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2004年日本物理学会第59回年次大会 社会的責任シンポジウム 現代の戦争と物理学者の倫理とは
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投稿者 ネオファイト 日時 2004 年 6 月 21 日 11:20:17:ihQQ4EJsQUa/w
 

2004年日本物理学会第59回年次大会 社会的責任シンポジウム 現代の戦争と物理学者の倫理とは
1.パグウォシュ会議の目指したものと現実―平和と核兵器― 小沼通二(武蔵工大)
2.現代の戦争と科学技術 田岡俊次(アエラ編集部)
3.日本の原子力政策の軍事的側面 藤田祐幸(慶応大)
4.1 コメント(生物環境と科学技術者の課題―過去/現在/未来―) 荻野晃也(電磁波環境研)
4.2 コメント(暴露された核の闇市場が問うもの) 大庭里美(アボリション2000グローバル評議員)
5.総合討論

[投稿者注:タイトルは戦争なのだが、核兵器と原発が主な話題であるため流れの速い戦争板ではなくこちらに予稿と配布資料を投稿します。学者なんて統一協会活動家の西澤や優生思想の持ち主の江崎を見ても分かる通り、業績を上げている人間だからと言ってまともな考えがあるわけでもない。寧ろ専門に凝り固まった人間か政治屋と化した人間の両極端が多い気がする。私は最後の総合討論はサボったので、以降どのようなやり取りが交わされたのかは知りませんから、あまり人の悪口もいえませんね。なお、私は核物理は専門外です。]

20世紀末、ベルリンの壁崩壊に続いてソ連が解体し、長く続いた米ソのイデオロギー上の対立が消滅した。今世紀では世界は平和を享受できるかに見えた。しかし、現実は異なり、新たな戦争の時代への予感さえする現状である。この戦争は米国を中心とした国々が科学技術の贅を尽くした兵器やシステムで、米国の論理に従わない国々を先制攻撃すると云う形をとっている。科学技術の成果は、平和の追求にこそ使われるべきなのに戦争に大きな役割を果たしていることは、科学技術の進化・発展に心を尽くしているものにとっては大きな矛盾である。また、日常的な研究・教育活動の現場では、さまざまな意味で競争意識にさらされている。そのような状況では、何のための研究・教育なのかと云う科学者に求められている社会的な基盤を忘れがちである。そこで、今回は戦争・平和と科学者(物理学者)のあり方について今一度考えることをシンポジウムに提案した。物理学者は、核開発に初期から深く関係してきた。先の大戦が原爆の投下で終了し、その後の核兵器開発競争に危機感を持ち「パグウォッシュ会議」を物理学者が発足させた。この会議では日本の物理学者も主導的な役目を果たしている。最初に、初期からこの運動にかかわってきた小沼通二氏にパグウォッシュの目指していたことと現在の状況を歴史的な経過を踏まえながらの報告を受け、時代背景とともに何が変化してきたかを見たい。次に、アエラ編集部の田岡俊次氏に「現代における戦争と米国の論理」のタイトルで、特に9.11テロ以降の米国の意図と世界状況の概観を講演していただく。核兵器技術のもう一つの側面は核エネルギーとして利用される原子力発電である。リビア、イラン、北朝鮮政府への核兵器拡散の懸念だけではなく、日本政府の原子力政策にも懸念される点がある。慶応大学の藤田祐幸氏に、日本原発開発史の概観とその軍事的側面について問題提起をしていただく。4人目の講師に反核平和運動のリーダーとしてNPO法人ピースデポ代表の梅林宏道氏に実践活動の中で考えてきたこと、特に最近の状況と物理学者(専門家)に求められることなどについての講演を予定していたが、当日出席できなくなった。学会担当部局にシンポジウムの趣旨に沿っての講師と講演タイトルの変更を依頼したが認められなかった。理由は、今回始めての「物理と社会」分科を立ててのシンポジウムで慎重を期したい、申込用学会HPに変更は認めない旨が示されている、とのことであった。これらについて世話人としての反論はあるが、シンポジウム開催を優先して受けざるを得なかった。プログラムとしては、梅林氏の抜けた後を、総合討論として、その中で世話人が用意したスピーカに短い時間で関連するコメントをお願いした。それが、上掲のプログラムである。荻野晃也氏は原子核実験を専門としながら、原発問題、電磁波問題を論じ、市民運動と常にかかわりながら科学k技術のあり方を考えてきた。大庭里美氏は、広島を拠点としてグローバルに反核運動を実践してきた。そんそようなかかわりからの専門家への期待や減滅、また専門家ゆえに忘れられがちな視点の指摘は、大学等の研究機関で物理研究に専念するとしても念頭に置かなければなるまい。それがあえて「物理と社会」と云う分科を立てた物理学会の主旨であり、専門家の倫理、誠実性を示すものになると理解する。荻野、大庭両氏からは、運動と云う実践活動の中からの専門性や倫理について貴重な視点が提起されるはずだ。

以上の講演の上で、フロアの出席者と共に総合討論を行う。科学者が大学教育や研究過程で身につけてきたはずの科学の倫理が、現場ではいかに組織の論理のなかに飲み込まれてきたかを考えれば、物理学会が大学等の諸機関で教育・研究に携わっている科学者・技術者に、戦争と平和の問題を改めて問うことは、今現在の状況のもとで特に意味があると考えて、これまで物理学者の社会的責任「分科」で関連する問題の提案を続けてきたグループとして上のタイトルのもとでのシンポジウムを提案した。

今回このシンポジウムは「インフォーマル・ミーティング」ではなく、学会のシンポジウムとして行われます。そのためプログラムの変更では強く学会のコントロールを受け変則的なものになりました。シンポジウムの予稿は講演予稿集には載りますが、一部の原稿は講師の都合などで間に合いませんでしたので、当日会場で配布の予定です。

シンポジウム終了後、同じ会場でインフォーマルミーティングを予定しています。多くの方々の出席をお願いします。(川野真治:世話人代表:京都大学原子炉実験所)

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