふさわしくない」どのような行為があったのかについては全く明らかにしなかった。

 「最近、週刊誌等で次々に暴露されている事実を見れば、結局、具体的に明らかにすべき事実すら見当たらないような珍事であったことが明らかです。でも、あの時は日共本部関係者が声を潜めて言ったもんでした。『愛人を非道なやり方で弄んだ山拓が告発されても、自民党と国会の要職に居すわっている。それに比べて、モラルの問題に厳格な態度をとるわが党は良識ある国民の共感を得られるはずだ』とね」(通信社の共産党番記者)。

 恐らく、日共最高指導部内にはそんな計算があったのだろう。しかし、事の進展は彼らの計算通りにはならなかった。日共党本部には、「国会議員辞職・役員罷免」の発表後に抗議の電話が殺到したというのだ。

 「筆坂議員には、他の共産党幹部に無い魅力がありました。高卒の銀行員出身でカラオケ好き、以前に衆議院候補をやっていた選挙区の新宿界隈では『陽気な筆さん』で通る飲み屋街の人気者でした。参議院議員当選後は、時の首相をキリキリ舞いさせるほどの論客として活躍して『茶の間の人気者』になっていきました。その一方で、さんざんやっつけられた首相経験者に『ああいう感覚の野党議員は初めてだ。ヤラレタと思う反面、何か親しみが湧いてくる不思議な魅力を持つ議員だ』と言わしめています。不景気に苦しむ庶民の共産党支持者にとって、筆坂議員は東大出が多く『冷たい』印象の共産党幹部たちと違って自分たちと同じ肌合いを感じさせる身近な国会議員だったのでしょう」(政治評論家)。

 日共本部に寄せられた抗議は、激しく党執行部を批判するものが圧倒的に多かったという。「東大卒のさえない幹部が妬んで引きずり下ろしたに違いない」「セクハラの度に幹部の首切りをしたら、普通の会社でも潰れてしまう」「頭の固い不破さんなんかに、セクハラの意味なんかわからないのでしょう」等、連日、抗議の電話やファックスが殺到した。これは、志位和夫日共委員長が記者会見の際、「今後はこういう誤りが起きないように、『外部飲酒禁止』の党の内部規定を徹底したい」と口走ったことで更に拍車がかかった。

「酒の問題とセクハラを一緒にするな」「共産党員は、飲み屋を敵視しているのか」等、世間の感覚からずれた発言が筆坂氏に対する不可解な処分と結びついて、激しい共産党批判として広がってしまったのである。

 共産党を取り巻く非難の高まりは、志位氏が「発言訂正」(これも「党に飲酒禁止の内部規定はなく、職員の自主的な申合せだ」等というウソを並べたもので、すぐに底が割れてしまった)を繰り返しても止むことがなかった。市田書記局長や処分を推進してきた浜野副委員長らは、計算違いの事態に当惑した。

 そして、ここで民主国家の中では許しがたい卑劣な謀略が画策されたのである。「清潔」を看板にしてきた党の中で起きたとは、にわかに信じられない謀略であった。


党本部周辺から流れた「レイプ」説

 7月に入ってからであった。週刊誌関係者の間で、「筆坂氏は相手の女性をレイプしたらしい」との話がまことしやかに囁かれ始めた。「おおっぴらに情報が飛び交い、記者たちが裏取りに回りはじめたきっかけは、テレビ出演もする有名なフリージャーナリストがホームページ上で『筆坂は相当ひどいことを密室でやったらしい』と書き込んでからでした。しかし、どうも話の筋を聞いてみると『付き合いのある党本部関係者から飲み屋で聞いた』とのことだった。この『党本部関係者』とは、共産党書記局の職員でした」(週刊誌記者)。

 共産党の本部関係者、それも幹部の情報を一手にあずかる書記局職員が「レイプ」説を流したのだという。本紙も独自の情報網で調査した結果、新宿や池袋界隈の飲み屋でそのような噂が広まったことを確認した。しかも、複数のマスコミ関係者に対する取材の中で、本紙はもう一つの重大な事実をつかんだ。一時、週刊誌で囁かれた「筆坂隔離」説、つまり「地方の党所有施設に筆坂氏を確保している」との噂も党本部関係者や「赤旗」記者から流れていたという事実である。

 「筆坂氏は、6月24日の市田書記局長による処分発表の直前に参議院宿舎を引き払った後、以前から埼玉県に所有している私宅で暮らしていたんです。共産党関係者が流す情報のため、週刊誌記者等は山梨県や伊豆半島の共産党保養施設に張り込んだ程でしたが、このために筆坂氏本人に対する取材活動が遅れてしまいました」(テレビ局記者)

