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試行(仮説−検証)
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投稿者 如往 日時 2005 年 7 月 24 日 10:29:31: yYpAQC0AqSUqI
 

(回答先: 「もう、やめましょう。」とおっしゃりながら沢山書きますね。 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 7 月 23 日 20:01:32)


 ワヤクチャさん、そして考察者kさん、こんにちは。
 横レスにて失礼します。


 究極的には各々が運動の何処に身を置いているのか、あるいは置こうとしているかに係っていると想いますし、それはまた人々の体験や現時点の立つ位置によって規定されるだろうと考えています。無論、運動体を囲む状況の変化や運動体自体の内部情勢の変化によって、人々の視座が変容することもあり得ることだと想っています。
 運動体を一つの生き物であると同時にある種の経営主体と見做すことが可能ならば、大衆化路線と脱大衆化路線の二つの路線を同時的にあるいは交互に併用していくことが肝要だと思います。前者は一般に流布すべく多数派形成を目指し遠心力の拡張を図っていくことに、後者は運動体の独自性と組織への求心力を高めていくことに相当します。これは、製薬会社が一般薬用と医師薬用の二分野の商品構成をすることにも似ています。そして、最終的には広義の大衆化すなわち大多数の支持を得ることによって、ないしはそのプロセスを通じて経営基盤の定常化及び強化が成し遂げられるのではないでしょうか。

 外見上はどちらかと云うと考察者kさんが理論派で、ワヤクチャさんが行動派のよう見られるかも知れませんが、私は本質的には考察者kさんもワヤクチャさんも共に行動派だと思っています。そして、考察者kさんは大衆化路線を優先し、ワヤクチャさんは脱大衆化路線への志向性が強いと謂えるかも知れません。どちらにも相応の理論や想い入れといったものがあるでしょう。最終的に運動の成否を決定するのは二つの路線が鋭く対立し片方を制することではなく、分担を認容しあるいは補完し合うような律動が生まれるか否かであると想います。
 ところが、両者共に現実の運動への係わりの頻度が不足していることが対話の不毛性を現出してしまっていると感じます。考察者kさんには運動への過度のコミットメントを求めるものではありませんが、例えばデモと併走することでも構いませんので、アホらしいと感じつつも人々の熱気に触れて欲しいと思います。ワヤクチャさんには運動の現場で持論を展開し、仲間からのフィード・バックを受けとけることによりその脱大衆化理論を洗練していって欲しく思います。そして、お二人にはその成果を逐次ここ阿修羅に持ち寄っていただきたく希望します。

 信義に殉じるのは個人の勝手であるとの観方もあります。当然ながらその処し方に拙劣さがあったとしても、それは反面教師として学び他事に活かすべきことであります。しかし、仮にも社会変革を志す者ならば殉死者達の発意をきちんと受けとめることから始めなければならぬでしょう。1967年10月の第一次羽田闘争における京大生山崎博昭氏の死と、同年11月のエスペランチスト由比忠之進さんの焼身自殺、それ等は70年安保世代の胸奥に刻印された墓碑銘であり、単なるノスタルジーではない、原点です。
 後に続く世代の人達にとって原点とは何なのだろうと考えることがよくあります。嘗て阿修羅ではD-dogさんにそれに類似した質問を発したのですが、断じてD-dog氏個人の問題に帰せられることではありません、しかし明確に把捉することは叶いませんでした。結局は各人で試行(仮説−検証)していく中で原点(依拠すべきもの)を確認していく他はないのではないかと想っています。私にとっての行動派とはこの試行する人間を意味します。

 また、会いましょう。

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