★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 議論18 > 769.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
マルクス主義の「階級対立」とフェミニズムの「性的対立」は、“彼ら”が生み出した「盾」であり「防御壁」である。
http://www.asyura2.com/0403/dispute18/msg/769.html
投稿者 あっしら 日時 2004 年 7 月 15 日 15:56:47:Mo7ApAlflbQ6s
 


律さんの「「パートタイム労働増加は単純に「女性の社会進出」とはいえないのでは?」( http://www.asyura2.com/0403/dispute18/msg/766.html )へのレスです。
===============================================================================================

律さん、どうもです。

もう少しひとの文章を読み解いてください。
問題は共有しているのです。あなたは、私が問題として取り上げていることを私への反論として再び持ち出すというトンチンカンなことをやっています。

それさえ理解しないあなたのような考え方では、その問題の解決に向かうのではなく、支配層にいいように利用され、問題をさらに悪化させる可能性があると説明しているのです。


あっしら**************
(“彼ら”は、諸国民が国家という枠組で強固な関係性を築くことを恐れ、その思想的基礎になり得る右翼思想を忌避する気分を意識的に醸成しているのではないかとか、ナチス・ドイツの非戦略的蛮行も忌避気分を確固たるものにするために“彼ら”との合作として行われたのではないかといった疑義を持つことは、ナチズムを受け容れる受け容れないに関わらず意味があると思っています)
******************


>これは興味深い論点でした。
>でも、“彼ら”というのが「国家という枠組みで強固な関係性を築くことを恐れ」て
>いるのならば、「国家」という枠組みにも“彼ら”に打撃を与えるようなリアルな
>「他者関係性」を生み出す力があるともいえそうですね。「右翼思想」に“彼ら”へ
>対抗する手がかりがあるということでしたが・・・・

まだ、国家という抽象的概念を実体化する思考習慣から脱しきれないようですね(笑)

国家は、家族関係を形成する諸個人の関係性の統合形態であり、国家という言葉(概念)はそれを約めたものです。
ですから、家族関係を形成する諸個人の関係性の在り様が変わることでのみ国家の在り様も変わります。これが、国家を実体化せず国家に価値性を見ないという考えの根拠です。

あっしら****************
グローバリズムは、「右」や「左」ではなく、“彼ら”の価値観(利益)の世界化を正当化するための思想であり、それを制度化するための理論です。
(中略)
「右翼思想」は、グローバリズムに対抗する一つの手掛かりになるという意味で取り上げています。
政治(軍事)力による支配領域の拡大が利につながらないことや戦争遂行体制の要件である「民主主義・人権・平等・自由」の制限は米国以外には不要であることは論証できますから、かつての「右翼思想」から、それらと国家や民族といった抽象的存在に対する価値性付与を削ぎ落とせば、現在において有効な国家運営の考え方を抽出できるだろうという提言です。
*************

>「左右」のグローバリズムというのは、「左翼思想」も「右翼思想」もグローバリズ
>ムに都合のいいように利用しているという意味でしょうかね?

「右」のグローバリズムは、「右翼思想」ではなく、「右翼思想」を装ったり言葉だけ剽窃して国民を説得しているだけのものです。

日本のみならず世界を見ればわかるように、「右翼思想」は、戦後先進国の政治思想メインストリームから脱落しています。
(独立闘争を主力で担った後進国の左翼は、逆に、民族主義という「右翼思想」に依拠するという転倒状況でした)


「啓蒙思想」・「自然権思想」・「マルクス主義」・「フェミニズム」・「環境保護主義」・「グローバリズム」などの近代政治思想は、“彼ら”が意図的に発信したもので、都合のいいように利用するという次元を超えたものです(笑)


>よくわからなくなりましたが、「国家」「民族」という抽象的存在に対する価値付与
>をそぎおとすと、「右翼思想」にはなにが残るのでしょうか。“彼ら”ではなく、自
>分たちの(庶民の)利益を優先するという思想でしょうか?

