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鬼薔薇聖斗は少年Aではない…と思う。(11)【お笑い精神鑑定書】
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投稿者 竹中半兵衛 日時 2004 年 6 月 29 日 10:43:27:0iYhrg5rK5QpI
 

(回答先: 鬼薔薇聖斗は少年Aではない…と思う。(10)【少年Aは異邦人である】 投稿者 竹中半兵衛 日時 2004 年 6 月 29 日 10:40:12)

鬼薔薇聖斗は少年Aではない…と思う。(11)【お笑い精神鑑定書】
http://www.sweet-cupcake.com/sakaki_kantei.html


■犯罪精神鑑定とは、どうやって為されるものか。佐木隆三著「少年犯罪の風景―「親子の法廷」で考えたこと」の冒頭には、そのプロセスが、掻い摘んで記されています。

鑑定作業は、少年の供述調書、関係者の供述調書、現場の写真や見取図を含む実況見分調書、検証調書、死体解剖鑑定書など「一件記録」の閲覧からはじめる。そうして事件の内容を把握して、本格的な鑑定活動に入ることになる。
1)少年に面接して、医学的診察、心理テストをおこなう。
2)精神医学的な診察は、精神神経科の医師二人が、鑑定助手として一部を担当する。
3)病院へ送って、頭部のCT撮影(X線による脳の水平断面検索)、MRI撮影(核磁気共鳴断層像による頭部各部位の垂直画像など)、血液検査などを受けさせる。
4)脳波検査を、鑑別所の技官と鑑定助手が、各一回おこなう。
5)心理検査は、警視庁の技官、鑑別所の技官がおこなったものを参照する。
6)少年の親族(父方、母方)に鑑定人が面接して、事情を聞く。
7)家裁の調査官がおこなった、親族と学校についての環境調査結果を参照。

この様子からしますと、要するに被鑑定者は、最初から「この犯罪をやった人です」という前提で鑑定されるのですね。予備知識のない、まっさらな心で鑑定者が面接し、異常かそうでないかを見極める、というものではないようです。

鑑定者としては、最初から答えがわかってるようなもんですね。そしてその正解とは、世間(警察・検察・マスコミそして私たち)が「それが正解だ」としたものにすぎず、真実とはまた異なるものである可能性もあるわけです。鑑定する人って「もしこれが冤罪だったら」なんて考えないんでしょうかね。そんなこと言い出すような人には、鑑定なんて頼んだりしないか。

神戸事件では、少年Aの家裁決定要旨および精神鑑定主文が公開されています。これらの文書を「少年Aは犯人ではない」という目で見てゆきますと、大変楽しいことになって参ります。

以下、茶色の文字が精神鑑定主文よりの引用です。

・非行時、現在ともに顕在性の精神病状態にはなく、意識清明であり、年齢相応の知的判断能力が存在しているものと判定する。

これはまあ、その通りでしょう。逮捕の直前まで通っていた児童相談所でも、特におかしな所見は得られていません。むしろ空間認識能力などについて褒められて、母親をうれし泣きさせたりもしていました。

・未分化な性衝動と攻撃性との結合により持続的かつ強固なサディズムがかねて成立しており、本件非行の重要な要因となった。

分化した性衝動というのは、男子であれば女子ないし女性に向けられる性衝動のことですね。未分化というのは、対象が女性に限られていないこと。つまりこの文全体は「猫虐待によって興奮してました」という話を言い換えたもの。その猫虐待話って、少年Cの作り話だったんですけどねえ。作り話に基づいて、こんな鑑定が出てしまう。まさしくお笑いです。

・非行時並びに現在、離人症状、解離傾向が存在する。

自分が自分でない感じ、ってことでしょうね。そりゃそうでしょう。やってもないことをやったと言われてるのですから、拘禁状態なんかも加わって、やったと言われれば「そうかなあ」と思う、でも実際にはやってないから、その実感はない。で「自分がやったという実感がないのです」と正直に答える。すると「離人症状、解離傾向」となるわけです。

