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「減価償却費を個々の財に上乗せできない」ワケなど
http://www.asyura2.com/0403/dispute18/msg/708.html
投稿者 あっしら 日時 2004 年 7 月 10 日 21:02:35:Mo7ApAlflbQ6s
 

(回答先: 久々に質問です。 投稿者 baka 日時 2004 年 7 月 10 日 14:22:50)


bakaさん、お久しぶりです。


>この最後の部分、「減価償却費を個々の財に上乗せして販売するという発想は、個々
>の企業にとっては妥当なものであっても、国民経済(世界経済)的には、そのような
>上乗せ発想は無から有を生み出せると考えるのと同じ誤った考え方である。」ですが、
>何故、それが誤った考え方であるのか、理解できません。

この部分は、「産業主義近代」が終焉する(定常状態になる)論理の根幹です。

詳細は別の書き込みで説明しますが、「生きた労働(力)」(生身の生活)は保存できないが「過去の労働」(機械)は保存できるという論理と「供給→需要原理」を基に簡単に説明します。

減価償却費の対象になっている機械装置の購入費が10億円で、原材料を含め1000人×3ヶ月間の労働で製造されたものとします。
ざっくり言えば、生身の人間1000人が3ヶ月間今風の生活をするためのお金が10億円ということです。ということは、機械装置の購入費10億円は、その時点で様々な財やサービスの需要になって使われていることになります。(まさか、労働者が3ヶ月の労働で10年間生活できる給料をもらえるってことはないでしょう)

ポイントは、機械装置の購入費が、その機械装置が生産に使われて生み出す財に対してではなく、別の誰かが供給する他の財やサービスの消費に既に使われてしまっているということです。
(それらに機械装置を購入した企業が供給する財も含まれていても、その機械の減価償却分ではないことは同じです)

その製造に従事した3000人は、減価償却費相当分のお金を貰いながら10年間生活するわけではないということです。

お金を媒介としたものであっても交換が“労働と労働の交換”であるのなら、「機械装置購入企業が支払ったお金を媒介に、機械装置製造労働と種々雑多な消費財労働の交換」はとっくに終わってしまっているから、機械装置の減価償却費を上乗せできるお金なんかないということになります。

設備投資という固定資本が使用総資本に占める割合が高くなることが生産性の上昇なのですから、これまではできている気になっていたが、経済論理としてちゃんと考えれば減価償却費は上乗せできないという現実が、産業主義近代を終焉に導いていきます。

(これまではできている気になっているのは、利益を上げることができ、その利益から減価償却分を控除できる企業が多かったからに過ぎません)

> 例えば、労働を貨幣表現に置換えたレベルの議論では、減価償却費が上乗せされた
>商品を購入するのは、骨董品などを人々の価値観に応じて、高価に買取ることと同じ
>ではありませんか?

骨董品は希少価値性とお金に余裕がある人が結びつく取り引きですから、特殊なものと考えたほうがいいです。
骨董品は労働成果物というより土地と同じような資産と捉え、ある物的資産とお金が交換された、すなわち、物的資産とお金の“居場所”が変わっただけと見てください。


>35兆円の赤字財政出動で、日本を外国人に売り渡しているようなものでしょうか? 

赤字財政出動は、経済的政治的に82兆円ほどの財政支出をしなければもたないという理解のもと、税収などの歳入で不足する分を借り入れで補填しているというものです。

ドル買い介入は、外国人に日本企業の株式や不動産資産を買いやすくしている政策ですから、ある意味では売り渡していると言うこともできます。
しかし、個別の企業買収や不動産買収はともかく、現時点で日本を外国人に売り渡すという明白な意図はなく、日本人の株式保有者や経済ウォッチャーが株高に喜び、政府の評価も高まることに主眼が置かれていると見ています。

外国人も、今は基本的に、株価動向と為替動向を織り交ぜながら金融利得を稼ぐというスタイルです。

このまま無能支配層が続いたとしても、日本の企業を中心とした経済資産が売り渡されるようになるのはもっと先です。
(“彼ら”なら、本当に手に入れたい資産はできるだけ底値で買うものです(笑))

>さらに、質問です:日本の高度経済成長は、"彼ら”ないし知的執事が事前に計画し
>た筋書に沿って、実現されたものなのでしょうか?

“彼ら”の予想ないしシナリオは半分ほど狂ったと思っています(笑)

日本人が、近代経済システムや近代科学技術をあれほどうまく我が物とできあれだけの経済成長を遂げるとは思っていなかっただろうなと思っています。(日本人をナメていたんでしょう)

初めからそう想定したのなら、日本政府が厳しく実行した「直接投資規制」を容認しなかったはずです。(高度成長期の外資といったら、IBMやコカコーラくらいですからね。GM(自動車)やGE(家電)など当時の米国主力企業が60年頃から直接投資で進出していたら、日本の様相はまったく違ったものになっていはずです)

今の日中経済関係と同じように、対日輸出も増加し貸し付けも増えているからいいじゃないと思っていたら、日本は、あれよあれよと言う間に主要民生品の産業競争力で米国を凌駕していったというものでしょう。

しかし、80年頃から新自由主義経済思想を浸透させ、80年中期からはバブルを形成させ、89年には新BIS規制を導入し、バブルを崩壊させざるを得ない状況に政府・日銀を追い込むことを通じて膨大な貨幣的富を日本から吸い上げた(今なお吸い上げ続けている)のですから、文句はないはず(笑)

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