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「サダム・フセイン拘束劇」を読む    − 第一報を受けて −
http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/1018.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 12 月 15 日 04:26:49:Mo7ApAlflbQ6s


 米軍発表のデタラメぶりは「外交官殺害事件」でイヤというほど見せつけられているが、CPAやCNNが公表した映像を見た限り、米英の占領支配後に初めてサダム・フセインがその姿を映像に晒したのは事実のようである。
(公表された映像に映っているのは、左斜め上に目を向けたときの表情からフセイン本人のように見える)

 米国政権には、手抜きせずもっと丁寧なシナリオと映像で「サダム・フセイン拘束劇」を世界に見せて欲しかったと思っている。

 端的には、せめて「ジェシカ・リンチ救出劇」と同レベルの“迫力ある映像”を見せて欲しかった。

 CPAやCNNそして日本のTVメディアは、「サダム・フセイン拘束劇」を世紀の出来事のように言葉で大げさに報じているが、公表されている映像は、髪の毛と髭がボサボサのサダム・フセインが髪の毛や歯のチェックを受けている状況と隠れていたとされる地下の部分的様子(米兵の足元と換気扇や換気口が映っているもの)だけで、あとは、頬や顎の髭を剃って口ひげだけを整えた画像だけというものである。

(フセイン氏のあご髭については、転載の毎日新聞記事やNHKのバクダッド特派員によると付け髭とされているが、CPAは地毛でシェービングしたと説明していた。付け髭は、どちらかと言えば、髭剃り後の口髭のほうがそれらしく見えた)

 あまり本質的なことではないが、フセインの映像と地下室の映像に関係があるかどうかも、フセインがあの地下室にいたかどうかも、600人規模の部隊が潜んでいたとされる農家を急襲したかどうかもわからないものである。
 また、口髭姿になったフセインの画像が、髪の毛と髭がボサボサのフセインが髭を剃った後のものなのかも定かではない。
 なぜか、口髭だけになったフセインの映像は公表されておらず、静止画像(CPA公表1種類・CNN公表1種類の計2種類)だけが公表されているだけである。

 CPA公表の髭剃り後の画像を見ると、光線の加減もあるのだろうが、口ひげが異様に黒くボリュームもあり、ボサボサの髭を剃って整えたものとは思えなかったが、CNN公表のものは蓋然性の範囲のものに見えた。
 しかし、髭以外の特徴として、映像で見られた左眉左上にあった赤黒い斑点と右眉上の額にあった虫刺されの後のようなポッチが確認できず、静止画像が髭剃り後のフセインと認定することはできない。
(CPA公表画像は暗く不鮮明だが、CNNは明るく鮮明な髭剃り後とされる画像を公表している)

 さらに、フセインと一緒にいて拘束されたとされる二人の男性の映像や身元も公表されていない。

 とにかく、イラクを支配しているのはCPAであり、CPAがDNA鑑定を行ってフセイン本人であることを確認したと説明しているのだから、フセインの捜索が終了することは確かである、

 今回の「サダム・フセイン拘束劇」が、単純に情報収集活動の成果によるものだとは考えられない。
 そうであるのなら、なぜこの時期に「サダム・フセイン拘束劇」が上演されなければならなかったのかということが問題になる。
 それは、明日以降の動きをウォッチしていくなかで見えてくると思っているが、現在の時点で推測できるのは、


● 明日12月15日に迫った政権移譲プロセスの合意の最終リミットのうやむや化

 サダム・フセイン拘束は、U.N.安保理に期限を提示している政権移譲プロセスの合意の最終リミットの前日に行われた。
 「サダム・フセイン拘束劇」を伝えるニュースでは、この問題は全く取り上げられていないが、6月30日までの政権移譲と並んで12月15日の新憲法を含む政権移譲プロセスの合意は米英の“国際公約”である。

 この問題はあまり報道されていないが、シーア派代表は現在の憲法草案に反対と伝えられているから、明日12月15日に合意が得られる可能性はほとんどないと推測できる。
 サダム・フセイン拘束ニュースは国際的に大きな注目と関心を浴びるはずであり、12月15日という重要日付が吹っ飛んでしまうか、フセイン拘束の重要性が政権移譲プロセスの合意遅れを問題視させないことが考えられる。

そして、フセイン拘束を梃子に、暫定評議会とりわけシーア派に妥協を迫っていくのかもしれない。


● 逃走−追跡劇の終結

 ウダイ、クサイの二人を殺害したと発表された時点で、フセインの逃亡劇にもなんらかの終止符が打たれる可能性があると思っていた。
(公表された遺体写真を見る限りウダイ(長男)は別人に思えた。フセインと一緒にいて拘束されたとされる二人の男性がウダイとクサイに可能性もあるのではと妄想している)


 政治的影響力はともかく、いつまでも、フセイン逃走−追跡劇を続けるのは面倒である。
 フセインが潜んでいたとされる農家は、チグリス川を挟んで、ティクリート近郊にあった大統領宮殿の向かいにあり、米軍はその前をたびたび通っていたと説明されていた。
(今回発見された場所が、米軍が鉄条網を張り巡らし住民の出入りを監視していた生まれ故郷の村かどうかは不明)

 拘束されたフセインは、しばらくは米軍管理下に置かれ、イラク当局に引き渡されるとしてもずっと先になるだろうと報じられていた。
(CPAがフセインの拘束場所を公表していないが、CNNによれば、ティクリート南部の米軍施設)

 また、フセイン拘束発表後に行われたブレア首相の演説は、最初にフセイン拘束を機にイラクの和解を呼びかけ、スンニ派やバース党員そしてフセイン支持部族長がイラク再建に協力することの重要性を訴えるものだった。

 ブッシュ大統領の演説は、フセインは裁きに掛けられるだろうとし、フセインが復活することはなくイラク国民が得た自由は守られるだろうという穏当なものだった。

 CNN(アーロン氏)は、南アフリカの例を引いて、イラクの国民和解を望ましいとコメントしていた。(CNNのアーロン氏は5月以降そのようなスタンスで語ってきた)

 フセインがどのような処遇を受けるのかは、ミロシェビッチと同じように国際法廷に引き出されるのか、それともイラク特別法廷に引き出されるのかで異なるだろう。
(イラク特別法廷であれば、かたちだけの判決か、別人が禁固刑などの罰に服する可能性が高くなる)

 今回の「フセイン拘束劇」で醜態を晒した(国民に犠牲を求め自ら死を選択すると公言していた)フセインが、イラクで政治の表舞台に立つことはなくなったと言えるだろう。


※ 「サダムフセイン拘束劇」の報道でも、CNNは、米国政権のプロパガンダ機関として無能ぶりを晒していた。
 フセインのDNA鑑定について、フセインの家族がばらばらでどこにいるかわからないからDNAサンプルが手に入らないため慎重を期しているとアーロン氏が説明していた。
 しかし、ウダイ、クサイというフセインの息子とされる二人の遺体を米軍は手に入れたはずであり、それを忘れたかなかったかのような説明をしたのに笑ってしまった。

『【爆笑!寝ぼけた米国政府とCNN】 犯人グループがどこにいたかがわかる“貴重な映像”!! − 指摘のアルカイダ関連サイトは米英エージェントのサイトだろう −』( http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/148.html

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