・しかし、本件一連の非行は解離の機制に起因したものではなく、解離された人格によって実行されたものでもない。

多重人格のうちの一人がやったものではないよ、ということでしょうか。多重人格のうちの誰かが、自分も知らないうちにやった犯行ということになれば、その人の意識を責めても仕方がないってことになってしまいますからね。まあ、少年Aの場合はやってませんのでね。解離した人格も、もとの人格も、本件一連の非行をやってはおりません。

・直観像素質者であって、この顕著な特性は本件非行の成立に寄与した一因子を構成している。

直感像素質者であれば、猫を虐待したときの様子をアリアリと思い浮かべて後からも興奮できてしまう…という話です。そうして妄想を逞しくしてゆくと。しかし猫虐待の事実はありませんのでね。少年Aが実際に直感像素質者であるかどうかも疑わしいと思います。アルバムを一目見ただけで母親のウェディングドレス姿をスケッチブックに再現したとされていますが、アルバムって家にあるものだしね。手元に置いて見ながら描かない理由はないでしょう。

それに警察だか検察だかで、第一挑戦状をそっくりに書かされてますけど、少年Aは「怨」の文字を書けずに「恐」と書いている。ほんとに直感像なのかい? と。しかし年賀状の絵などからして、少年Aに高い観察眼が備わっており、それを絵として再現できる能力に恵まれていることは確かなようです。

ありのままに見るとは、物事に際して世間的な常識やフィルターを通さないということでもあり、このことは「ゴキブリも一個の命なのに、なぜ平気で殺せるのか」という疑問を抱くことと通じるところがあります。文部省なんか「物事をありのままに見ましょう」とか、結構推奨してそうですけどねえ。実際にそんなことされたらかなり困るってことでしょうか。

・低い自己価値感情と

無実の罪を着せられて、しかも自分はそのことを認めてしまったという混乱のさなかで、高い自己価値感情を持ってたりしたら、そのほうが病気です。

・乏しい共感能力の合理化・知性化としての『他我の否定』すなわち虚無的独我論も本件非行の遂行を容易にする一因子を構成している。

この部分がまさに「人間の命はゴキブリと同じじゃないですか」に相当するところでしょう。一方で「ゴキブリの命も一個の命」とも言ってるわけで、他人を否定することで自分を肯定する、といったこととは何の関係もない話です。それを「ゴキブリとは殺すものだ」というフィルターつきで見ると、こういう結論になります。情けないですね。

「人間が野菜に見える」なんて話もここに入ると思いますが、野菜の話は少年Cの作り話ですよ。嘘八百の供述調書をもとに精神鑑定しても、鑑定者は罪にも恥にもならないんでしょうね。

・また、本件非行は、長期にわたり多種多様にしてかつ漸増的に重複化する非行歴の連続線上にあって、その極限的到達点を構成するものである。

非行というのは確かにあったようですね。万引きとか、喫煙とか。女子生徒のカバンを隠したり、靴を焼いたり。この女生徒には、少年Cがパソコンで作成した脅迫状を送ったりもしています。やはり少年Cの影響があると見たほうがいいでしょう。97年の2月には「靴を踏まれた」という理由で、同じ中学校の女の子を家まで追いかけるという、ストーカー紛いのことをやっています。逃げる際に靴にAの名前が書いてあったと、地獄の季節―「酒鬼薔薇聖斗」がいた場所には出ていますので、確実に少年Aでしょう。

Aの非行には、万引きや喫煙、飲酒などのありがちなものに加えて、脅迫状や靴を焼く、あるいはストーカー行為など、明らかに度を越した一群があるようです。度を越した邪悪な一群の非行には、少年Cによる何らかの示唆があったのではないかと思います。

