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1.パグウォシュ会議の目指したものと現実―平和と核兵器― 小沼通二(武蔵工大)
http://www.asyura2.com/0403/genpatu2/msg/250.html
投稿者 ネオファイト 日時 2004 年 6 月 22 日 12:50:52:ihQQ4EJsQUa/w
 

(回答先: 2004年日本物理学会第59回年次大会 社会的責任シンポジウム 現代の戦争と物理学者の倫理とは 投稿者 ネオファイト 日時 2004 年 6 月 21 日 11:20:17)

パグウォシュ会議の目指したものと現実―平和と核兵器― 小沼通二(武蔵工大)

[投稿者注:小沼先生の予稿は発表パワポの目次と、アインシュタイン等科学者の発言と国防省のステートメントを集めたものです。国際司法裁判所の「核兵器使用は違法とは言えない」との判断を「適法と言ったものでもない」と解釈すべきであると言っていたこと以外話の内容もほとんど忘れております。目次は割愛し、配布資料よりパグウォッシュの宣伝をさせてもらいます。ラッセルがらみですので陰謀論にしてもらっても構いませんが、原発板なんてあまり皆さん見に来ないし、難しいですかね。]

全体的破滅を避けると言う目標は他のあらゆる目標に優位せねばならぬ
A.アインシュタイン 1948

Remember your humanity and forget the rest.
Russell-Einstein Manifesto 1957

もしも人が絶望から逃れようとしたならば、未来とは過去の単なる延長ではなく、過去と現在の間には、いまだ顕在化していない全く新しい可能性が実現される場があるという信念を、再び取り戻さねばならない。
湯川秀樹 1968

軍備管理の基礎には、核抑止による安全保障は成り立ちうるという誤った考え方がある。核兵器を戦争や恫喝の手段にすることは、人類に対する最大の犯罪といわなければならない。
湯川秀樹・朝永振一郎 1975

The Conference agrees on the follwing practical steps for the systematic and progressive efforts to implement Article VI of the NPT. An unequivocal undertaking by the nuclear-weapon States to accomplish the total elimination of their nuclear arsenals leading to nuclear disarmament to which all States parties are committed under Article VI.
NPT再検討会議 2000

核兵器は、米国・同盟国・及び友好国の防衛能力において決定的な役割を演じる。・・・核兵器は、非核兵器に耐えうる標的(例えば、地中深くにある壕や生物兵器施設)に対して使用できるだろう。
核体制見直し(Nuclear Posture Review)米国防省 2001/2002

We will not hesitate to act alone, if necessary, to txercise our right of self defense by acting preemptively against such terrorists, to prevent them from doing harm against our people and our country
The National Security Strategy of the USA, White House, 2002

私は個人の尊厳と名誉に基づき、「自分の知識の及ぶ限り、核兵器及びその他の大量破壊兵器の研究、開発、製造、利用にいっさい参加しないこと」を誓います。
ピース・プレッジ・ジャパン 1999-


"私たちは人類として、人類にむかって訴える。あなたがたの人間性を心にとどめ、そして他のことは忘れよ、と。もしそれが出来るならば、道は新しい楽園へむかってひらけているもし出来ないならば、あなたがたの前には全面的な死の危険が横たわっている。"
ラッセル=アインシュタイン宣言(1955年)より

*パグウォッシュ会議 Pugwash Conference on Science and World Affairs

1957年、カナダの漁村パグウォッシュに世界各国の22人の科学者が集まり、核兵器の危険性、放射線の危害、科学者の社会的責任について真剣な討議を行った。当時は東西冷戦のさなかで、米ソの水爆開発競争が続き、核兵器実験が地上でも大気圏でも相次いでいて、全世界(特に北半球)で大気や雨の中に放射能が観測されていた。会議参加はアメリカ、カナダ、西ヨーロッパ、オーストラリア、ソ連、東ヨーロッパ、中国、日本(湯川秀樹・朝永振一郎・小川岩雄)の物理学者を中心とした自然科学者だった。

この会議のきっかけは、核戦争による人類絶滅の危険性と、国際紛争は戦争以外の手段によって解決するように訴えた1955年のラッセル・アインシュタイン宣言だった。この宣言には湯川秀樹を含む東西の著名な科学者11人が署名しており、世界の科学者の討議を呼びかけていた。

パグウォッシュでの会議が成功したので、当面の核兵器の危険性を減らし、核兵器と戦争の絶滅を目指すために世界の科学者の会議を継続することが決まり、パグウォッシュ会議はグループ名ともなった。その後次第に、核兵器以外の大量破壊兵器廃絶その他科学と社会の諸問題もとりあげるようになった。この会議の成果のなかで国際緊張緩和の手段として採用されるに至った事柄は少なくない。

