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Ddogレポート 2月14日 最近のマーケットと日本の経済安全保障を考える
http://www.asyura2.com/0401/hasan33/msg/523.html
投稿者 Ddog 日時 2004 年 2 月 14 日 18:25:31:ZR5JcjFY1l.PQ
 

Ddogレポート 2月14日 最近のマーケットと日本の経済安全保障を考える

http://www.asyura2.com/0401/hasan33/msg/456.html
Ddogレポート2月11日その1の続編です。
その1で、アラングリーンスパン米FRB議長の利上げ時期について論じました。グリーンスパンの議会証言が翌日あることを忘れておりましたが、その1での自分の予想が間違っていないと思う内容となりました。
議長議会証言では、実質FF金利の中立化までの時間軸が「eventually」という単語で示唆され、同時に「忍耐patient」も並存し、利上げの射程、ドル反転のきっかけとなる金融緩和の終了は、6月以降、年末付近ではないだろうか?グリーンスパンは利上げに転じるタイミングを慎重に図り、マーケットに対しても、充分利上げを織り込む時間的猶予を与えている。

もう一つ、その1を書き終えてから、中国の人民元5%切り上げの可能性を示唆するニュースが相次いだ。少々これには自分の予想を外した。しかも、週初めチャイナ・ビジネス・ポストでは、中国人民銀行が3月に人民元の対ドルレートを5%切り上げ、1ドル=8.277元から7.887元へ誘導、2005年までに対ドルで最大10%切り上げられるかもしれないと伝えていた。中国当局は否定したが、FT紙は、中国政府が人民元問題を協議するため米財務省の訪中団を受け入れると伝えている。

人民元は、1986年7月1ドル3.20元に13.5%切り下げたのをきっかけに、89年12月に1ドル3.7221元を4.7210元へ21.21% 90年11月1ドル4,7221 元を5.2221元 9.6%
94年1月5.81元を8.7元の52.4%と GDPのインフレーションと反比例して3.2人民元を270%切り下げたのであった。実に不自然な事を18年放置していたのである。国際社会の怠慢というか、1992年より米政権を担った、クリントン政権の対中国政策の責任が大きいと思う。

最近の私の文章を読み返すとDdogはネオコン−ブッシュ政権の代理人ではないかと勘違いされてしまいそうな内容ですが、ネオコン−ブッシュ政権を評価する正当な理由がある。
国益など微塵にも考えない小泉−竹中政権が対米盲従政策のおかげで、ブッシュ政権下の日本の国益は著しく損なっているのも事実です。しかし、それは日本の問題であり、小泉を総理にし、竹中を野放しにしている我々日本人自身の問題なのです。小泉−竹中は自国の景気経済を救済するどころか、足を引っ張っている。
米国の一局支配の終焉を齎すと非難されるネオコン−ブッシュ米国政権は、アメリカ経済及び世界経済の救済、もしくは延命処置政策からすれば実に成果をあげている。グローバル的視点からすれば、米政権がとっている現政策は、世界同時恐慌を回避したと私は評価している。仮にクリントンがもう4年政権を担っていたとしたら、榊原教授が危惧した、100年デフレに突入していった可能性がたかいだろう。9.11が陰謀であったか否かは100年経っても真相は明らかにならないと思うが、9.11を機に米国の現世界戦略は発動し、世界恐慌をひとまず回避したと信じている。
米国経済の崩壊は、世界恐慌の引き金を引くとともに、米軍事力のプレゼンスの低下も当然予想されうる事態ではないだろうか。米国が世界中から非難されようとも、たとえ悪徳保安官だとしても、世界秩序が維持され、我々が文明生活を謳歌できるのは、米国の軍事的プレゼンスのグレイス(恩恵)であることを、反米主義者達の脳みそでは理解できていない。
仮にネオコン−ブッシュ政権でなく米政権がWW2直前の英仏政権のように平和主義者の政権であったとしたら、ヒットラーが台頭したように、世界秩序は混乱したであろう。この歴史の教訓を多くのネオコン−ブッシュ政権を非難する人間はまったく理解していない。平和主義者は、世界秩序を崩壊させるという歴史的教訓法則を知らないのである。仮に米国がリベラル平和主義者の政権であったなら、国連と妥協しフセイン政権下で、イラク経済の回復が図られ、イラクに大量破壊兵器が現在存在しなくとも、フセイン政権が存続していれば、イラク軍が再編され、再びクウェートやサウジアラビアを侵攻するシナリオだって充分想定できる。またアルカイダはアフガニスタンを拠点に活動を活発化して、世界中を、現状以上のテロの嵐に巻き込んでいたかもしれない。
更に、米国軍事力プレゼンスの弱体化は、中国の武力台湾併合野心を誘発する、そしてしいては、最悪米中軍事対決までを誘発してしまう可能性がありうるのである。その前に、北朝鮮は暴発して38度線を越えたかもしれない。ブッシュ-ネオコンの砲艦外交がなければ、6ヶ国協議も開催はなかったであろうし、当然日本の拉致被害者5人の帰国は有り得なかったろうと思う。
米軍事的安定がなければ、旧ソビエト諸国の混乱は更に悪化して、核兵器がテロリストの手中に落ち、本当に核兵器がテロ手段として使用されたかもしれない。(一時バリ島の爆弾テロを、小型核兵器が使用されたと。無責任な投稿者が騒いだことがあったが、これは嘘からでた真になる恐れがある可能性を感じ、深く憤ったことがある。)
でも、米国の弱体化は、イスラエル−パレスチナ問題に関してはもう少し改善されていたかもしれない。