国家や民族という抽象概念を実体化するのではなく、国家や民族が歴史的に形成されてきた生身の構成員の関係的活動の統合状況であると理解すれば、「右翼思想」はコアを残すことができます。

「“彼ら”ではなく、自分たちの(庶民の)利益を優先するという思想」に近いものですが、自分たちのなかには、庶民だけはなく支配層も含まれます。
そして、世界レベルでの社会的分業(交換:交易)が確立し深化している現状では、ある国家の利益は諸外国(世界)の利益でもあります。

「右翼思想」に執着することが、生身が構成する世界の利益にもなるというインターナショナリズム性を持つようになった世界史段階にまで到達しています。
(戦前の日本やナチスドイツのような国策は、日本やドイツにとっても“不利益”になった世界であるという意味です)

逆に、“彼ら”的グローバリズムや左翼的インターナショナリズムは、足場のない空虚なインターナショナリズムであり、“彼ら”に取り込まれ奴隷化をより深化させてしまうものです。


>男性が主力になることが「自然」というのも実は疑っているところがあるんですが
>(笑)。
>というのは、生き延びるために必要なスキルは「軍事力や強制力」だけでもないよう
>に思うからですね。あまりこの辺に詳しくないので深くは突っ込まないでおきます
>が、結構「男性が上」という秩序作りと「軍事力と強制力」が主力になるプロセスと
>は同時進行的だったのではないかという疑いも持っていたりします。

「生き延びるために必要なスキル」ではなく「支配−被支配関係構造を維持するために必要なスキル」として、女性より肉体的に強い男性を使ったという話です。

「「男性が上」という秩序作りと「軍事力と強制力」が主力になるプロセスとは同時進行的だったのではないかという疑い」は、「支配−被支配関係構造」の確立と同時に、それらが同時進行的に強化されたと考えれば氷解すると思っています。

>あと、何度も言うように「女性が男性の占めていた地位を手に入れるようになれば解
>決する」というのは表層的なものですし、根本的な解決ではない。しかし、運動とし
>てのフェミニズムの明確な目標設定としては、妥当なものと思います。

マルクス主義の「階級対立」とフェミニズムの「性的対立」は、“彼ら”が、自分たちの支配を覆い隠し自分たちが矢面に立つことを防ぐために生み出した思想的ツールです。

安定的な支配の要諦は、被支配者たちの関係性に分断と対立を生み出し、それを巧妙に操作することです。

抑圧感や搾取感で憤っている労働者には悪いのは産業資本家だと思わせ、抑圧感や疎外感にいらついている女性には悪いのは男性だと思わせることで、究極の支配者である“彼ら”は、部外者として安全地帯に留まることができます。

「フェミニズムの明確な目標設定」とは何で、どういう方法ないし過程でそれを実現しようと考えているのですか?


あっしら*****************
今の日本で、男性がそれをめざすことで不利益になるという現実はあっては、「家事・育児を女性のみがやらなきゃいけないという論理」は希薄化しているというか、“二人の問題”になっていると思っています。
******************

>気分としてはそうかもしれませんが、「やってもいい」「やらなきゃいけないとは
>思っていない」ということと、実際に「やるかどうか」は全くまた別の次元の話で、
>実際の場合は、「手伝う」レベルの実践・意識にとどまっていることが多いわけで、
>それは「いまやフェミニズムは主流の言説になった」とかいって、女性問題は解決し
>たとかなんとかいうのと変りません。
>あと、専業主婦ならば、育児の問題は別として(子どもを育てるのは一人や二人でや
>るべきもんじゃないと思ってます)、家事は専業でやるべきものだろうと思います
>(家事をやるってんで雇われているとみなす)。夫が専業主婦を「手伝う」のは夫婦
>間のコミュニケーションであり、勝手なことですが、夫が「家事を手伝う」ことがい
>わば「愛情」の表現形態として公式化されているのならば、「当然」というのも仕方
>ないようにも。かなり込み合ったことが生じているのではないでしょうかね。


律さんは律さんの家族関係のなかで好ましいと思う関係的活動を行なえばいいのです。

夫(妻)が外できちんと稼いできて、私が家事や育児は基本的にすべてやる、パートナーは子どもは気分で可愛がってくれるだけでいい、但し、病気や所用でやれないときはパートナーに家事や育児をやってもらう、と考えている他者に、自分の考えを“正論”としてあじゃこじゃ言うべきではないということです。
(こういうスタイルもあるという話はけっこうですが、イズムとして語るべきではないという意味です)

>現状として、男性が家族的事情を考慮すると白い目でみられるのは「性別役割分業」
>の構造下の問題です(育児よりは介護のほうが認められやすい)。
>だからどうした。そもそも、公私の分離が「家族」をおかしくさせてるんじゃないで
>すか。公私の分離は性別役割分業と大いに重なっており、女性が家族的事情で多めに
>見られるのは、「私的領域」に属するものだとみなされているからでしょう。
>職業構造、経済構造を変革しないで、「家族」が基盤だといったところで、経済構造
>に侵食されきっている家族がなんの基盤になりますか。

前回書いたように、「性別役割分業」そのものではなく、家族の問題を持ち出して仕事を忌避することは好ましくないという企業の論理であり、企業(経営者や上司)の評価が様々な利害に関わる現実がそれを人々に考慮させているのです。

