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『米軍、家から家へのシラミ潰し作戦』『ポルトガル、状況悪化なら撤退も検討』その他(エル・パイス)
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投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 4 月 18 日 07:05:40:SO0fHq1bYvRzo
 

『米軍、家から家へのシラミ潰し作戦』『ポルトガル、状況悪化なら撤退も検討』その他(エル・パイス)


4月17日付けエル・パイス記事からです。

●『米海兵隊、ファルージャで家から家へのシラミ潰し作戦』【これは全訳します】
(アメリカ人たちは「解決を探るための時間は終わった」と警告)

何日も前からアメリカ海兵隊は、バグダッドの西70kmのファルージャ市で交戦し、この14日間でおよそ600名のイラク人の犠牲者を出してきた。アメリカ軍はさらに、フセイン支持者と占領反対者のシンボルと化した都市で、最大の戦闘の爆発を終わらせるためにヘリコプターと戦闘機を繰り出してきた。ファルージャは今や市街戦の様相を示している。

例を挙げると去る火曜日の攻撃で、米軍は100名以上の抵抗勢力を殺した。14時間続いた市街戦は昨年のイラク侵略がもたらした最大の交戦の一つになった。そして抵抗の意志だけでなく抵抗勢力の間に死の決意があることを示した。あの男たちにはジハードが染み込んでいた。」と、海兵隊第3師団第4部隊の指揮官マッコイ中尉は認めた。「完全に特攻隊員だったようだ。」

海兵隊員は家から家へ、屋根から屋根へ、ドアからドアへと戦った。自動小銃の射撃や自動車からの銃撃、マスクをした武装勢力の襲撃の繰り返しから身を守った。「彼らは手にするすべての物で我々と戦った。」とトム・コンリーは強調する。「これは(以前とは)全く別物だ。その敵意はすでに、にらみつけるとか悪意を抱くといったようなものではない。それは銃弾なのだ。」

戦闘はファルージャの北東10kmほどの近郊カルマで始まった。抵抗勢力の施設を見つけ破壊する作戦の最中だった。ファルージャでの戦いは、海兵隊員の多くが単に映画でしか見たことが無かったようなある種の市街戦への後退のように思える。それは米軍の将軍たちが昨年のイラク侵略のときに避けようとした、そしてここまでになるとは思えなかった消耗戦である。

そして抵抗勢力との和平の交渉をするための時間をイラク人に与えるために、6日前に米軍が一方的な砲撃の停止を宣言したにも関わらず、戦闘はやんだようには見えない。何の合意もなされていない。そして戦闘は通りの片方では断続的に続いているのだ。

ファルージャでの海兵隊の司令官たちは、敵はどんどん組織化されてきている、と断定する。去る水曜日、15名の戦士が市の街角にやって来た数名の海兵隊員に襲撃をかけた。他の屋根に乗っていた海兵隊員たちが襲撃を押し返したが、それは重武装ヘリコプターの応援を呼んだ直後のことだった。数名の戦士たちが、アメリカ人によって統治される仕組みの一部であるイラク警察の防弾チョッキを着ていた。そして同時に戦闘の最中に明かりを得るために信号弾を使った。「昨夜は我々の周辺にいた。前にも後ろにも、どの方向にも。」と、ファルージャの郊外で歩兵狙撃部隊の隊長ルイス・ランジェラ大佐は説明する。「彼らは我々に一個の鉛の滑車【銃弾の意味か:訳注】を飛ばしてきた。そして我々はやつらに多くのお返しをした。」

今週の間、海兵隊員はこの灰色のレンガの単色のほこりだらけの街に沿って陣を進めてきた。市街戦が幾分流動的なものだとしても、同時に前線は存在する。それは海兵隊員によって占領されているがれきでいっぱいの道の上の屋根のラインだ。

この戦闘で最も大切な道具の一つは労働者たちの使う道具、石を割る大きな槌である。それを使って、海兵隊員たちは占領した家の壁に機関銃の銃身を通すのに十分に広い穴をあけていく。同時に窓ガラスを壊し瓦礫を階段に積んで近づきにくいようにする。「これは警報装置のようなものだ。」と、ガラスをブーツで踏んで大きな音を立てながら、シャノン・ジョンソン隊長は説明する。「ベテランたちに教えてもらったものだが。」一方で、海兵隊員は一つの屋根から次へを移るために屋根の間の仕切りの壁を打ち壊す。

[ファルージャ「大学」]

「これは古典的な市街戦だ。我々が第2次大戦で、朝鮮で、ベトナムで、そしてソマリアで学んできたものだ。そして近年中にファルージャでの経験を研究するだろう。」と海兵隊第一分隊の指揮官ジム・マッテス将軍は意見を述べる。

武器は、大部分が小銃や迫撃砲のような旧式のものだが、同時にそれは以前の戦争の記憶にあるものでもある。飛行機からミサイルが発射されているが、ファルージャはわずか数キロメートル四方に30万人が住む人口密集地だ。そこは米軍の指揮官たちが空からの支援を求めにくい場所である。「我々は町を瓦礫の山にはしたくない。それは敵が隠れる場所を作るだけろう。」とマッコイ中佐は言う。毎晩、静けさが迫撃砲の爆発音と落ちてくるときのシューシューという音で打ち破られる。