これまでに年次大会、ワークショップ、シンポジウム、スタディグループ、など各種の会合が開かれてきた。2002年には12回、2003年には11回の会合がひらかれ、2003年末までの会議数合計は290回に及び、参加者はのべ1万名を超えた。2003年までの日本からの参加者は73名(内14名は故人)、ほかに若手として年次大会に参加したものは9名である。参加はすべて個人の資格だという伝統が今日まで続いている。

パグウォッシュ会議は、「国際政治における核兵器の役割を減じ、核兵器の廃絶を目指す長年にわたる努力」が評価され、当時のジョセフ・ロートブラット会長とともに1995年のノーベル平和賞を受賞した。

世界の多くの国に国内グループが作られている。

"パグウォッシュ会議はすべての核兵器を廃絶し、究極的には、国際紛争を戦争以外の手段で解決することを願って設立された。パグウォッシュ会議は今年7月に広島で開いた年次会議でわれわれが今日、こうした、目標に到達する機会を手にしていると宣言した。ノーベル委員会はロートブラット氏及びパグウォッシュ会議への1995年のノーベル平和賞授与が、世界から核兵器を廃絶するための世界の指導者たちの努力を鼓舞することを望む。"ノーベル平和賞委員会受賞発表文(1995年)より

*パグウォッシュ会議日本グループ Pugwash Japan

日本では1957年の第1回パグウォッシュ会議のあと、この年の秋の日本物理学会の分科会の機会に、非公式な報告会が開かれた。ここで朝永振一郎氏が、日本グループの設立を提案し、自ら第2回第3回会議の会議資料のプリントを作って、配布し、定期的な勉強会を開始した。これがパグウォッシュ会議日本グループの発足である。当初は物理学者が中心であったが、次第に他分野の科学者・研究者にも広がった。

日本グループは、1960年代から1980年代まで科学者京都会議として、国内会議4回と、勉強会をしばしばおこなった。1975年には京都で、1989年には東京で、日本グループがホストになって、国際パグウォッシュ・シンポジウムが開催された。1995年には、パグウォッシュ年次大会を広島で開催したが、現在2005年の年次大会を日本で開催する準備をしている。

"広島、長崎両都市が核によって破壊されてから50年を経た今日、パグウォッシュ評議会は、1955年のラッセルーアインシュタイン宣言―この宣言こそはパグウォッシュ運動を生み出したものである―が掲げた目標、すなわち核兵器と戦争の廃絶という目標を実現するために全力を尽くすことを、あらためて宣言する。人類一人一人に対して、われわれとともに、この目標にむけて歩みだすよう、よびかけるものである"『広島宣言』(1995年)より

*学生・若手パグウォッシュ

学生・若手パグウォッシュは1979年、米国のカリフォルニア州立大学サンディエゴ校で始まった。今ではアルゼンチン、カナダ、クロアチア、デンマーク、日本、スペイン、スウェーデン、英国などの学生もこの運動に参加し、研究者・大学院生の国際的、国内的、地域的組織として数多くのワークショップや研究会などを組織してきた。2000年には、各国グループのネットワークを統合する国際組織として、インターナショナル・ステューデント・ヤング・パグウォッシュ(ISYP)が発足し、今日まで活動を続けている。

*パグウォッシュ会議日本若手グループ

1999年、ステューデント・パグウォッシュUSAが創立20周年を記念して「新しい千年紀における科学と社会的責任」をテーマにサンディエゴ国際会議を開き、日本からは5名の学生・若手研究者が招待され、出席した。この会議の出席者が中心となって1999年5月にステューデント・ヤング・パグウォッシュ・ジャパン(SYPJ)を発足させた。

その後の主な活動としては、毎年開催されるパグウォッシュ年次大会に学生や若手研究者、NGO活動家を派遣している。また、年一回の全国大会のほか、講演会や研究会を開催している。


2004年10月4-9日
第54回年次大会「国際協力と軍縮を通して分裂した世界に橋を架ける」韓国ソウルにて

2005年4月(計画検討中)
第6回ノーベル平和賞受賞者世界サミット 長崎にて
(ゴルバチョフ財団 長崎市 パグウォッシュ会議日本グループ共催)

2005年7月(計画検討中)
第55回年次大会 広島にて

連絡先
パグウォッシュ会議日本グループ事務局
zip 108-8636
東京都港区白金台1-2-37
明治学院大学国際平和研究所 内
Email: pugwashjapan[at]hotmail.com
http://www.pugwashjapan.jp
http://www.pugwash.org

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