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オフィシャルサイトから転載
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投稿者 エンセン 日時 2004 年 4 月 22 日 12:00:45:ieVyGVASbNhvI
 

(回答先: 映画「コンクリート」オフィシャルサイト 投稿者 彼方 日時 2004 年 4 月 22 日 11:36:35)

 
彼方さん、どうもご無沙汰です。

ご紹介のサイトは知りませんでした。せっかくなんでそのサイトから「解説」と「ストーリー」を転載しておきます。


「解説」

あれから15年・・・すべてはここから始まった。
密室の中で何が行われたのか?
なぜ少女は虐殺されたのか?
凶悪少年犯罪の原点
         ・・・「女子高生コンクリート詰め殺人事件」

「文藝賞」受賞作家による最大の問題作・映画化に挑む!

 1989年。無職少年が、女子高校生を41日間にわたる監禁の末乱暴して殺し、ドラム缶にコンクリート詰めにして都内の埋立地に捨てた、と自供。逮捕された犯行グループはいずれも16〜18歳。その年齢と残忍な手口に、日本全国が震撼した。事件の全貌が明らかになるに従い、少年らを取り巻く家庭環境の異様な状況がクローズアップされ、少年法改正論議が巻き起こった。また、一部の報道機関が少年らの実名を公表するなど、社会に大きな波紋を投げかけた。
 以降も凶悪少年犯罪は後を絶たない。その原点とも言える「女子高生コンクリート詰め殺人事件」が、事件発生後15年の節目についに映画化される。
 原作は、「ミッドナイト・ホモサピエンス」で第21回文藝賞受賞作家となった渥美饒兒の「十七歳、悪の履歴書」(作品社刊)。この衝撃的なノンフィクション・ノベルを元に、あくまでもフィクションとして少年犯罪を生み育てた「人間不在」の状況を、壮絶な映像によって暴き出した問題作である。

新人監督の力強い演出と繊細な表現力が観る者を圧倒!

 監督は、「あずみ」の北村龍平監督らを輩出したインディーズムービー・フェスティバル、第5回グランプリを受賞した中村拓。映像集団H.PROJECTを率い、これまで自主映画のフィールドで多くの受賞歴を持つ彼が、元暴走族という異色の経歴と33歳の若き感性を武器に、少年たちの心に潜む闇を鋭くえぐり取る。


将来の日本映画を背負うフレッシュなキャスト陣!

 主犯格の少年に、「バトル・ロワイアル」「青い春」「紀雄の部屋」などで注目を集める、期待の若手俳優・高岡蒼佑。
 その恋人に、故・三船敏郎の愛娘、「友情」「ラッキー ロードストーン」の三船美佳(第22回日本アカデミー賞新人賞、第24回おおさか映画祭新人賞受賞)。
 また被害者の少女に、元新体操選手というしなやかな肢体を活かして数々のグラビアを飾り、「目指せ!!金メダル 新体操物語」シリーズ主演など活躍の場を広げる小森未来。
 主人公の仲間達に、「かまち」「スクールウォーズ」「キル・鬼ごっこ」の小林且弥、柘植亮二、間野健介、樋田洋平、斎藤悠、豊島侑也と、将来の日本映画を背負うフレッシュな顔ぶれが揃った。
 少年たちを見守る大人のキャスト陣に、「豪姫」「火垂」「スパイ・ゾルゲ」などで多彩な魅力を放つ永澤俊矢(第16回日本アカデミー賞新人賞受賞)。「愛をひとつまみ」「おさと」など、TVドラマを中心に多数の出演歴を誇る沖直未。「サル」「自殺マニュアル2〜中級編〜」の他、作家としても活躍する中谷彰宏などが脇を固める。
 更に主題歌「生きてる証」を、メジャーデビュー目前のRAPユニットKING PANTHER feat・・・EYEが担当し、作品にエナジーを注ぎ込んでいる。

※この映画は、原作「十七歳、悪の履歴書」をもとに、フィクションとして創作したものであり、登場する人物、団体の名称は、実在のものとなんら関係はありません。


「ストーリー」

 空き地に停まる1台のワゴン。テールランプの赤色に、16〜18歳の少年たち・大杉辰夫(高岡蒼佑)、尾崎弘明(小林且弥)、池田智巳(柘植亮二)の姿が照らし出される。
 3人は、大きな旅行バッグをドラム缶に入れ、撹拌したコンクリートを流し込んだ。リーダー格の辰夫は額の汗を拭い、「俺は、なんて事をしてしまったんだ…」と、空を仰ぐ。
 翌朝未明。朝霧が漂う埋立地に、そのドラム缶は悲しく横たわっていた…

 高校時代の辰夫は、柔道で都大会優勝の実力を持ちながら、柔道部の先輩に陰湿ないじめを受けていた。辰夫の怒りは、母・美佐江(沖直未)への家庭内暴力の形で噴出する。父・信也(中務一友)が愛人の家に入り浸り、ほとんど帰ってこないこともそれに拍車をかけた。
 やがて高校を中退した辰夫は、タイル張りの職に就き、恋人・佳代子(三船美佳)とアパートで同棲を始める。二人は結婚を約束していた。しかし辰夫は暴走族の一員となったり、酔った勢いで母校の中学校で大暴れし鑑別所に入れられたりと、不安定な暮らしぶりが続く。そんな彼のことを、佳代子と勤務先の社長・片桐(永澤俊矢)だけは温かく見守り、更生させようとしていた。
 ある日辰夫は、中学時代の同級生・島田(宮田大三)に再会する。島田はヤクザの幹部・大門(町田政則)の子分になっていた。自分の将来に不安を感じていた辰夫は大門に感化され、片桐の会社を辞めると、ヤクザの下請けでニセブランド品の露店販売を始める。


 辰夫にも、佳代子を大切に想う気持ちはあった。だが結局は組を抜けられず、下部組織を束ねるよう命じられる。辰夫は「龍神会」を結成、自分を筆頭に、尾崎、池田、佳代子の弟・松山(間野健介)、森(樋田洋平)、吉岡(斎藤悠)、岡本(豊島侑也)ら少年たちを集めた。龍神会は暴走族からの取り立ての他、カツアゲやひったくりで得た金を組に納め続ける。
 やがて辰夫は、龍神会が大門に利用されているにすぎないことを知る。その鬱憤と、シンナー中毒による感覚の麻痺が彼の行動をエスカレートさせ、龍神会を動かしては婦女暴行を繰り返すようになっていった。

 辰夫は、帰宅途中の女子高生・美咲(小森未来)を騙し、ラブホテルでレイプした。その後美咲は、龍神会の面々に輪姦される。事件の発覚を恐れた彼らは、美咲を池田の自宅に監禁し、面白半分に陰毛を剃ったり、陰部に瓶・鉄棒・花を挿入したりと辱め続けた。
 辰夫は、美咲の家族が心配せぬよう「友達の家にいる。二、三日で帰るから」と自宅に電話を入れさせるが、彼女を解放することはなかった。美咲は皆が眠っている隙を見計らって部屋を飛び出し、通報しようとするが、連れ戻されてしまう。
 池田は、美咲を「家出中」と偽り、自分の家族と食卓を共にさせる。池田の母・真弓(高柳さち子)は彼女の身を案じ、家に帰るよう促す。池田と松山も、彼女を帰そうと一旦は心動くが、辰夫の怒りを買う。辰夫に逆らえない池田は、母を痛めつけ、美咲の願いは叶わぬものになってしまった。
 その日から、美咲に対する虐待は更に凄絶さを極めてゆく。出口を見失った少年たちの暴走は、やがて残酷な結末を迎える…

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