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「もののあわれをしる」人と「ファナティックな皇国思想」の間は?
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投稿者 ジャック・どんどん 日時 2004 年 11 月 19 日 13:06:31:V/iHBd5bUIubc
 

(回答先: Re: 上田秋成 vs 本居宣長の 「天皇神話論争」 A 【宣長 切腹!】 投稿者 バルタン星人 日時 2004 年 11 月 19 日 00:30:47)

バルタン星人さん、南青山さんへ

長部さんも、最後に指摘していたことですが、江戸時代にすら秋成のような理性的な判断ができたのに、昭和の初期になって知識も学問も江戸時代とは比べものにならないほどの昭和初期に≪歴史的事実≫と≪神話≫を同一視する皇国思想にいっちゃったのは、人間の知恵ってホンマあてにならないものだと。

神話は神話でいいんじゃないですか。別に真実・事実じゃなくっても。部分的に実在しててもいいじゃないですか。全部が事実である必要はないと思います、神話ですから。

「もののあわれ」おおいにけっこう。秋成もそのことはよくわかっていたと思います。おそらく、秋成はだれよりも深く宣長の「古事記伝」を読み込んでいたに違いありません。同じ賀茂真淵門下生でありますし、この天皇神話論争以外では、結構紳士的なやりとりもしています。ただ、『裸の王様は「ハダカ」』と単純に指摘したに過ぎません。
一般には、国学論争で宣長に敗れた変わり者の烙印を押されていますが、天皇神話論争に限ってみれば、敗者は明らかです。

世界中には、神話があふれていることはジョーセフ・キャンベル(「生きるよすがとしての宗教」の著者)もおびただしいサンプルを挙げて解説しています。比較宗教学の大家では、エリアーデがいましたっけ。
中世の宗教学者が、聖書の世界こそが現実であると錯覚していたように、宣長先生同様の過ちをおかしたのでしょうか。古事記の字句以上のものを妄想していたのもしれません。

南青山さんへ

日本人のもつ神秘性・宗教性・(あるいは無宗教性)を理解していなければ、おそらく『春雨物語』や『雨月物語』は描けなかったんじゃないでしょうか。漫画にもなっていって水木しげるの描いた「雨月・春雨物語」はなかなかええ作品です。もう絶版かもわかりません。「劇画 ヒットラー」は力作でした。

最後に、中上健次原作は「十九歳の地図」でした。映画名も「十九歳の地図」でした。記憶違いでした。

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