・家庭における親密体験の乏しさを背景に

これは、鑑定書の中で最も笑える部分です。家庭における親密体験は、少年Aの場合、はっきりいって「ありすぎ」です。不当に過剰という意味ではないですよ。そりゃ何でも母親に話すわけではなかったでしょうが、一日中自室に閉じこもったりもしてないし、居間に下りてきてボツボツと言葉を交わし、家族とビデオを見たりもしています。父親とは趣味が合わなかったようですが、別に何から何まで仲良くベッタリしなくてはならないわけでもないですからね。

母の日には絵をプレゼントしたり、Aが児童相談所で褒められて母親が涙を流すと照れて見せたり、こういう場面を紡いでゆけば、無口だけれど非常に温かいショートフィルムができ上がるでしょう。

鑑定時に、少年Aが家族のことをさほどポジティブに語らなかったことはありえます。家庭や家族が、自分にとってあまりにもあたりまえの存在であれば、それをさほどありがたいものだとは意識しないでしょう。何より少年Aは、逮捕後3ヶ月近くも、両親とは会っていないのです。警察はAが否認に転じることを恐れたためか、逮捕直後は「マスコミが多いから」という理由で、少年と両親が会うことを許していません。この時、少年Aが「見捨てられた」と思ったとしたら、鑑定時にも、家族についてポジティブに考えることはできなかっただろうと思います。また、嘘の自白によって、自分自身が両親を裏切ったという思いを抱くこともあるかもしれません。

そういえば児童相談所で受けたバウム・テスト(木の絵を自由に描く心理テスト)で、少年Aは「落雷により幹が真っ二つに折れて、ちぎれている」という激しい木の絵を描いています。

ある心理学者は解説する。
「外部からの攻撃、つまり落雷によって木がちぎれています。幹というのは自分の人格中枢を最も端的に象徴していると言われますが、それが外的なもの(落雷)によってずたずたにされている。すなわち彼は、母親を含めて良好な対人関係を持っていない。(略)」
(略)外的攻撃によってちぎれた幹は、他人からの強い干渉、本人が理不尽だと思うような攻撃を受けている可能性、強い挫折感、他人に対する攻撃性などを表しているという。
(少年A 矯正2500日全記録)

なるほどね〜。でもどうしてそれを無理やり母親と結びつけるんですかね。落雷というのは、母親の愛情(の欠乏)のように長期に渡るものではなく、一瞬つまり一時的なものでしょう。しかもその激烈さを考えると、落雷によって表現されるショックは、昔々ではなく直近に起こったものである可能性のほうが高い。このときAは、少年Cを殴った直後でした。長い期間に渡って、少年Cの嘘という「他人からの強い干渉、理不尽だと思うような攻撃を受け」、混乱して学校も行けなくなるほどの「強い挫折感」を味わい、とうとう少年Cを殴るという「他人に対する攻撃性」を発揮してしまったあとだったわけです。

ふむ。そう考えると、バウム・テストって結構当たってるもんですね。解釈を間違えるのはいただけませんが。

・弟いじめと体罰との悪循環の下で「虐待者にして被虐待者」としての幼時を送り

兄弟でケンカして、母親に叩かれた、ということです。長男だからと、不当に我慢を強いられるのも、どこの家でもよくある話です。「虐待者にして被虐待者」である人も、それだけ多いということです。ふつうですよ、ふ・つ・う。

・"争う意志"すなわち攻撃性を中心に据えた、未熟、硬直的にして歪んだ社会的自己を発達させ

争う意志があったわりには、母親からは「ノンビー」などと言われていますね。母親は少年Aに、もっと競争心や覇気のようなものを持ってもらいたかったようです。こちらのページの冒頭にも引用したように「明るい性格でした」「おもしろい」「犬をかわいがって散歩も挨拶も」といった印象を他人に与える人を「未熟、硬直的にして歪んだ社会的自己」と呼べるのでしょうか。