「セクハラ」で筆坂氏の処分を世間に納得させられなかった日共本部は、筆坂氏に対する直接取材を妨害するために居所についてのガセネタを流し、一方で「実際はレイプか、レイプに近いひどい行為があった」と噂を流す。本紙は、明らかに日共本部関係者によって画策されたと見られる「筆坂糾弾」世論づくりの謀略があったと判断する。それが、どのレベルの幹部の指示によるものかは知る由も無いが、日共内部からこうした虚偽情報が流されることは、人権上も極めて重大かつ陰湿な行為だと言わざるを得ない。

 しかし、このような謀略もマスコミ関係者が展開した取材活動の中で、簡単に崩されてしまった。「転機は、8月1日に代々木の党本部に出勤する筆坂氏を通信社記者が発見してからでした。通勤途上での目撃情報も寄せられていた。筆坂氏の自宅がほどなく見つかり、マスコミ記者が訪問したのです」(フリージャーナリスト)。

 筆坂氏は、取材に対しては「ノーコメント」の態度だった。しかし、落ちついた応対が何人もの記者に強い印象を与えたという。

「筆坂氏に直接面会した記者が、『うしろめたいことのある人物が、あのようににこやかな対応はとれない。本人はいたって元気だったが、それだけに共産党の不可解な対応に怒りを感じた』と話していました」(同前)。

 8月に筆坂氏が党本部の職員として復帰を果してから、「文春」「新潮」等の週刊誌で真相の一端が暴露されはじめた。今まで、「秘密主義」のカーテンに阻まれてなかなか世に出なかった日共本部内の確執が、赤裸々にされていった。世間の論調は、「最高幹部のスキャンダル失脚」から「冤罪」論の方向へ大きく転換していった。


嫉妬がつくりあげた組織的陰謀

 以上の経過は、週刊誌等であらましが明らかになった事実に、本紙が独自につかんだ情報を加味した「筆坂失脚」劇の経過である。しかし、本紙はこの経過を検証する中で、様々な周辺事実をもキャッチすることが出来た。この中には、日共が長年抱えてきた「秘密主義」体質に加え、いまだ民主国家に適応することの出来ない陰謀主義的、かつ人権無視の体質を引きずっていることを確信させる事実内容が含まれている。

 まず、筆坂氏「告発」に関わった人物連関図と、不可解な経過に見られる謀略性だ。マスコミが日共からの「抗議」や「提訴」に怯えて、報道できなかった「事実」があるという。その「事実」とは、「セクハラ」を受けた女性党職員が相談した相手が志位衆議院議員・党委員長秘書であり、「セクハラ」の事実を書記局に訴えるよう指図した「女ボス」も市田参議院議員・党書記局長の秘書だということだ。これが真実なら、日共ナンバー2とナンバー3の国会秘書が、「筆坂下ろし」に関与していることになる。これを「党内抗争」と言わずして、何だろうか(まして、「記者会見しかしない国会議員」との折り紙がマスコミ記者からつけられた市田書記局長が、筆坂氏のあざやかな国会質問ぶりにコンプレックスを強く感じていたと見る向きもあるので、「日共ナンバー4」たる筆坂氏に市田氏が脅威を感じていたとしてもごく自然に思えるのだ)。

 更に、筆坂氏のNHK出演の降番と処分やり直しのきっかけになった書記局に送られたというファクシミリも、全く不可解なものだ。「本来なら、犯罪的な『脅迫』の実態こそ究明すべきなのに、そこは不問にして筆坂氏に対する処分をやにわに急いで強行した。『出来レース』の匂いがプンプンだ」(雑誌コラムニスト)と言われても仕方がない。だいたい、日共は世間に対して、代表電話とファックス番号一本分しか公開していない。つまり、書記局宛に直接ファクシミリを送れるのは部内の人間だけで、日共指導部が誰の仕業か把握しようと思えば不可能ではない。各部局のファックス送信記録と受信時間の照合をすれば、簡単に特定できるのである。

 「マスコミ記者の間でも、誰があの『脅迫ファックス』を送ったかの目星はついています。女ボス傘下のグループにいる女性国会秘書です。この女性国会秘書には、部内の男性職員のセクハラ行為を同じようにファックスで告発し、処分させた実績があります」(前出マスコミ関係者)。

 筆坂「告発」に走った女性秘書グループは、普段から「論客」としてテレビ、国会で活躍する筆坂氏に対して妬み、「あんな大酒飲みのセクハラ常習者が党幹部にいるのは許せない」と話し合っていたという。

 また、筆坂氏が政策や国会対策の責任者として、重大問題を国会で取り上げる際に優秀な秘書をあちこちから抜擢してチームを組ませて仕事をさせることも、件の女性秘書グループの怒りをかっていたという。