あなたは肝心なことを理解していませんね。企業は「公」ではなく「私」です。
家族形成者にとっては、「内」と「外」の違いであり、「私」と「公」の違いではありません。
企業という外の「私」が家族という内の「私」に立ち入ってぐちゃぐちゃにしているのです。
企業が「私」であるという理解がなければ始まりませんよ。

あなたはひとの文章を読む力が欠落しているようですね。

私は、国民経済主義的段階を経て、将来的に「支配−被支配関係構造」も解消し、職業構造も経済構造も根底から変えよう(変えなければとんでもない状況に陥る)と言っているのですよ。
そして、それを担う関係的活動の主体は、家族を形成する人々だとも言っています。

何より、現在の現実諸条件は、あとは人々がそのような現実をきちんと理解し、アトム化した個人ではなく他者との関係性を取り結んでいけばそれが可能なのです。

それを阻害し「支配−被支配関係構造」を温存することにつながるマルクス主義やフェミニズムの担い手は、“彼ら”の自覚なきエージェントだと非難しているのです。

>私見ですが、現状の低賃金、景気の安全弁的使用のパートタイム労働に多くの第三号
>被保険者主婦層がつくという構造は、はっきりいって「女性の社会進出」などではな
>いと思います。新たな形の「女性の家庭への囲い込み」でしょう。だって「第三号被
>保険者」、扶養される配偶者のままなんだもん。形式上は「働いてない人」なんです
>よ。

政治的説明はわかりますが、そうなった現実論理を理解していなければ、他の諸問題と同じように、それを解決することもできません。

私は、それを悪だとした上で、そうなったのは「女性の社会進出」で大量のパートタイマーが出現したからだと説明したのです。
「女性の家庭への囲い込み」ではなく、経済主体(企業)の利益増大策だと言っているのです。(あなたの論は、「わりとと言えばカラスも白い」的なものでしかありません)

形式上は「働いてない人」でもあっても、「社会進出」して働いていることには間違いないのですよ。
くだらん、観念論や政治思想的裁断は百害あって一利なしです。

>これはタテ分けて考えねばなりません。みそもくそも一緒に「女性の社会進出」とか
>いってはならない。

失礼な方ですね。低賃金のパートタイマーであれ、フリーターであれ、正社員勤労者と同じ「社会進出」です。

それを認めながら、どういう問題があるかを考えるのが基本だと思いますよ。


>「家族賃金」概念自体が男性を働き手とする「性別役割分業」給料だったわけなの
>で、これが変化して、独身者も女性も男性も同一労働同一賃金になること自体は当然
>のことのように思います。

>日本の場合は、給料を押し下げたのは、「女性の社会進出」論調ではなく、女性を
>「第三号被保険者」だとか「配偶者控除」だとかの対象にしつつ、家計の補助労働者
>としてのみ(扶養されたままで)働かせようという発想によるものじゃないでしょう
<か。これは、フェミニズムのせいですか?いいえ違います。フェミニズムがそこまで
>改革する力をもたなかったというのは責められるべきところかもしれませんが、フェ
>ミニズムが「女性の社会進出」を主張したから男女労働者の給料が切り下げられたと
>いうのは変な主張です(利用されたにしても、大本の原因が違う)。


「独身者も女性も男性も同一労働同一賃金になること自体は当然」については、そう思っていますよ。
しかし、フェミニズムも後押しした現実の変化は、夫婦共稼ぎで夫ひとりの実質所得並みを得るものであり、低時間給のパートタイマーの苦境なのです。

「家計の補助労働者」だから低賃金だと説明しましたし、それでも家計が苦しければパートに出る人は後を断たないのです。

フェミニズムはそういう結果を意図していなかったわけですから、なぜそうなってしまったのかを血反吐を吐く思いで考えなければならないのです。
そうしなければ、再び同じ誤りを繰り返すことになります。

たとえば、「独身者も女性も男性も同一労働同一賃金になる」をめざして運動したら、みんなが同一労働の“最低賃金”で同一賃金になったというような....

ひとにあるべき政策や「べき論」を説く人は、それだけの覚悟がいるのです。

ひょっとしたら重要な視点が抜けているのではないか?思い込みに囚われて思考を途中で端折っているのではないか?などなど、自分の思考に深い懐疑を持ちながら、この範囲であれば悪くなることはないと確信したものを提示しなければならないのです。

そうでない人は、本来、政治運動や思想運動をやってはいけないとも思っています。


 次へ  前へ

議論18掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。