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共同的生産手段で労働する事
http://www.asyura2.com/0411/dispute20/msg/938.html
投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 4 月 23 日 18:43:52: YdRawkln5F9XQ
 

(回答先: 共産主義とは何か? 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 4 月 20 日 00:04:39)

下記はマルクスの言葉です。

【社会主義に関するマルクスの一規定】
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共同的生産手段で労働し自分たちの多くの個人的労働力を自覚的に一つの社会的労働力として支出する自由な人々の連合体
--------------------------------------------------------------------------------

共同的生産手段とはまさに協同組合所有の生産手段の事でしょう。

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http://www.azusa-syuppan.co.jp/syakai-kagaku-sekai/syakai-kagaku-sekai-kaite.html

  社会科学の世界
           後藤 洋・黒滝正昭・大和田寛 編    



発行年 1992年
判型 A5判
体裁 並製
ISBNコード 4-900071-24-2
定価 2730円(本体2600円)
在庫 有り

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   本文抜粋

  第一に,先に指摘した近代合理主義は,実に資本主義社会に特有の思考様式であるということ。第二に,近代の思想と運動にもかかわらず,われわれは現実的に自由な主体ではありえていないということ。

例えば,資本家も私生活においては様々な人格者でありうるだろうが,資本家としては,G−W−G’という無限の価値増殖運動の担い手であるほかはないのである。

したがって第三に,「共同的生産手段で労働し自分たちの多くの個人的労働力を自覚的に一つの社会的労働力として支出する自由な人々の連合体」という,社会主義に関するマルクスの一規定の意義も自ら明らかとなる。

ここに引用した一文には,人間は貨幣や資本などの物象的運動の翻弄から解放されて,自分の意志と行為とによって,平等と友愛の社会的生活の自由な組織的主体にならなければならぬという,未来へのマルクスの思想が言明されている。

いうまでもなくこの思想は,こんにちでは,マルクス以後の社会主義の思想と運動の歴史的展開をふまえて,いっそう豊富化され,具体化されなければならない。本書の第V部に収められている幾つかの論文は,その種の課題に取り組んだ試みである。

人間存在をむしばみつつある資本主義の現実を省みるとき,このような意味を含めて,われわれが今なお,マルクスの見地から出立しなければならぬことを,誰が否定できようか。
                              
   目 次

序論  社会科学とは何か
T 市民社会の生成と社会認識の成立
 1イギリス革命と近代市民社会―ホップズとロック―
  A 農民からの土地収奪と農民層の分解  
  B イギリス革命と諸党派  
  C 社会科学の形成(ホップズとロック) 

 2 18世紀フランスの社会・思想とルソー
  A 18世紀フランスの時代と思想
  B ルソーの思想   
  C フランス革命と社会主義   

 3 イギリス市民社会の展開と「経済人」アダム・スミス
  A 重商主義と経済的自由主義   
  B アダム・スミスの経済理論   

 4 後進ドイツにおける市民社会の思想
  A カントにおける「公民的社会」の思想  
  B ヘーゲルの市民社会論   

 5 産業革命と資本主義リカードウとオウエン
  A デイヴィッド・リカードウ   
  B ロバート・オウエン   

 6 1848年革命と初期社会主義・共産主義
  A フランス革命とパブーフ主義   
  B 1848年革命と初期社会主義・共産主義

U 人間・歴史・社会―資本主義社会論と帝国主義―
 7 労働と疎外
  A 人間疎外と古典経済学批判  
  B マルクス『経済学・哲学手稿』と「疎外された労働」論  
  C 共産主義の諸形態と「自然主義=人間主義」  

 8 史的唯物論の形成と基本概念
  A 社会の構造・発展・没落の仕組み  
  B 社会構成体論を基準とした歴史展望  

 9 人類史の視座と原始社会
  A 人類の起源   
  B 労働と社会形成   
  C 結婚と家族の形態   
  D 階級の発生と国家の成立   

 10 人間社会の歴史一過去・現在・未来―
  A 第二の自然としての人間の歴史・社会  
  B 歴史の諸契機   
  C 世界資本主義と地球環境   

 11 資本家的生産の本質 ―剰余価値と賃金―
  A 古典経済学が直面した問題―投下労働による
        ―商品価値の規定と「労働」商品の売買―
  B マルクスによる問題の解決
        ―「労働力」商品の売買と剰余価値―
  C 資本家的賃金制度の本質  

 12 三位一体的定式と資本の発展
  A 収入源泉の三位一体における「神」 
  B 定式の真実の関連  
  C 現代の三位一体的定式  

 13 マルクス/エンゲルスの将来社会像
  A 資本主義的蓄積の歴史的傾向                                   
  B マルクス/エンゲルスの将来社会像の意味  

14 社会集団と階級−マルクスの労働運動論
  A 1840年代のマルクスの労働運動論 
  B 1860年代のマルクスの労働運動論  

15 帝国主義と戦争
A 帝国主義の生成  
B 第二インターナショナル運動史における帝国主義と戦争  

16 民族間題と国家
  A 問題設定  
  B 民族とは何か  
 C 民族の形成  
 D 民族問題の歴史的推移  

V 現代社会の諸相と社会科学の現在
17 20世紀における資本主義と社会主義
  A 社会主義とはそもそも何か  
B 資本主義に反批判される社会主義 
C レーニン主義の歴史的役割  
D 今日の資本主義に対する根本的批判の立場  

18 社会主義体制
A ソ連社会主義の歴史  
 B ベレストロイカと経済計画の解体  
C 東欧の民主化 

19 ヴェーバーの官僚制論
A マックス・ヴェーバーの思想と時代背景  
 B マックス・ヴェーバーの官僚制概念  
 C 官僚制機構における官僚の地位  
 D 官僚制が発達した理由  
  E 官僚制支配の諸結果   
  F 官僚制化の進展とヴェーバーの態度  

20 ナチズムと非合理主義
  A ナチズムのイデオロギー   
  B ニーチェの思想とナチズム  
  C ナチズムの批判  

21 国家と経済政策
―ケインズにみる理論と政策の関わりと国家論―
  A マルクスに対するケインズの批判  
  B ケインズの国家論  
  C ケインズにみる理論と政策  

 22 経済のサービス化
  A 経済のサービス化と産業構造の変化  
  B ME革命と経済のサービス化   
  C サービス産業における雇用と労働   

 23 国家と社会保障
  A 被保護階層の動向と実態   
  B 不安定就業階層と被保護階層   

 24 資本主義と家族―男と女のパラダイム―
  A 人格的支配から労働の支配へ   
  B 会社生活と家族生活との分離   
  C 家族の未来   

 25 「豊かさ」の中の貧困
  A 労働時間の国際比較   
  B 長時間労働と労働者の生活   
  C 労働時間の短縮   

 26 資本の生産力発展と地球規模の環境破壊
  A 資本と労働・自然
  B 地域開発と地域破壊  
  C 世界的な森林破壊  

 27 社会主義の現在
  A 国家社会主義の成立と解体
  B マルクス、そして社会主義の未来

 終章 社会科学と人間解放

 コラム
  カラス事件とヴオルテール  
  フリードリヒ・リストードイツ産業資本のイデオローグ
  カントとヘーゲルの結婚観  
  フランス革命とサド   
  ダーウイン『種の起源』とマルサスの原理
  大塚久雄と資本主義成立史  
  「歴史は最良のマルクス主義者」
  ル−ドルフ・ヒルファーデイングとマルクス主義


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