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しばし憲法談義は傍らに置いて
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投稿者 如往 日時 2004 年 2 月 12 日 10:40:45:yYpAQC0AqSUqI
 

(回答先: Re: どうお答えしていいか戸惑うレス:素人の出鱈目憲法談義【学問的論証に耐えない】 投稿者 リーマン 日時 2004 年 2 月 12 日 00:54:23)


 リーマンさん、こんにちは、お久しぶりです。
今回の、「天皇」スレッドとも呼ぶべき雑談の域をも超えた展開に注視しつつ、かつ楽しんでもいた最中、あっしらさんへのレスの末尾に少し引っ掛かるところを感じていました。
 勿論、『もちろん、さらには個人的には、「それらのことどもが当時どうイギリス人から見えていたのか」ということを、日本人がイギリス人の身になって想像してみることが、これからの日本人の頭を冷やす重要性なポイントになる、ということをも付け加えたい、と思っていました。』(リーマンさん)にも表出されているように、今回のスレッドの紙背にある問題意識が一貫したものであることは十分承知しております。

 
 >制度の絵図面としての大日本帝国憲法も、原本はおそらく英語(あえてドイツ語ではなかったといいたい)でドラフトが作成され、それを伊藤がしかめつらしい文語の日本語に翻訳させた、というのが大柄な真実でしょう。現在の日本国憲法と成り立ちの骨格がそっくりです。ただ大日本帝国憲法は、文語体で書いてあるので、元が英語で買いてあったということが現代人には分からないだけなのだと思います。

 憲法の体裁を整えるにあたって、伊藤博文自身や彼のブレーンが英語訳のドイツ憲法を定本にしたと推測することは可能だと思います。けれども、日本国憲法と成り立ちの骨格がそっくりとの見解において、「成り立ち」の意味に関して説明をなされなかったために、傍観者Aさんような曲解ないしは無用な誤解を生んでしまったのではないかと感じました。
 私自身に関して言えば、「成り立ち」について即座に浮ぶのは、大日本帝国憲法が欽定憲法としての構成要件を包蔵しているのは自明であり、一方、日本国憲法は米国憲法に由来する民定憲法に相似した性格を有するというものです。ただし、戦後の日本国民が充分に民定憲法の本来的意味を汲み体現してきたようには想われません。
 何故、伊藤博文が英国憲法ではなくドイツ憲法を範とするに至ったのか、その経緯に拘泥するのは今回このスレッドの趣旨から逸脱することにもなりかねませんのでこれ以上触れることは控えますが、憲法問題が喧伝される昨今、日本国憲法の性格を捉え直す上で基本的な視点を与えるものになるとは考えています。

 前説からここまでを通じて勝手な想像をしますと、「それにしても、皇室関係者達がサバイバルに現をぬかし時の権力者達も皇室利用に執心して醜態を晒しているうちは、英米の手練手管に抗うことはもはや困難なのではと、暗澹たる気持ちにさせられます。」と、リーマンさんのそんな嘆きが聞えてもきそうです。(これはまた私自身の嘆きでもあります。)
 今日、北朝系と南朝系の凌ぎ合いが顕在化しているようには思えませんが、それでも彼等を利用しようと画策する背後の勢力の鍔迫り合いといったものはどんな状況にあるのでしょうか。これから天皇家を中心にした政治状況が繋がっていくような脈絡があるとは想定し難いのですが、その時々の為政者や支配層によって将来の政治的な利用を期して天皇家の血筋を温存しておくという伝統は、幾度かの風雪に耐えながらも継承されていくのかも知れません。(これはリーマンさん等の考察を借りての私なりの想像です。)

 さて、お時間の許す限りで結構ですので、今現在の英国から見る日本あるいは英国人による日本のパワー・エリートの評価についての談義等、これからも期待しています。
 
 当方、十ニ分に楽しませていただきながら簡単なレスになり申し訳なく思っています。
 また、会いましょう。

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