★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 議論15 > 814.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
イラクで捕まったサダム・フセイン元大統領は国際刑事裁判所(ICC)によって裁かれるべきである。 [株式日記と経済展望]
http://www.asyura2.com/0311/dispute15/msg/814.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 12 月 17 日 18:53:12:Mo7ApAlflbQ6s

(回答先: アメリカ「連合国」の“バグダッド裁判”は日本やドイツの正当な再生をかけた闘いに転化すべきだ 投稿者 切実なる提案 日時 2003 年 12 月 16 日 18:29:45)


2003年12月17日 水曜日

<フセイン裁判>イラク特別法廷で 外国人加え公正確保 米方針:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031216-00001076-mai-int

【ワシントン中島哲夫】米国務省のバウチャー報道官は15日、フセイン・イラク元大統領の自国民虐殺や戦争犯罪を裁く方法について、イラク人による特別法廷に外国の司法関係者も加えるなど国際的な評価に堪えるものにする方針を示した。定例記者会見で述べた。米政府は年明け早々にも担当大使をイラクに派遣し、法廷設置に向けて統治評議会との本格協議を開始する。

 これに先立ち、ブッシュ大統領は記者会見で、フセイン元大統領の裁判の形式に関する質問に「国際的な吟味に堪える方法を創出するため、我々はイラク人とともに働く」と述べ、国際的な批判を受けないような「公正な」法廷を設置したい意向を示した。

 同時に、イラク国民がフセイン政権による弾圧の被害を受けた事実を指摘しながら「イラク国民が裁きの過程に大いに関与する必要がある」とも述べ、純然たる国際法廷は不適当だとの判断を明示した。

 ブッシュ大統領はまた、適用する刑罰について「私には個人的な考えがある」とした上でフセイン元大統領の残虐な行為を指摘し、「死刑が適切」と見ていることを暗示。しかし「重要なのは私ではなく、イラク市民の見方だ」と述べて、イラクに設置する法廷の判断を尊重する姿勢を示した。

 バウチャー報道官は大統領会見を受けた形で、イラクの統治評議会が設置を決めた特別法廷について「我々はイラク人とともに働いてきた」と明言。同法廷は国際的なアドバイザーや外国人の判事、検察官を置く可能性を想定していると説明し、米政府はイラク側が今後、法廷の具体的な構成を決めるにあたり緊密な協議を続けると述べた。

 特別法廷について従来も今後も米政府が影響力を行使し、国際的な評価に堪える形式にしようとしていることを事実上、認めた形だ。報道官はイラクへの大使派遣予定も明らかにした。(毎日新聞)
[12月16日16時5分更新]

◆ブッシュを国際刑事裁判所に提訴するには?:http://www1.jca.apc.org/aml/200304/33642.html

国際刑事裁判所(ICC)規程第2部は、管轄権や、起訴を受理するための基本的条件をすべ て詳細に明示しています。

1)ブッシュについて障壁となるのは、第1に、ICC規程12条が定める管轄権行使の前提規定です。ICC規程の締約国はICCの管轄権を受諾するものとされています。アメリカは、クリントンが行なった署名すらブッシュが撤回しています。批准はしていませんから、アメリカはICCの管轄権を受諾していません。基本的には、ブッシュをICCに起訴することはできないということです。

2)ただし、ICC規程12条は、犯罪行為が発生した領土の国家が締約国であれば、管轄権を行使できるとしています。ところが、イラクも批准していません。

3)他方、ICC規程12条3項によると、締約国でない国でも、個別の事件についてICCの管 轄権を受諾することができます。例えば、兵士が個人的に戦争犯罪を犯した場合に、政府が その兵士に対するICCによる裁判を受け容れるというケースです。いわば、外交保護権の放 棄です。ブッシュの場合にはそうした事態は考えられません。 もっとも、もし将来、アメリカの政権が変化して、新政権がブッシュについてICCの管轄権 を受諾すれば、裁判ができることになります。当面は、現実性はありませんが。 仮にアメリカ政府がそこまで姿勢が変わっても、ブッシュをICCに引き渡すことまでは期待 できないでしょう。となると、大統領でなくなったブッシュが海外訪問したときに、その地 の政府官憲がブッシュを身柄拘束してICCに引き渡すという方法になります。イギリスがピノチェトを逮捕してチリに引き渡したようなケースです。アメリカ相手にそこまでできる政府があるとも思えません。爆撃されるかもしれません。

4)また、ブッシュ政権は、ICC規程の署名を撤回しただけでなく、いくつもの政府との間に特別協定を結んでいます。それは、A国はアメリカの戦争犯罪容疑者をICCに引き渡さないという協定です。これは昨年急速に進められていて、西欧諸国からはICCを骨抜きにするものだとの批判があがっていますが、アメリカは強行しています。ブッシュは当然、自分が戦争犯罪人だと「自覚」しているのでしょう。捕まらないための手だてはしっかりやっています。

