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Re: 人間の歴史は心理により動いてきたのだと考えています。
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投稿者 あっしら 日時 2005 年 7 月 18 日 17:11:19: Mo7ApAlflbQ6s
 

(回答先: 人間の歴史は心理により動いてきたのだと考えています。 投稿者 考察者K 日時 2005 年 7 月 18 日 12:03:30)


>多分ですが、日銀発行券の増刷にも「心理的な許容範囲」という物があるだろうとK
>は主張します。

政府・日銀にとっての「心理的壁」はあるでしょうが、その壁でさえ「国債サイクル」の維持や政権維持によって徐々に後退させられるものというのが、この間の日本の動きから読みとれると思っています。


考察者Kさん:「もし仮に、郵政公社が民営化法案が通ったとします。その後「デマでも何でも良いので、郵貯、簡保の資産はペイオフは適用されず、政府保証も民営後外れるので、何の保証もない」という噂が広がったとしましょう。取り付け騒ぎとなり、政府は約450兆円を増刷し、一気に日銀発行券は約730兆円から1180兆円になる計算になります。

あっしらさんは「その時でもインフレにはならない。もしくは短期間の経済現象で収まる」と考えるのでしょうか?」


預けているところで預貯金の保障がなくなるのならそこから預貯金を引き出すというのは十二分に考えられる心理であり行動です。

だからといって、引き出されてお金が購買行動に使われるというのは飛躍した話であり、それほどの規模では考えられない行動です。

年収が2千万円でも宵越しのカネは持たないといった感じで散財に励む人もいれば、年収が5百万円でも毎月5万円ずつ蓄えを増やしているという人がいます。(そのような価値観の違いによるでこぼこの総和(結果)が国民経済統計として現れているわけです)


私の思考では、散財に喜びを感じながら生きてきた人ではなく郵便貯金や簡易保険で将来の備えをしてきた人は、ペイオフの不安から貯金(掛け金)を回収することはあるとしても、回収したお金を不急のモノを買うための使いまくるということはないと結論します。

将来の生活に備え子どもたちへの遺贈までを考え、預け先の破綻で預貯金を失ってしまうから安全を確保しなければと動く人たちが、手にした大金を消費で使い果たす行動に出るとはどうしても考えられません。

たぶん、ペイオフから免れる1千万円単位で分散預金をしたり、それでも超える分は利子が付かない(ひょっとしたら保管料をとられる)場所に保管したり、自宅のどこかに隠すといった行動に出るのではないでしょうか。

ifが仮に現実になったとしても、食糧や耐久消費財が買い漁られて急激に値上がりするというはないと思っています。
高度成長期のように欲しいものの存在を知っていながらお金がないから我慢していた時代と違って、車は一家に2台といった時代です。
食糧は食える量や保存可能期間という制約があるのでむやみに買われることはないし、耐久消費財だって買い替えを早めたり高機能のものにするといった程度の対応だと思います、
“消費”でいちばんありえるのは不動産や債券の購入でしょう。それが不動産や債券の価格上昇につながりますが、350兆円を使い果たした時点からしばらくして買い手がいなくなったことに気づき急激な価格下落に見舞われることになります。


>人間の歴史は心理により動いてきたのだと考えています。

心理というかなんらかの判断がなければ人は動かないのですから、「人間の歴史は心理により動いてきた」という見方は正しいと思っています。

しかし、個々人の心理はともかく世の中の趨勢を決める心理傾向は、何でもありといったものではなくそれなりの理が基礎にあるはずです。

また、心理とそれを現実化できるかどうかどうかというのは別の話です。

このスレッドで一貫して言ってきたのは、貨幣価値が大きく劣化するのでモノに替えたいと思っても、短期間は別として、名目家計所得が持続的に急拡大しなければ物価水準を激しく高めるほどの購買行動は実現できないということです。

心理を重視するのなら、ある条件で生まれがちな心理はどのようなものか、その心理を実現するために必要な条件はなんなのかなどをじっくり考えたほうがいいと思いますよ。


>もし、あっしらさんの「国債のサイクル論」が正しいのなら、国債と言う手段を使わ
>ないで「直接増刷して、赤字補填に当てれば済むこと」です。
>それは、あまりにも露骨でまずいという心理かもしれませんが、そのような心理はど
>こから発生する?と言う事になります。

政府貨幣による問題解決は政治的にリスキーだと書いたように、経済論理として妥当性があり政策手段としてテクニカルに実行可能であっても、政治的にそれを実行するかはたまた実行できるのかという問題は別の話です。

国家に対する債権を“利益源”としてきた人たちは、現在の国家は債務を背負うことなく赤字財政支出ができることもある(国民経済をおかしくしないでできるという意味)という考えが常識化することを極端に恐れ嫌っています。

そのような次元の話だけでなく、国家統治者としても、政府部門が紙幣増刷で需要を拡大し続けることがハイパーインフレにつながることもあるわけですから、国民に紙幣増刷で経済問題を解決できるという考え方を持って欲しくないと思っているはずです。


私自身も、紙幣の増刷による赤字財政の補填で問題解決をはかるのは好ましいことではないと思っています(笑)

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