そういえば、地獄の季節―「酒鬼薔薇聖斗」がいた場所にも「(Aの)悪い話は聞いたことがない。優しい子だった」と明言する女生徒が出てきます。世の中がこぞって少年Aを悪し様に罵るときに、そのように思ったことをはっきりと言える、強く美しい心の持ち主もやはりいるのですね。この女生徒に幸あれ。

・学童期において、狭隘で孤立した世界に閉じこもり、なまなましい空想に耽るようになった。

学童期って、小学校のこと? 小学四年の頃には、誕生会に友だちが20人くらいも集まってくれたようですが。小学校6年の時には万引きで補導されたそうですが、それも友人たちといっしょでした。中学一年でも、5、6人の友人たちと、互いの家を行き来していたようです。それでも「狭く孤立した世界に閉じこもって」いるのかなあ。

・ 思春期発来前後のある時点で、動物の嗜虐的殺害が性的興奮と結合し、これに続く一時的、殺人幻想の白昼夢にふけり、現実の殺人の遂行を宿命的に不可避であると思い込むようになった。

「猫虐待で興奮した」ってヤツですね。これは少年Cがついた嘘ですので。殺人幻想も大嘘です。御丁寧にも「友人にそのことを告げて『おかしいんちゃうか』と言われて少年Aは悩んだ」という尾ヒレつき。この友人=少年Cは、少年Aから、とにかく何でも相談されてるんですな。そりゃ相談されなければ、CがAのことを知るわけはないですからね。「どうしてそんなこと知ってるの?」と訊かれれば「Aから聞いた」と、また嘘をつくしかない。そのあたりで警察も、少年Cが嘘つきであることに気づくべきですよ。

少年AからCへの相談といえば、少年A 矯正2500日全記録には、その様子が以下のように書かれています。

殺したネコの舌を切り取り、塩漬けにし、記念品とした。そして、ネコを虐待している瞬間、Aは初めての射精を経験する。性衝動と動物殺しとの関係を自覚したのだ。
Aは、周りの人間も自分と同じ性衝動を抱いているに違いないと思っていた。
「それはおかしい。君は変だ」
友人に自分の性衝動を話すとそう言われた。
「自分は明らかに人と違う……」
他人とは違う自分に対して、Aは自己嫌悪を覚えるようになり(略)
(略)
すでに頭の中では、ネコ殺しでは物足りなくなり、週に何回かの自慰行為の際には、殺人をイメージするまでにエスカレートしていた。人間の腹を裂き、内臓に噛み付き、貪り食う。(略)
またしてもAは、友達もそうだろうと思って、殺人のイメージで自慰行為をしていると打ち明けた。
「それはおかしい」
当然のことながら、友達は一言で片付けた。

最初、ネコの件を友人に告げて、おかしいと言われて「悩んだ」、にもかかわらずその後殺人のイメージを打ち明けるときにも「友達もそうだろうと」思っていた ――明らかに話が矛盾しています。まあ、AがCに何でも開けっぴろげに打ち明けたことにしなければ、少年CがAのそんな性癖を知る手段はないですからねえ。嘘にはどうしても綻びが出るものです。

この「猫解剖で射精」という嘘も、何もないところから捻り出せる類のものではありません。少年Cは、どこかで同じような話を読んだか、あるいは自分自身が猫を殺してそのような経験をしていたのだと思われます。また、殺人をイメージして…というファンタジーは、連続殺人犯や快楽殺人犯が必ず抱いているものだそうです。そのイメージを現実化するために実際に人を殺してしまうんだけれど、現実は常にイメージよりも劣る、だから次こそは、という思いで殺人を繰り返すのだとか。殺人をイメージしての自慰行為――少年Cは、実際にこうしたファンタジーを抱いていたのではないでしょうか。その場合、少年Cは、連続殺人を犯す可能性が非常に高いということになります。