5)次に、管轄権を行使するためには、締約国がICCに通知するか、安保理事会が通知するか、検察官が通知するか、になります。ブッシュを裁くために通知する国があるか否か、検察官がそのまで英断を下せるかが問題になります。 なお、市民・NGOが原告になることはできません。私たちができるのは、ICC検察官に戦争犯罪が犯されたとの証拠・情報を提供し、捜査の着手を要望することです。ICC規程には、締約国は通知できるという規定があるだけで、市民ができるという規定はありませんが、ICC 規程の外で、市民が勝手に情報提供することはできます。ICC検察官が受理するか否かはわかりません。

6)以上のように、現状では残念ながら、ブッシュをICCで裁くことは著しく困難です。国 際法の上でもほとんど不可能ですし、現実の国際政治のレベルでも不可能です。

7)ブッシュをICCで裁こうという運動はいくつか始まっているようです。私が見た呼びかけ文には、いますぐにでもICCでブッシュを裁くことができるかのように書いてありました。できるはずのないことを、できるかのように書いています。ブッシュをICCで裁くことには大きな困難があり、難しいけれども、困難を乗り越えるべく運動を展開しましょう、と呼びかけるのなら理解できますが。

8)イギリスはICC規程を批准していますから、ブレアをICCで裁くことのほうが可能性があ ります。少なくとも国際法上の困難はさしてありません。国際政治上の困難は非常に大き く、海外に出たブレアを身柄拘束する国家を見つけなくてはなりませんが。そうなると、米 英軍がICCのあるオランダのハーグに爆撃するといった話になりかねません。

9)私たちは、アフガニスタン侵略におけるブッシュの戦争犯罪を裁くための民衆法廷運動 を展開しています。
http://afghan-tribunal.3005.net/

イラク侵略におけるブッシュの戦争犯罪についても、ラムゼー・クラークさんたちインターナショナル・アクション・センター(IAC)が民衆法廷を呼びかけるはずです。日本でもブッシュの戦争犯罪を全面的に解明するために情報収集をしておく必要があります。民衆法廷でしっかりと証拠を積み上げて、それを国際世論にアピールし、ICC検察官に提供する必要があります。


(私のコメント)
サダム・フセインが生きて捕まったことで今後の展開が面白くなってきました。フセインをどうするかでアメリカの本性が見えてくるからです。ブッシュの思惑としては来年の大統領選挙のために、如何にサダム・フセインが悪者であったかをアピールして、イラク戦争の正当性を訴えるだろう。そのためにはフセインとも裏取引をしているかもしれない。さらにイラク戦争の泥沼化から目をそらす意味もあるだろう。

だからアメリカの思惑としては裁判と言う名の「政治ショー」として行いたいのだろう。以前にもパナマのノエリガ将軍を捕まえてアメリカの監獄にぶち込みましたが、フセインもそのようにアメリカ国内へ連行して裁くのだろうか。しかしそれではあまりにも露骨過ぎて、返り血も浴びる恐れもあるからたぶんしないだろう。

イラクの暫定政権に引き渡すことも考えられますが、それでは公正さに欠け、あっさりと処刑してしまうだろうからこれもまずい。公正さでは国際刑事裁判所(ICC)に委ねるのが一番良いのですが、アメリカ自身が批准も加入もしていないのでこれも出来ない。何故アメリカがクリントンが署名したにもかかわらず、ブッシュはそれを撤回してしまったのか。ブッシュ自身がICCに提訴される危険性があったからだ。

ここに現代のアメリカに対する一番の問題があります。イラク攻撃に国連決議を経て攻撃をしたならばそれなりの正当性はあっただろう。また国連決議をえた攻撃でも、アフガニスタンの民間人を狙った攻撃や、捕虜となったタリバンの兵士などに対する殺害行為など、明らかな国際法違反としてラムズフェルドなどが訴えられる恐れがあります。

このようなアメリカの独善的態度に日本の親米派の言論人は口を噤んだままだ。私はこの現象を「東京裁判シンドローム」と名づけたい。アメリカのすることは何でも正義であり、アメリカこそ絶対的善であるとする親米派は、アメリカを支持することで日本における地位を確保している人物が多い。アメリカを支持しているからこそ首相になれたり大学教授になれたりする国なのだ。

アメリカがイラクに攻め込んだのは大量破壊兵器を隠し持っているからという理由ですが、いまだに見つかっていない。いくらでも不正工作で大量破壊兵器をでっち上げることは出来たはずなのにそうしないのは何故なのだろう。イラクに大量破壊兵器を売り込んだのはアメリカだからだろう。だからフセインをどこまで追及できるのか疑問なのだ。フセインとCIAのつながりは大きいからだ。

「バクダッド裁判」では「東京裁判」のようなアメリカ主導のインチキ裁判が行われるのだろう。一応国際的な裁判官を並べて形式は整えるのでしょうが、内容はアメリカが一方的なシナリオを書いてそれに沿った「政治ショー」が繰り広げられるだろう。ブッシュは大統領選挙で利用できるからこそフセインを生きて捕まえたのだろう。


http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu61.htm

 次へ  前へ

議論15掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。