この状況は無制限に引き伸ばすことはできない。昨日アメリカはそのことを指摘した。占領軍首脳のナンバー2であるリチャード・ジョーンズは昨日ファルージャの代表者たちと解決方法について会談した。会議の前にジョーンズは述べた。「時間は終わりつつある。我々はこの状況が続くのを座って許しておくわけにはいかない。この都市には何万人もの無実の者たちが囚われている。そして我々はこれらのテロリスト・グループの人質たちがこのままでいることを望まない。」

米軍兵士たちはこの町が占領反対のシンボルであることを意識している。「このことは彼らにとって世界チャンピオンになったようなものだ。」と海兵隊の広報担当であるジョンソン司令官は言った。「ファルージャはアメリカ人を殺したいと望む者が来る場所だ。」

http://www.elpais.es/articuloCompleto.html?xref=20040417elpepiint_4&type=Tes&anchor=elpepiint

この記事はもちろんスペイン人の「米軍従軍記者」が書いた、米軍の側から見たファルージャの戦闘の様子です。それにしてもアメ公というやつらは、もう救いがたい連中だ。てめえらがファルージャに人々を閉じ込めておいてそれを「テロリストに囚われている」と抜かしやがる! 「時間が終わりつつある」というのは、「テロリスト」壊滅、つまりファルージャ市民への大虐殺を近々決行する、ということなのでしょうか。


以下の記事に関しては、その内容だけを簡単にお知らせします。


●『米国大統領、2001年に(イラク)戦争の計画を命じた』
アメリカが9.11の返答としてアフガニスタンへの戦争を開始した2001年10月7日から2ヶ月もたたないうちに、ジョージ・W・ブッシュは、ペンタゴンが国防会議には内密にして持っていたイラク攻撃計画を実現させることを命じた。これは「攻撃計画」という対談をつづった本の中で、大統領がボブ・ウッドワードに明らかにしたものだ。
http://www.elpais.es/articuloCompleto.html?xref=20040417elpepiint_1&type=Tes&anchor=elpepiint

たしかちょっと前に阿修羅で同じような内容の記事を見たような気がするのですが、思い出せません。あとでゆっくり探してみますが。

●『ポルトガル、状況が悪化なら撤退を検討』
ポルトガルのアントニオ・フィゲイレド・ロペス内相は昨日、「もしこの戦闘状態が悪化し駐留ポルトガル軍の使命を果たせる状況で無くなれば、唯一の解決策は撤退することかもしれない。」と述べた。
http://www.elpais.es/articuloCompleto.html?xref=20040417elpepiint_8&type=Tes&anchor=elpepiint

さあ、サマワで水汲みやってる日本軍(自衛隊)はどうするのかな。


続いて、3.11関連です。

●『「エル・チノ」は1999年に強制送還を逃れるため警察署から逃走しようとした』
レガネスで爆死した7名のうちの1人「エル・チノ」ことジャマル・アーミダンは、1999年にマドリッドの外国人収容所から、本国への強制送還を逃れるために、脱走を企てた。アーミダンはモロッコで傷害事件で指名手配されスペインに不法入国していたのである。
http://www.elpais.es/articuloCompleto.html?xref=20040417elpepinac_16&type=Tes&anchor=elpepiesp

要するに、よくそこらをうろついているモロッコ人のチンピラの一人なのです。


●『3.11に関して新たに3人を逮捕、うち1名は事件後逃亡していた』
警察はマドリッドで3.11に関連して新たに3名を逮捕した。そのうちのモロッコ人1名は事件当日から姿を消していた。他の2名はエジプト人とサウジアラビア人である。また昨夜逮捕されたボスニア人Sanel Sjekirikaはスエーデンからマドリッドに飛行機で護送されてきた。
http://www.elpais.es/articuloCompleto.html?xref=20040417elpepinac_17&type=Tes&anchor=elpepiesp

またかいな、というところですが、どうせすぐに釈放になるのかもしれませんが。しかしそれにしても、かなりの逮捕者が出ているのですが、捜査の途中経過などの報告は全く出ていません。要するに爆死した7名の中から主犯を作り上げて、あとはとにかくややこしそうなイスラム教徒を片っ端からとっ捕まえて、キリスト教徒の間にはイスラム教徒への恐怖心を、イスラム教徒には逮捕される恐怖心を植付けよう、ということでしょうか。


最後にETA関連です。


●『フランスで、ETAの「技師」が2001年以来爆弾を組み立てていた電気部品工場が摘発される』
昨日フランス南部で、フランス警察とスペイン国家防衛隊によって、ETAが起爆装置などを製造していた、と見られる電気部品工場が摘発された。
http://www.elpais.es/articuloCompleto.html?xref=20040417elpepinac_19&type=Tes&anchor=elpepiesp

相当に昔からETAにはフランスとスペインの公安のスパイがもぐりこんでいたことが考えられるのですが、3.11以降、「反テロ戦時体制」作りに利用するために小出しにしていくつもりでしょう。

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