「彼女たちの怒りが頂点に達したのは、鈴木宗男衆議院議員の疑惑追及の仕事をまとめた本が出版された時だったそうです。あの本(『ムネオ追及 300日』新日本出版社)は、マスコミや国会関係者の中でちょっとした話題になったもので、共産党議員の国会論争だけでなく調査や準備に関わった国会秘書たちの活躍ぶりが実名で載っていたのです。皆、筆坂氏が抜擢した秘書たちでした」(国会記者クラブ関係者)。

 嫉妬というものは、どの社会にもつきものである。しかし、嫉妬が組織的陰謀になり、日本政治の中で有為な働きをする国会議員の政治生命を絶つばかりか、家族を含めてその名誉を傷つけるォュ「筆坂失脚」劇に見られる日共内の動きは、単に「党内抗争」にとどまらない民主社会では許されざる犯罪行為だと、本紙は断言する。


不可解な日共本部の対応のカゲにあるもの……
不破氏の組織ぐるみ「蓄財」癖

 それにしても、「天下の公党」ともあろうものが、幹部の酒席でのちょっとしたトラブルに大きく揺らぎ、有為な政治家の命脈を絶つなどということは、常識的思考の範疇で考えの及ぶところでない。まして、不破哲三党議長がその後にとった態度を見ても、「なぜそこまでやるのか」と首をかしげざるを得ないものである。

 7月18日、「共産党創立80周年」を記念して日比谷公会堂で行った不破氏の講演の演題には、不思議なタイトルが付けられていた。「市民道徳について」……このタイトルにピンときたマスコミ記者たちは、ふだんは場違いな講演会場に出掛けていった。講演でマスコミ関係者が印象深く感じたのは、選挙で敗北しても「自らの責任」は絶対に言及しなかった不破氏が、二度も「申し訳ない」と聴衆に頭を下げたことだったという。

 「共産党は、これで身内からの突き上げをなだめ、決着させることを狙ったようです。わざわざ『処分への批判』にも言及し、『最も社会的基準に近いもので』判断したと言い訳までしているくらいですから。聴衆を見回すと、ほとんどが『善男善女』といった人々で、中には涙ぐんでいる人もいたくらいでした」(講演を聞いた新聞記者)。

 しかし、この不破の講演での弁解も、前述した事の経過がマスコミに次々に暴露されると、いつの間にか霞んでいってしまった。中には「何でわざわざ寝た子を起こすようなことをしたのか」との批判を寄せた共産党支持者も出たという。

 一旦決まった「警告処分」を覆し、「議員辞職・役員罷免」の処分を強行させたのは、前述したように日共最高権力者たる不破哲三氏である。「天下国家」を論ずべき公党のトップ、押しも押されもせぬはずの我が国における共産主義運動の第一人者が、なぜカラオケボックス内のトラブルやファックス一枚の「脅迫状」にこだわり、自ら火消しを画策するのか。その背後が、この度の事件の経過でマスコミに一部把握されるに至った。

「この間、マスコミ界の共産党ウォッチャーは『議員引退』を表明した後の不破氏の動向に注目してきました。政界引退後も、党内運営には意欲満々、それどころか明らかに『独裁』的傾向が強くなっていると感じられたからです」(新聞社論説委員)。

 ここ数年にわたり、地道に調査されてきたのが不破氏の資産や収入の状況だった。「特に注目されていたのが、印税収入です。建前上、『党幹部は著作の印税を党に寄付する』とされてきた。ところが、この間、官報に掲載される不破氏の党への寄付額は、約700万円前後と他の著作も出していない国会議員に比べても低いくらいです」(同)。

 週刊誌報道によれば、不破氏の年間の印税収入は1000万円にのぼり、年収は約4000万円程度にもなる。「不破氏の著作の出版は、共産党という安定した市場を持つので業界としても参入したい分野です。以前は共産党が株主である新日本出版社や、共産党関係者が経営する大月書店等でしか出版されませんでしたが、ここ数年になって不破氏のサイドから積極的に『部外出版』の企画が入ってくるようになりました」(出版社編集部)。

 本紙が共産党系列出版社と取引のある業者たちから得た証言をまとめると、次のような構造があるという。不破氏や一部の幹部(兄の上田耕一郎副委員長を含む)が出す書籍については無条件で出版が認められるが、他の幹部のものは「許可制」になっており、書記局の事前検閲を受ける他、出版時期についても相談した上でないと認められない。そして、もし不破氏が出版を予定している書籍とテーマが重複するものは、先に上梓していても出版時期を遅らせるように出版側(多くの場合、共産党系出版社)を通じて申し渡される。不破氏の著作については、特に上製判で出版して定価をつり上げ、印税(定価に対する定率で決定)の実額が大きくなるように配慮される。

 正に「排他的独占」体制で不破氏の著作は出版され、共産党員には「学習文献」として購入が「赤旗」紙上や日共上部機関の指導で推奨され、確実な印税収入が得られるシステムが構築されているのである。「共産党系以外での出版を増やそうとしているのは、国会議員を辞めた後も高い収入を確保したいとの意図があるためのようです」(同前)。