では、日本は小泉政権のように、対米盲従政策が是か否かということとなると、私は一貫して小泉政権を非難する立場であるので、対米盲従政策は否である。
対米盲従は否かといって、反米、嫌米政策などは愚の骨頂である。日米安保条約を堅持し、パックスアメリカーナ(アメリカ幕藩体制)の秩序を支えるご意見番としての道を選択すべきであるというのが、私の一貫した主張である。
日本は、独立国家としての気概が無い。少なくとも戦前の日本には気概があった。非白人国家の代表としての雄としての気概はあった。それが敗戦と戦後教育の弊害として、国家戦略や目標を持つ事、国民に誇りや目標を持たせなかった。これが今日の日本のアノミー状態をもたらし、国民の深い絶望感や無気力の元凶だと思いませんでしょうか?
日本と、日本人に自信と希望を齎すのは、国粋主義でも民族主義はない。国粋主義ではない、新たななアイデンティティとしては、かの笹川良一氏がかつてTVCMで提唱していた、「人類は兄弟」である。地球人としての覚醒、日本人が、地球人類の未来を守という国家目標や、気概をもった独立国家になることだ。地球というグローバル化された後は、地球というう閉鎖された社会の環境、平和、経済を、日本列島というほぼ閉鎖された地域で培った日本の智恵を、世界に生かし行動する事を、国家目標に据えることだと思う。
日本列島という、ほとんど閉鎖された社会で、日本人は独自の「和」の社会を構築した。中国東洋文明でも西洋文明でもない、独自の文明を縄文時代より1万年連綿と築き上げてきている、我々日本人が築き上げた智恵を人類世界に還元するのだという気概と誇りを啓蒙、教育し、国家目標戦略とすべきと考えます。

経済安全保障を考える時、お隣りの韓国の動きを見てもらいたい。筋金入りの反米嫌米主義者のノムヒョンが大統領に就任し、韓国経済はいったいどうであったか?大統領辞任寸前まで経済が落ち込んだ。最近は180度転向し、イラク派兵をいち早く実施アメリカ幕府に恭順したとたん、あら不思議、世界同時好況の波に乗せてもらえた。3000名の増派決定で、だいぶ経済が回復するかもしれない。欧州諸国も対米対立が深まると不況、溝が埋まると回復局面になるではないか?米国の一局支配の終焉と騒ぐ多くの無能な評論家アナリストや、その論に迎合する一般大衆多くの阿修羅投稿者の認識と隔絶した現実を、私は批判したい。

大義なき点においては、イラク戦争と豊臣家を滅亡させた江戸幕府の大阪冬夏の陣は共通点が多いように思う。両幕府ともに、大義を欠いたおかげで、尊敬を失ったが支配は強固に固まったと後の歴史家は分析するように思う。

日本は決してアメリカと軍事的覇を競ってはならないし、対立するべきではない。また中国とも東アジアの覇を競うのでなく、米中の緩衝役もしくはキャスティングボード役担うのが最善の国家戦略ではないかと考えるのであります。

経済安全保証の概念は、日本がまだ今日の自衛隊のイラク派兵など想像すらできなかった、1980年代の「総合安全保障」という概念からでた考え方で、故高坂正僥京都大学教授の提唱であった。日本は他国と違い軍事力による防衛でなく、経済活動やODAを駆使し、非軍事活動による安全保障を目指す考え方である。私も支持するところであったが、今日の自衛隊のイラク派兵実施後も未だこの概念は依然有効な考え方と思います。決して矛盾していない。

その根底には、日本は軍事的に覇権を握ろうとする国家目標戦略は今後も持ち得ないことがある。また、軍事的安全保障はあくまでも米国幕府軍事力旗下での行使保持である点で矛盾しない。米幕府と対立し人情沙汰は一大事である。フセイン政権の人情沙汰でお取り潰しに遭ったイラク藩内で、反米活動テロ行為を続けるテロリストを反米主義の神兵と見做し、応援し続ける論者が多いのは、やはり、元禄時代ののテロリスト集団であった赤穂四十七士が今尚人気があるからであろう。(武士道を最近読んだDdogは四十七士をテロリスト扱いしてしまうと、日本人秩序道徳復興の拠り所である「武士道の復興を支持」と後に記すと批判されかねないが、あえてテロリストと規定する)