それにしても、上のような矛盾した記述を平気で書くライターって、どうなんでしょうね。この本が出たのは2004年4月、つい最近なんですね。それまでには冤罪派が書籍やウェブで「少年Aが猫を殺した事実はない」と散々書いているわけですから、少なくともその辺りの事実関係を調べたり、あるいは猫殺しが嘘である疑いを差し挟む者もいる、くらいのことは言い添えてもよさそうなものです。まあ、筆跡鑑定の嘘から自白に至った部分が家裁によって削除された、なんて事実にも一切言及していないくらいですから、この著者にとっての少年Aは、何が何でもモンスターでなければならないのかもしれません。

しかしこの著者さん、以下のようにも書いているんですね。

取材を進めていくにつれ、まだ知らされていない事実が残されているのではないかという疑念も湧いてくる。報道された事実のみを追えば、母親がAの深夜の行動に気づかなかったというのも、甚だ疑問である。

「だから母親はAの犯行を知っていたのではないか」と続くわけですが、惜しいですね。もしAの犯行であれば、母親は必ず気づいたはず、しかし母親は何も気づかなかった、なぜならばAは犯行をやってはいないからだ――となれば大正解だったんですけど。話が矛盾なく繋がらないのは、どこかに嘘があるからなのです。

・この間、「空想上の遊び友達」、衝動の化身、守護神、あるいは「良心なき自分」が発生し、内的葛藤の代替物となったが、人格全体を覆う解離あるいは人格の全面的解体には至らなかった。

遊び友達は「エグリちゃん」、衝動の化身は「ガルボス」という名の犬です。守護神は「バモイドオキ神」ですね。これらが果たしてほんとうに少年Aの空想であるのかどうかはわかりませんが、もしそうなら想像力はかなり豊かというか、ファンタジー性に富んでいるとは思います。それはそれでいいではありませんか。「良心なき自分」は酒鬼薔薇聖斗のことであって、少年Aとは関係ありません。

バモイドオキ神の絵については、不思議な謎がいくつかあります。最初マスコミに発表されたのは「少年の描いた絵を模写したイメージ図(朝日新聞97年7月 19日)」でした。つまり、少年の描いた絵自体ではなかった。この模写絵では、中央に例の風車のマークがついています。ところがその後「こっちが本物だ」とFOCUSにFAXされてきた絵には、風車のマークはないのです。そして少年Aは7月21日の検察調書で「これはバモイドオキ神のマークであり、キリスト教で言えば十字架と同じ意味のものです」と語ったことになっています。やれやれ。マークはあったんでしょうか、なかったのでしょうか。

FOCUSに掲載された絵は、朝日の模写絵よりも遥かに描き慣れたタッチで、鎖?などが巧みに絡み合っており、あるいは手馴れた人が描き直したものかなとも思います。事件の一年前に母親に送ったスケッチを見る限り、少年Aの描線は、そこまでこなれてはいないようです。

・また、独自の独我論的哲学が構築され、本件非行の合理化に貢献した。

「人間はゴキブリと同じ」「野菜に見えるから壊してもいい」ですね。同上。

そういや少年院では「生命尊重教育」の一環として、少年Aに金魚を育てさせるなんてこともやったとか。でもAは家でも亀を大切に飼っていたのですから、どうも的外れな感じですね。その亀も、Aが少年院にいる間に亡くなってしまいました。

・かくして衝動はついに内面の葛藤に打ち勝って自己貫徹し、一連の非行に及んだものである。

衝動はないし、葛藤もないし、非行(淳くん事件)もやってませんよ、少年Aは。

FBI心理分析官によれば、快楽殺人犯というのは、内面の葛藤なんて少しも覚えない人たちなんだそうです。感情が浅いので、葛藤なんて起こりようがないのだとか。そういう人物が逮捕されてたら、どうなったでしょうね。「殺人を犯した者は誰でも罪の意識を覚えるはずだ」なんて甘い考えでいると「心を入れ替えました」なんていう嘘八百に簡単に騙されそうな気がします。

