10月６日（ブルームバーグ）：英政府統計局（ＯＮＳ）が６日発表した８月の英製造業生産指数は前月比0.8％低下と、ここ約２年で最大の落ち込みとなった。輸送用機器と機械生産が特に減少した。これにより、年末までの再利上げ観測が後退した。

　　７月の同指数は0.4％低下に改定された（改定前0.2％低下）。また前年同月比では0.4％上昇と、前月の改定値0.7％上昇（改定前0.9％上昇）から鈍化した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査では、前月比と前年同月比でそれぞれ、0.3％と1.6％の上昇が見込まれていた。

　　また、鉱業や公共事業などを含む８月の鉱工業生産指数も、予想に反して前月比で0.8％低下し、前月の改定値0.5％低下（改定前0.3％低下）からマイナス幅が拡大した。ブルームバーグ・ニュースのエコノミスト予想では0.3％上昇が見込まれていた。前年同月比では0.1％低下と、前月改定値（改定前0.1％上昇）と同水準だった。

　　英製造業生産指数はこれで３カ月連続の低下となり、悪化した期間としては 2002年１月以来で最長となった。イングランド銀行が昨年11月以降に実施した５度の利上げと過去最高値を更新した原油価格が同国景気に悪影響を与えていることが示唆されている。同中銀は今日、明日と金融政策委員会（ＭＰＣ）を開催するが、ブルームバーグ・ニュースが１日に41人のエコノミストに実施した調査では、全員が政策金利（現行4.75％）の据え置きを予想した。

　　フォーティス・バンクのエコノミスト、ニック・コーニス氏は「政府統計によれば、景気の拡大は見られない。むしろ、弱まりが示されている」と述べた上、原油高が景気減速の「リスクを高めている」とも語った。

原題：U.K. August Factory Production Had Biggest Drop in Two Years （抜粋） {NXTW NSN I55MA93H0JKB }

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更新日時　: 2004/10/06 18:24 JST

http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=90003009&refer=jp_home&sid=aPxsdhAESCDs

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