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日本型社会の安定と男女不平等
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投稿者 東京音頭 日時 2005 年 6 月 30 日 22:48:02: lgPwXYAv4QVow

(回答先: 非婚・晩婚・少子化の時代に 「産まない私」の生きる道  【管野いちこ】 投稿者 愚民党 日時 2005 年 6 月 29 日 03:51:12)

愚民党さん、再び今晩は。
私が、女性の学者の意見に耳を傾けるべきといったので、ここにこのような記事を載せられたのですか。ありがとうございます。
社会学者、上野氏や 心理学者の小倉氏の著書は、以前色々読みました。
ここでは、少子化に対する具体的提案はないけれど、おそらく経団連や政治家よりも、少子化の原因の一片を具体的に把握していると思います。多くの女性が、そうそう、と頷くと思います。
政府でもかなり具体的に調べた資料がありますので、そういう調査を手がけた学者や、民間からの社会学者、心理学者、労働関係の専門家などが一同に会し、議論したら、もう少しましな結論でもでるのでは、と思います。

ひとつ、政府がよく考え出すことで、どうしても我慢がならないことがあります。
それは、企業に対して、労働者に対する労働条件(というのか、育休等)で、従業員○○人以上の企業を対象とし、中、小、零細企業を除外することです。今回の経団連の会議も似たことを提案していますね。
これでは、効果はほぼ0。いったい何パーセントの女性(出産年齢に入る)が中、大企業の ”正社員”なんでしょうね。すべての企業で、又、すべての労働形態、(パートも派遣社員も、契約社員)も含めなければ、なんの効果もない。

そしてもうひとつ、管野氏の書くように、今の日本の女性は 仕事の喜び と 出産、子育ての楽しさと 両方を手にいれるのが、本当にたいへんなのです。どちらを選択しても 何か、大切なものを失った気がするのです。 両方選択できたとして、ただただ、忙しい毎日を送ることになるのです。それも、職場の人に迷惑をかけると気を常に使って、そして、どちらも半端のような気がしつつ、いらいらして子供をしかる自分に腹を立てつつ、公務員くらいでしょうね。職場で、それでも差別なく、やってけるのは。(それでもたいへんでしょうね)
私は、日本は、資本主義社会では珍しい、経済的平等な社会だと思います。色々理由があると思います。(宗教、歴史等)。 そのうちのひとつは、男女の労働市場での不平等が、根底にあるからです。男と女という、結婚してひとつの家庭を築く2人が 低収入(女性)、高収入 (男性)の関係だから、家庭間に大きな経済格差が出ないのです。 この不平等が男女より、同性同士で大きい欧米では、中流の男性は中流の女性といっしょになるから、ますます豊かになり、貧しい男と女は貧しいままです。家庭間の格差は広まります。
簡潔にいうと、日本では、2と1がいっしょになって、3、欧米では、2と2がいっしょになって、4または、1と1がいっしょになって、2となり、ひとりの時は、1と2だった格差が、ふたりになって、2と4になってしまうのです。
しかし、女性を経済的に不利な立場に押し込んでの、日本的安定社会が、欧米式男女平等の流れが入って、女性の意識が変わろうとした時、政府はなんの手もうたかなったのではないかと思います。欧米のような社会ではない日本に、この部分だけ輸入しても、決して、女性の夢見た平等社会が訪れるわけはないのです。そのひずみは色々なところに現われます。
晩婚化、(もちろん、世界経済、金融、バブルの破綻で日本的経営の危機など、男性労働の問題もあり、男女平等だけが、原因ではない)や、少子化もそのひとつです。それは、ある意味、平等意識があり、又、あえて、不平等に育てらなかった若者(30、40代も含め)が、次世代の労働者階級予備軍かもしれない子供を産まないというのは、無意識の自己防衛ではないかと思うのです。いいかたを変えれば、将来に渡り、安定収入が見込まれなければ、産まない、や、子供はひとりでいい。などです。又、自分の生活にも不安があるから、仕事は辞められない、子供を産めば、やめざるをえないから、産まないをせざるをえない選択です。

もし、この 世界でもまれな平等意識がある日本社会が、資本主義のままで、女性が仕事をあきらめずに、(辞めてもいいが、自分の意志で、と言える状態で)男女が家庭をもって、女性が若く出産し出したら、それは、世界の模範となる社会でしょう。

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