・この少年は、本件一連の非行が予後のきびしさを示唆する種類のものであり、

予後がきびしいというのは「申し訳ありません、後悔してます」という言葉がないということでしょう。この事件の後、高校生だか中学生だかがナイフで先生を刺して殺してしまい、酒鬼薔薇の模倣だなどと言われましたが、このときの少年はすぐに後悔の念を見せています。

少年Aの場合は、やってないので、後悔も何もないですよ。やってもないのに後悔してたら、それは演技の過剰、適応過剰です。もとより世間の目を自分に取り入れないのが少年Aですので、世間が自分に要求しているとおりに(後悔してます〜などと)振舞うこともないのでしょう。

・また現在まことに恬然としているとはいえ

疲れてるんですよ。寄ってたかってやってない者にやってると言って。もうどうでもいいやって、そりゃ恬然ともしますって。

・年齢的に人格がなお発達途上にあることを考慮すれば、罪業感や良心が今後自覚される可能性が全くないとはいえず、その自覚をとおしての更生に希望を託する他はない。

無実の罪からの更生って何なんですかね。私としては、やってもない罪を認めることなんてしてほしくないですけど、一方ではホイホイ反省してみせるのも手だろうなとは思います。

・この直面化には熟練した精神科医的接近法を要する。

例の育て直しってやつですね。やたら見当違いの。これもお笑い。

・しかし、良心あるいは罪業感は両刃の刃であって、直面化の過程で、分裂病、重症の抑うつ状態、解離性同一障害等の重篤な精神障害が生起する可能性もある。少年は今後これらの疾患の好発年齢に入る。

なかったんじゃない? そういうこと。だってやってないんだから、良心で苦しむこともないでしょう。あるとしたら拘禁症状でしょうかね。「バモイドオキ神が自分の中に入った」なんて言ってたら危ないけれど、それも「夢に出てきた」だけだしね。こういう辺りも「魔物がオレを操る」という「懲役13年」のメンタリティとは異なっています。

・さらに少年に対して法を無視した制裁の危険も否定できない。

これはまったくその通りです。制裁を加えたい人は、相手が冤罪かどうかなんて頭にないですからね。こうした誤った制裁の危険性を減らすためにも、少年Aがほんとうに犯人だといえるのか、もう一度みなに考えてほしいと思います。

・以上すべてを考慮すれば、隔離状況で今後の精神的変化に対応できる環境での処遇が望ましいと思科する。

ご苦労さん。できれば、少年Cの供述が嘘だったってことを踏まえた上で、再度の鑑定をお願いしたいものです。

少年A 矯正2500日全記録によれば、関東少年院での関係者たちは「(少年Aの)性的サディズムは完治し、普通の青年になっている。精神科医のケアはほとんど必要ない」と胸を張っているといいます。少年Aの更生プログラムは、いわば国家プロジェクトのごときものであり、法務省幹部も「改めて、世界に冠たる日本の少年矯正の底力を見た気がします」と語っているとか。

でも、少年Aはもともと凶悪犯なんかではないし、性的サディズムは少年Cの嘘で、だから矯正も更生も最初からあるわけがないのです。少年院で他の院生を笑わせたり、教官から「心底かわいい生徒だ」と思われていたのも「明るい性格でした」と近隣住民が語った少年Aの性格がそのまま出ていただけでしょう。

仮に真犯人が少年Cで、過去あるいは未来において逮捕されたとしても、そのときにはおそらく誰も、彼を矯正したり更生させたりはできないはずです。サイコパスとは、そういうものなのです。少年Aが更生したと喜ぶ人は、でっかい虫歯と歯垢がついただけの健康な歯を見誤って、歯垢を除いただけでこの歯はきれいになった、どんなもんだいと喜ぶ歯科医と同じようなもの。虫歯はまだ、虫歯のまま放たれているのです。

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