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2002年の「悪の枢軸」の後は6カ国の「独裁前哨基地」[ル・モンド/media@francophonie]
http://www.asyura2.com/0502/war66/msg/334.html
投稿者 なるほど 日時 2005 年 1 月 20 日 10:49:56:dfhdU2/i2Qkk2

(回答先: ライス氏、国際協調を重視 国務長官就任へ公聴会(asahi.com) 投稿者 いやはや 日時 2005 年 1 月 19 日 01:58:34)

ライス新国務長官の「独裁前哨基地」
Apres l'"axe du mal" en 2002, les six "postes avances de la tyrannie"
2002年の「悪の枢軸」の後は6カ国の「独裁前哨基地」

1月19日付け ル・モンド
元記事はこちら http://www.lemonde.fr/web/article/0,1-0@2-3222,36-394770,0.html

18日、19日にライス大統領補佐官が上院公聴会に出席し、次期国務長官として承認されました。その公聴会の席でライス氏から「独裁の前哨基地」と名指しされた6カ国について解説したル・モンドの記事をご紹介します。

(翻訳はじめ)
2002年に「悪の枢軸」と表現したワシントンは、現在地図上に「独裁の前哨基地」6カ国を描いている

キューバ
40年前から実権を握るカストロ政権の失墜を早めようと、2004年、ワシントンはキューバに対する経済制裁措置を通商・旅行許可など様々な面において強化する決定を下した。両国は外交関係を結んでおらず、常に緊張したものである両国関係は第一期ジョージ・ブッシュ政権の間にさらに悪化した。
米国はキューバ政治犯の釈放を要求して止まないが、そのいっぽうでアメリカの経済制裁はキューバの経済状況改善にたびたび失敗しているフィデル・カストロの言い訳として、また封鎖された島につきものの抑圧の正当化の口実として利用されている。しかしながら経済封鎖にも限界があり、米国はキューバに対する第一位の食糧供給国となっている。

ビルマ

1962年以来革命評議会によって運営されているビルマは、米国を筆頭に大半の欧米諸国の制裁の標的となっており、その中でフランスは例外的な位置を占めている。ラングーンの軍事政権は1990年の選挙で圧勝した国民民主連盟(NLD)に政権を譲ることを拒否し続けており、NLD党首のアウン・サン・スー・チーは自宅に軟禁され、政府は抗議活動を武力で抑圧している。この時の選挙で選出された議員による国会は、会議を開くことを一度も許可されていない。爾来、人気のある反体制派リーダーでノーベル平和賞を受けたスー・チー氏は、長期間、とくに2003年5月から行動の自由を失った。刑務所には1300名ほどの政治犯が拘留されており(国際アムネスティの見積もりによる)、「強制労働」もあいかわらず実施され続けている。ビルマはまた、アフガニスタンについで世界の主要なヘロイン産出国の一つでもある。ビルマは1997年に東南アジア諸国連合(Asean)に加盟し、2007年には持ち回りの議長国を務める予定になっている。ラングーンの革命政府に対して最も影響力の強い同盟国は中国である。

北朝鮮

大統領補佐官コンドリーザ・ライスが北朝鮮に対し「核兵器への野心を放棄」するよう要求したのに対し、ジョージ・ブッシュが2002年1月にその「悪の枢軸」の一翼に位置づけた地上最後のスターリン主義政権は、ブッシュの望む方向へと路線変更しようとはしなかった。2002年10月、米国・北朝鮮の二国間協議の際、北朝鮮人民民主主義共和国が核兵器製造目的で極秘裏のウラン濃縮計画をまとめる意向であると認めたことを米国が暴露したため、両国関係は危機的な状態に陥った。この危機により、北朝鮮への石油輸出禁止措置、多国籍企業による北朝鮮内の加圧水型軽水炉(核兵器製造へと転用することが難しい)建設事業の中止などが決定した。
いっぽうピョンヤン政府は2002年12月に国連による原子力施設の査察を拒否し、その一ヵ月後、核不拡散条約から脱退した。それでも2003年夏から北朝鮮独裁政権は一連の多国間協議(中国、韓国、米国、日本、ロシア、北朝鮮)に参加しているが、具体的な結論は出ていない。

イラン

北朝鮮と共に、イラン・イスラム共和国は2002年以来アメリカ政府から二度にわたって狙われるという悲しむべき特権に浴している。ひとつはジョージ・ブッシュの「悪の枢軸」として、もうひとつはコンドリーザ・ライスの指摘した「独裁の前哨基地」としてだ。テヘラン政府に対するワシントンの度重なる抗議には3つの段階があるが、イラン側はこれに全面的に異議を申し立てている。1つ目はイランがテロを支援しているという疑惑であり、これによりイランは毎年アメリカ国務省によって更新されている特別リストの中に20年ほど前から常連として名を連ねている。それに加え、2003年のサダム・フセイン政権に対する戦争開始以来、イランはイラクの不安定化に寄与し、アル・カイーダのメンバーを保護したとして批難されている。3番目は軍事目的の極秘核開発疑惑であり、これがイスラム共和国に対して重くのしかかっている。イラン政権はまた、基本的人権を明白に侵害しているとして批難されている。

ベラルーシ

拡大欧州連合に隣接するこの旧ソ連共和国が、ヨーロッパ大陸最後の独裁国家であるというのは各国の見解の一致するところだ。1994年に着任した現大統領、アレクサンドル・ルカシェンコはソ連時代を懐かしむ50歳で、ベラルーシを力ずくで治めており、自らの反対者を投獄したり、また時には「消したり」−1999年にベラルーシの4名の政治家が消息不明になった事件があった−している。
2004年10月6日、アメリカ下院は「ベラルーシ民主法」の続行を可決した。これはベラルーシ現政権への制裁措置を規定した法律である。その4日後、アレクサンドル・ルカシェンコは不正にまみれた国民投票の結果、2006年の大統領選で3期目も自分が立候補できるように憲法を改変した。

ジンバブエ

日程上の偶然から、2人は団結することになった。アフリカ7カ国歴訪中のイラン大統領モハメド・ハタミは、1月18日にジンバブエで、アメリカの新国務長官コンドリーザ・ライスが作成した「独裁前哨基地」リストの中に両国がそろって名を連ねていることを知らされたのだ。ちょうどその数日前、ジンバブエ大統領のロバート・ムガベは、欧米諸国からさらに背をそむけることを狙った「『東へのまなざし』から導かれる政策」の枠組みの中でイランに接近するという自分の意志を熱心に主張したばかりだった。旧ローデシアの元宗主国であった英国は、2000年以来、数々の腐敗にまみれたロバート・ムガベ政権に対する外圧の先陣を切っているが、これまでジンバブエはアメリカの最優先の懸案対象国ではなかった。それでもジョージ・ブッシュは2003年にすでにアフリカの2人の国家元首、ロバート・ムガベとリベリアのチャールズ・テイラーの失脚を望むと公式に発言している。ワシントンの望みに応じるかのように、それ以来テイラーはナイジェリアに「亡命」している。
ワシントンはハラレ(訳註:ジンバブエの首都)政府に対する制裁政策に断固として取り組んでおり、その多くは英国政府への支援の形で行われている。
(翻訳おわり)

http://blog.livedoor.jp/media_francophonie/archives/12660944.html
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