それにしても、今回の人質事件での成果は、何十年分かの平和外交でした。
　一方、殺されて当然、ファルージャでの大量虐殺・拷問等考えれば、３人を殺害しても余りある、惨い、おどろおどろしい虐殺がイラクでは今もなお、続行しています。
　ペルーの日本大使館人質事件もそうでしたが、あのときの青木氏の命の値段はいくらなのか。あれは、交渉を全て無視して、だまし討ちに乗じた救出劇という、ひどく、後味の悪いものでした。
　政府は、この際、一日３万だとかいう自衛隊にかかっている費用、毎年の思いやり予算など、また、さきの外交官殺害にいくら弔慰金をだしたのか、すべて、あらいざらい、公開してほしいものである。
　都合のよい部分だけを政治的に利用するときだけ、公開。今回はまるで、見せしめの名残である。
　気になるのは、北朝鮮問題もそうだが、こちらも、曖昧である。
　まず、５人には、生活支援費が助成されているが、彼等が就職した今はそれはどうなっているのだろうか。また、家族がかえってきてのフォローなどは、しないのだろうか。しているのか。本来、こうしたことも、きちんと国民に公開するべきではないだろうか。
　問題は、すべて、二重基準に問題があるように思えて仕方がない。
　核問題一つとっても。
　殺人ひとつとっても。

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