★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 戦争52 > 543.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
「ジャーナリストの安田純平」は「人間の盾」経験者?
http://www.asyura2.com/0403/war52/msg/543.html
投稿者 エンセン 日時 2004 年 4 月 15 日 03:01:48:ieVyGVASbNhvI
 

(回答先: 日本人2人がまた拘束の情報 外務省など確認急ぐ(毎日新聞) 投稿者 エンセン 日時 2004 年 4 月 15 日 02:58:29)

 
--------------------------------------------------------------------------------

悲しい出国

帰りは戦争中もドーラ浄水場で一緒だったジャーナリストの安田純平君と、やはり「盾」として共に活動していたフランス人女性のアマラとGMCをシェアして陸路アンマンへ。アマラはバグダッド陥落後にやはり支援活動として今回あわせて3度もイラクに入っている。米兵を見かける度に「F××kin' busters!」(くそったれどもめ)と罵声を浴びせていた。「イラク人は米兵とパーティーなんかしちゃだめよ!」とサラマッドに怒りをぶつけると、「誰も米兵とパーティーなんかしちゃいないさ。ただサダムがいなくなったのを喜んでいただけだよ」とサラマッド。あの戦争中に咲いた二人の恋は、砂嵐にまみれながらもまだなんとか続いているようだった。今回アマラは3日前に到着したばかりだったが、母親の急病の報せを受けて急遽私と一緒に帰ることになってしまったのだった。さらにはバグダッドを発つ直前に、容態を聞こうとかけた電話でなんと母親の訃報を受けてしまうことに。泣き崩れる彼女に何も言葉をかけてあげることが出来ずに、帰りの車の中は喪に服したように静かだった。

なにか事件があったのか、大渋滞でバグダッド市内からなかなか出ることが出来なかった。動けない車の間を縫って少年がバナナを売りに来る。関税が高くて戦前にはあまりなかったバナナだが、今ではいたるところで見かけるようになった。ハイウェイに乗ってからもしばらく渋滞が続き、ファルージャを過ぎたあたりでようやく流れ出したが、ラマディに差し掛かるあたりで今度は道の真ん中に米軍戦車が鎮座していた。よく見ると道から数百メートルほど離れたところには装甲車があり、数名の米兵がひしめきあって厳戒態勢をとっている。集まっていたイラク人によるとこの先で車輌の爆破事件があったらしい。30分から一時間ほど経って2台の軍事車輌は轟音と共に姿を消した。泣き止んだアマラは一言、「嫌な音。死の音だわ」と呟いていた。走り出すとやがて左方数百メートル先に、炎上している一般車輌が1台確認できた。

このままでは帰りの飛行機に間に合わないのではないかとも思ったが、その後は渋滞もなく順調に進み国境に到着。まだあどけなさが残る若い米兵が窓口に座っていて、パスポートに出国のスタンプを押していた。ヨルダン側の国境はこれまでになくセキュリティーチェックが厳しかったものの、アマラが事情を話して友人の係官に特別に取計らってもらったおかげで長い時間待たずに通過できた。その頃には大分アマラも元気を取り戻してくれていたので安心した。疲労のためかイラク入国前から続いていた下痢に移動中は悩まされながらも、なんとか帰りの飛行機には間に合うことが出来て、10月27日予定通り無事帰国した。


http://npopeaceon.org/popupwindows/yatch%20report/031115/p14.html 

 次へ  前へ

戦争52掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。