イラク派兵は、現法規下で自衛隊員を現地に派遣するのはあまりに気の毒である。現地人を誤射しうる状況は充分想定できるのに、誤射した場合刑法に問われるとは何事であろうか!政府マスコミ世論も、派遣の意義が国益にかなうか否かの議論をせず、現地は安全か否かの報道議論を迫撃砲が打ち込まれた今日も繰り返している。馬鹿じゃなかろうか!
安全なわけがないだろう!派兵決定は戦死者を出す事をやむを得ないと決定したと同じであるのだから、平和ボケまくりの日本の国家マスコミ世論には呆れてしまう。
国益から鑑みれば、私はイラク派兵やむを得ないと考えたいが、政府小泉の無責任ブぶりには腸が煮えくり返る思いだ。派遣される自衛隊員の命の代償を小泉政権は軽視しすぎている。またマスコミ世論はもっと自衛隊員、自衛隊員家族のためにも無関心もしくは単純派兵反対を叫ぶのでなく、自衛隊員の任務立場を理解した議論ができないのだろうか?

少々話は外れるが、大和心(和魂ニギタマ)と、大和魂(荒魂アラタマ)の相違をご存知でしょうか?平時日本人が持つ大和心は、神道の最高神天照大御神が女性神であることからわかるように、縄文の昔より日本人の血に誰からも教わることなく備わる日本人的「和の精神」です。その大和心も、一度日本人が危機を感じた時には、国や国家家族を守るため決然と立ち向かう、精神に変容する。それが男性的な大和魂(荒魂)と称されるものである。古の防人、戦国武士そして江戸期においての武士道精神に深く根づいている。

今回の派遣が荒魂に変容しない事を願うばかりです。もし、和魂の状態で任務遂行全う出来た場合、日本国軍の中東での信頼は増し、剛の米軍の後始末を柔の日本国軍が世直しをしてまわる構図が見えて来る。日本は世界貢献としては、それでいいのではないだろうか?
日本は自衛隊をイラクに派遣したのは、平成の水戸黄門一行を、イラクに遣わされたいう考え方を啓蒙してはどうだろか?

日本の新経済安全保障を考える時、これが提唱された1980年代ほどの経済的プレゼンスはもはや持ち得ていない。今は日本がかつて保持していたであろうプレゼンスを想像する事すら難しくなっている。
経済が駄目でも依然技術力では世界ナンバーワンである。また大企業中心であるが、経済的プレゼンスが回復しつつある。ただ、現在の新経済安全保障の考え方には、経済的プレゼンスが低下した分、軍事的要素が多く加わる事はやむを得ない事と思う。

世界的に優れた技術力は、日本の場合民需のみに費やしているが、これが軍需と結びついた時、日本の更なる発展が望めるのではないかと思う。日本の兵器がフェラーリやポルシェ並みの高額兵器を使用しているのはご存知であると思うが、これは武器輸出三原則が堅持されている弊害である。アフガニスタンでタリバン兵がTOYOTA NISSANとデカデカとマーキングした4WD車に機関砲を積み走り回っている映像が印象的であった。日本が武器非輸出国であると認識している人間はいったい何人存在するのだろうか。おまけに皮肉な事に北朝鮮の大量破壊兵器の部品は日本製である。

軍需というのは、民需と違いかなりの基礎的研究を必要とする。元々軍需であったインターネットが爆発的に全世界的普及した事実を思えば、軍需と民需の相互関連は技術発展において、有用な事であり、兵器輸出の自由化は日本の軍需産業を国際競争にさらし、なお且つ基礎研究を振興して、とてつもないイノベーションを引き出すことになる可能性を考えたい。武器輸出の解禁は、新経済安全保障の立場からしても、けして故高坂教授の理念と相反しないと思う。

日本の民生技術を使用して、ハイテク地雷探知装置や、処理装置などがまずは開発されつつある。TRDIが開発した地雷処理装置よりTVニュースで報道された装置の方がはるかに実用的に見えた。
日本のICタグ技術が手荷物の管理に有効な技術として、空港セキュリティの向上導入されたり、民需と軍需の垣根はだいぶ低くなりつつある。しかし軍産官学の緊密な連携こそ、日本に残された最後の世界的優位部門の「技術力」を存続させる鍵となろう。

日本は国益を擁護するだけでなく、その技術力を世界環境や、安全に貢献するといったメタファーなことを具体的に生かすには、国家としての資質に著しく欠けている。私が小泉をメタ的に批判してもなんら効果が無く、小泉もその統治する国家が国家の構造をしていないのだから、ポチ対米盲従政権と批判されるのも、もしかしたら可哀相かもしれない。
一刻も早く憲法改正の第一歩を歩みだし、国益教育と日本人に地球人類的な使命感を与える事さえすれば、我が国は、力強い再発展をするに違いない。

本当は、腐朽した現国家機関の官僚組織すべてを破棄したいところだが、現実は難しい。
日本は、まず国家として、正しい国益を考えることができる人物を指導者にすげ替えたい。せめて、小泉亡国内閣だけでも退場してもらいたいものです。

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