 最近になって日共関係者は、「筆坂氏のセクハラは、たいした問題ではない。しかし、末端の地方組織の党職員が薄給、あるいは給与遅配で生活が苦しいにも関わらずがんばっているのに、筆坂氏が酒を飲んで遊び歩くということが許せないので」との説明を流しているようだ。しかし、上記の不破氏による印税獲得システムから見れば、笑止千万な話と言わざるを得ない。不破氏が印税獲得に熱心なことは、最近も「資本論講座」とか、「○○講座」なるものを身内を集めて開き(党本部職員の職務を中断させ、人集めをしているという)、その講演でしゃべった内容を録音・編集させて雑誌に発表させた後、すぐに書籍にまとめさせているという事実から伺うことができる。党の役職を利用した呆れた「練金術」の展開だ。これこそ、カラオケボックス内の「セクハラ」どころでない、薄給や遅配にあえぐ末端党職員への道義的裏切り行為だ。

 こうして得た収入を、銀座や歌舞伎町で酒を飲むわけではない不破氏は、どうやって使っているのか。我々は、「労働者政党」の党首らしからぬ不破氏の「蓄財」への執念の一端をつかんだ。不破氏は、こうして得た所得を神奈川県津久井の自宅山荘の購入や増改築につぎこんできたのである。

 「さすがに後ろめたかったのでしょう。土地の購入者は、最初は夫人名義になっています。数年を経て本人(本名=上田建二郎)名義に変えられた。一昨年には、山荘の大幅な建て替えがありました。登記された建物は、本人名義と党名義。しかし、今度の特徴はどこからどこまでが本人財産で、党財産なのか不明確なことです」(公安関係者)。

 更に本紙は、不破邸の建て替えに付随してある疑惑が生じているとの情報を得た。

「不破氏が旧東京6区で衆議院議員に立候補して以来の有力な後援者が、従来の不破氏の土地に隣接して土地を買ったのです。今回の建て替えは、この土地にまたがって増築したもののようです」(同前)。

 件の土地は、名義変えがされていないままだと言われる。この情報は以前から流れており、複数のマスコミ関係者が調査してみたが、該当する土地が山林であるため、土地公図との比較がむずかしくどこからどこまでが旧来の不破氏所有地であり、また新たに「寄進」された土地であるか確認することが困難だという。

 「不破氏が筆坂氏の失脚を自ら画策したのは、世間の共産党追及の火の粉が自分にかかってくることを異常に恐れているからです。結局、共産党勢力の消長よりも自らの生活の安泰に関心の多くが行ってしまっているため、冷静さを欠いた対応が墓穴を掘りつつあるように見えるのですが」(同前)。

 本紙記者も、不可解な共産党幹部失脚劇の経過を辿る中で、予想外の事実や情報に接することとなり驚いている。残念ながら、本紙としても前述の不破氏をめぐる「土地寄進」疑惑(結局、名義を変えないままある人物から土地使用の便宜の提供を受けているのは、無届で贈与を受けているのと同じである)の真偽について完全に裏付けることはできなかった。しかし、事実が必ず国民の前に明らかになることは、論を待たない。

 「正義」「民族の誇りと自主性の回復」「アジア人民との連帯による共存共栄」を掲げる本紙は、我が国が進むべき道について日共と一致する点があることを感じている。しかし、今回の事件の経過を調査する中で、日共はいまだ我が国が国是としつつある民主国家のルールにそぐわない、陰湿な「個人独裁」「秘密主義」「人権蹂躪」体質があると判断せざるを得なかった。この悪しき体質を克服しない限り、口でいかに美言を吐こうとも我が国民から「日共は北朝鮮の兄弟分」との意識をぬぐい去ることはできないであろう。

 日共はかつての「武装革命」方針から転換し、「議会を国民のために活用する」「国民への奉仕」を方針にして地方議員や末端党員を先頭にした献身的活動を展開してきた。そこは大いに評価すべきことである。本紙としても、地方、国政問わず共産党が正義をつらぬき、立派に国民に対する責務を果たしている時、大いに称揚してきたことを自負している。

 それだけに、いわば共産党が国民と共に育ててきた有為な政治家をわずかな過ちのみを理由に切り捨て、本人と家族の人権を蹂躪すると共に国民を欺いていることは、全く許しがたく感じている。不破氏を先頭とする日共指導部がその悪しき体質について猛省し、自ら国民の前に真相を明らかにし、本当に責任をとるべき最高幹部が自ら範を示すことを強く求める。これなくして、日共が「国民政党」として我が国政界で活躍する余地はますます失われていくことだろうことは、間違いない。

http://www.gyouseinews.com/domestic_prospect/sep2003/001.html


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