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【曽我さん一家「再会」問題】日本政府がジェンキンス氏の身柄引渡しを合法的に拒絶し得るための法理(2)
http://www.asyura2.com/0406/war57/msg/1227.html
投稿者 iraq_peace_maker 日時 2004 年 7 月 31 日 11:51:57:ukK/IM7rOz.KM
 

(回答先: 【曽我さん一家「再会」問題】日本政府がジェンキンス氏の身柄引渡しを合法的に拒絶し得るための法理 投稿者 iraq_peace_maker 日時 2004 年 7 月 31 日 11:50:15)

「北朝鮮・チベット・中国人権ウォッチ」http://humanrights.blogtribe.org/ より転載。

ジェンキンス氏の問題 投稿者:M  投稿日: 7月24日(土)23時24分27秒

<「イセサキ進研」徒然掲示板への投稿文>

結局、ジェンキンス氏の法的地位を巡る問題を通して、一口に「救う会」支持派的な拉致被害者支援者といっても大きく分けて二つの潮流が存在することが改めて浮き彫りになったような気がします。すなわち、(A)拉致問題を主として国家主権侵害・国家の体面の問題として捉えている層、(B)個々の拉致被害者の境遇へ同情とシンパシーを持ちながら支持してきた層、ですね。ジェンキンス氏訴追を求めている人達は主に(A)層の人達だと思います。

黒子板の投稿によると、横田滋氏は個人的見解として「ジェンキンス氏は訴追を受けたほうがいいのではないだろうか・・・」と語ったとのこと。これは、拉致被害者家族や「家族会」のアドバイザリーボード的役割を果たしている人達は(A)層に属するという実態の顕れと言えるかもしれません。国権侵害の側面にプライオリティを置いて拉致問題を捉えるなら、「自由主義陣営」防衛の任を忘れて北朝鮮に逃亡した(という嫌疑を米軍から掛けられている)人物の訴追免除要請・法的保護を米軍の同盟国たる日本政府が行うなど「ケシカラン!」という意見に行き着いてしまうわけですから。(A)層にとっては粛々とジェンキンス氏の訴追を求める事こそがむしろ平生の主張と整合した所為とも言えるでしょうね。

で、自分を政治的にいわゆる「市民派」だとか「左翼」だとか位置付ける人間が取るべき立場は・・・、少なくとも(A)層と声を合わせて国家主義的法治論の見地からジェンキンス氏訴追を求めることでは無いと思うんです。やはり愚直であっても彼ら一家の「人権」を第一にした措置を日米両政府に求めていくべきだと思うんです。

脳内が夏バテ状態なので上手く文章が纏まりませんが、この問題、拉致問題を巡る「人権」論議のねじれ現象(Kotetuさんも指摘されるように所謂「左翼」や「人権派」が散々批判されてこの問題での発言権を失った後にジェンキンス氏が登場したという「不幸」)が端的に顕れているとも言えるかもしれません。

ジェンキンス氏に難民認定を 投稿者:M  投稿日: 7月24日(土)13時52分6秒

ジェンキンス氏の問題に関する報道を二つほど紹介します。

・(1)『ジェンキンスさん既に訴追 司法取引で減刑図る方向(共同通信 04.07.24)』

「 北朝鮮による拉致被害者曽我ひとみさんの夫で元米兵のジェンキンスさんが米国側から既に訴追されていたことが24日分かった。日本政府関係者が明らかにした。

ジェンキンスさんは1965年、在韓米軍から脱走したとされるが、その後、間もなく米国から脱走などの罪で訴追を受けた。外務省が米国側に問い合わせるなどした結果、最近になって判明した。

ジェンキンスさんが既に訴追されていたことを受け、政府内には「訴追免除という選択肢はなくなった」(外務省筋)との声が出ている。このため政府は、司法取引による刑の軽減を図る方向で米国側との協議を進めるとみられる。」

http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/seiji/20040724/20040724a1490.html

・(2)『訴追で米は寛容な対応を ジェンキンス氏で英誌社説(共同通信 04.07.23)』

「 【ロンドン23日共同】24日付の英誌エコノミスト最新号は、拉致被害者曽我ひとみさんの夫で元米兵のジェンキンスさんについて、米国は訴追問題で寛容な対応をとるべきだとする社説を掲載した。

社説は、米国が訴追方針を示している脱走罪について「国家と国民の安全を直接危険にさらすものだ」として、訴追には強い理由があるとした。

しかし、ジェンキンスさんの場合は(1)曽我さんと再会するため自主的に北朝鮮を離れた(2)多くの日本人がジェンキンスさんを犠牲者とみている(3)貧困で抑圧的な北朝鮮で40年近く暮らし、脱走が事実でも報いは受けた−−などの事情を指摘。

小泉純一郎首相が「特別の配慮」を求めていることも挙げ、米国の対テロ戦争を支持し、北朝鮮の脅威でも認識が一致する日本との関係を悪化させるのは軽率だ、と主張した。」

http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/kokusai/20040723/20040723a3430.html

ジェンキンス氏の身柄引き渡しの問題、米国政府から司法取引や恩赦等の「寛大な措置」の内諾が取れない場合でも(もっとも私は楽観視している面もあるのですが)、打開策の一つとして私は彼をジェンキンス氏を米軍から「政治迫害」を受ける恐れがある「難民」として認定する策があると考えています。

(参考)

・ジェンキンス氏を米軍から「政治迫害」を受ける恐れがある「難民」として扱う(拙Weblog)
http://humanrights.blogtribe.org/entry-b28ee79129f25435fffc81c83646183d.html

・ジェンキンスさんに難民認定を(野村修一さん)
http://www.asahi-net.or.jp/~hs8s-nmr/zakkan/z04-05.html

嘗てジェンキンス氏の身柄問題で小泉首相に国会の場で直接質問をぶつけたことがあるらしい菅直人氏と民主党の「次の内閣」法務大臣で人権問題にも通じている江田五月氏に、↑の論に沿った提言・要請メールを今日送ったのですが(今後状況の推移をみて自民党の議員や政府機関などにも送付予定)、拙メールから一文を引用。

「 ジェンキンス氏の法的地位を巡る問題を彼の個人的問題に還元し、『米軍に出頭しない彼』を小心者と非難して事足れりとする風潮が日本社会の一部に蔓延していますが、これは問題の本質から目を逸らした『木を見て森を見ず』に等しい議論です。
 この問題は外国当局から『政治的迫害』を受け、日本国の庇護を求めて来日した外国人に対して如何に政治的救援を差し伸べるべきかという、得てして「難民鎖国」として批判されることの多い日本政府の人道的意識が問われている問題でもあるのです。この問題で日本政府が国際社会から物笑いの種とされるよう、○○○○様にはご尽力頂きたく思います。」

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