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Re: 共同戦線の構築は、口ではいえても、現状では非常に困難でしょう。
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投稿者 南青山 日時 2005 年 8 月 28 日 23:01:53: ahR4ulk6JJ6HU
 

(回答先: どんなに政治的危機感を持とうとも、開かれた党首討論会を主張するのが全体主義を嫌う人の立場 [南青山さんへ] 投稿者 あっしら 日時 2005 年 8 月 28 日 03:48:53)

>最初のレスで「総選挙後の政権が自民党もしくは民主党が主力のものになることは認めるが、過半数を獲得する政党(現在の自公連立も含めて)が出現しないなかで新たな連立が組まれる可能性もある」と書いたように、そんな単純で狭い選択肢しかないわけではありません。

この辺は水掛け論になりそうなので、これ以上突っ込むのは止めにしておきたいですが、総選挙後、結果次第で、政界はかなり流動的になりそうです。
しかし、それにしても、上の引用箇所で「過半数を獲得する政党(現在の自公連立も含めて)が出現しないなかで」とあっしらさんも書かれているように、「過半数を獲得する政党が出現しない」状況が必要です。
小泉自公政権が過半数を、それも大幅に超える数で獲得したら、上の議論も水泡に帰します。
小生は、何度も書いているように、小泉自公政権を倒す、あるいは勢いをそぐための戦い、と考えているので、当面の課題を達成するための戦術として、小泉対岡田の党首討論を有効と考えています。
そして、その前提として、現時点で、「事実上「自民党と民主党しか選択肢がない」状況」にあるということを述べているわけです。
総選挙後、お互いに過半数に届かない、あるいは届いたとしても僅差であれば、政界は一気に流動化するでしょう。
しかし、そんなことを期待して、いまから「過半数を獲得する政党(現在の自公連立も含めて)が出現しないなかで新たな連立が組まれる可能性もある」と高をくくっていられる状況ではないというのが小生の現状認識です。

>そのために、他の政党を締め出しての自民党と民主党による党首討論を追及することは、南青山さんが言われる“ファシズムの匂い”と無縁ではない考え方ではないかと疑義を呈しているのです。

他の政党を閉め出せとは、小生は言っていません。
民主党も、そうした疑義に対して、他の政党も党首討論を申し込めばいいと答えています。
多党間の党首討論は、議論が拡散しやすく、どうしてもセレモニー的、あるいはいいっぱなしになりがちです。
TV局でにな多様な討論番組がいくつか行われていますが、小生の見る限り、議論を深めることにはならない。
議論を掘り下げ、問題点を明らかにするためには、二者討論が非常に有効と考えます。
もちろん、影の狙いとして、小泉の無能ぶりと逃げ口上のうまさ、二枚舌ぶりをあぶり出すこと、さらに討論を拒否するなら、チキン野郎とネガティブキャンペーンをはれること、があります。
これは、民主党以外の政党が、イラク、外交問題を社民党、サラリーマン増税問題を共産党、政治家の信義、道義問題を国民新党、小泉の郵政民営化法案問題を新党日本がそれぞれ、討論を申し込み、徹底的に議論するか、逃げ出したときに、チキン野郎とネガティブキャンペーンをはることを実行すればさらに強力になると思います。
あっしらさんはなぜ多党間討論か、自民対民主の討論に限定するのですか。
二党間討論を多数行うことの方が、小泉自公政権を倒す、あるいは勢いをそぐための戦いに大いに寄与すると思うのですが、あっしらさんにはそのような考えはないようですね。

>投票権者に自民党と民主党のいずれかを選択するのが今回の総選挙というような雰囲気をつくるのは、国民をある狭い範囲の方向に誘導することになると申し上げています。

これは小生や民主党が「国民をある狭い範囲の方向に誘導」しようとしているのではなく、すでに小泉側やマスコミによって、小泉自公政権を選択するか否か、という狭い範囲の方向に誘導されているのであり、そうした誘導に対抗するための手段として有効と考えているということです。

>小泉自民党が、民主党以外の政党も参加することで党首討論の方向性や非難対象が拡散し、自分に有利になると考えていることはわかっています。

>だからと言って、そうなってしまうのは民主党を含めた野党の問題であり、討論形式の問題ではありません。

小生は、ほとんどすべてのマスコミが小泉側についている状況で、唯一とは言わないまでも、数少ない有効手段の一つと考えています。
すなわち、小生はあっしらさんと違って、討論形式の問題が非常に大きいと考えています。

>民主党が政権をめざしているのなら、党首討論がそのような不様な結果にならないような共同戦線を構築しなければならないのであり、それをしないまま他の“弱小政党”を排除して二者択一を醸す党首討論形式を追求するというのは政治主義でしかないと考えています。

共同戦線の構築は、口ではいえても、現状では非常に困難でしょう。
もう少し力(党勢、議席数、地方での活動拠点など)の差が狭まるか、公明党のように絶対確実な集票組織を持っているか、が必要です。
公明党が小議席数であれだけ大きな顔をしていられるのは、別に自民党が開かれた政党だからではないでしょう。
その点で、ここ10年、20年の社民党や共産党のとった戦略は大きな誤りだったと思います。
公明党のように、絶対確実な集票組織の形成と、周到な選挙対策が、日常の活動とともに必要だったと思います。
それがあれば、今回のような事態に非常に大きな影響力を持ち得たでしょう。

一つ一つにレスを付けているときりがないのと、だいたい小生が言いたいことは出つくしたようなので、この辺で止めにしたいと思います。
最後にいくつか気になったことを記します。

>新自由主義・市場原理的政治思潮は、極少数のために圧倒的多数をできるだけスムーズに動員するためのものだと受け止めています。

>歴史的なファシズムも実質はそのようなものであったと認識していますが、建前としては民族や国家という“全体”を第一義とする考えですから、昨今の米国や日本の政治思潮とは異なるものです。

小生は極端な新自由主義・市場原理的経済政策や政治思潮は非常に危険なものと認識しています。
現在の小泉自公政権および米国の流れはそのような方向に向かいつつあるというのが、小生の現状認識です。
かつて存在したファシズムがぶり返すことはないでしょうが、新しいかたちのファシズムが要請される可能性は存在します。
極端な新自由主義・市場原理的経済政策や政治思潮の危険性は、非常に簡略化していうと、開かれた経済、開かれた国家というリアルな状況が、その空隙にの中にバーチャルなナショナリズム、バーチャルな全体主義的国家システム、政治システムを呼び込む可能性があるということです。
政治や経済のグローバリズム、情報流通市場としてのインターネットが一人一人の人間の間に浸透すればするほど、言い換えれば国家が開かれるほど、バーチャルな全体主義的国家システムが要請されるようになるということです。

>戦争や人種迫害をせず言論統制もしないファシズムというものを考えてみるのも悪くはないと思いますよ(笑)。

フィリップ・ディックやJ・G・バラードが描く世界を連想します。
小生にはぞっとしませんね。

>>なお、小生は民主党を支持していません(これはあっしらさんの邪推です)。

>邪推もなにも、南青山さんが民主党を支持しているという前提で書いた部分はまったくありません。

前回のあっしらさんのレスで「ご自身が望む民主党への政権交替に資するのなら」という箇所に対してです。
これは普通に(心を澄ませて)読むと、「小生は民主党を支持している」ようにしか見えませんが、あっしら流の読みでは「民主党を支持しているわけではないが、民主党への政権交代を望んでいる」ということになるのでしょうか。

また、前回小生がした質問「それほど愚かではない官僚や米国支配層は、あるべき日本に向かう道を微妙にルートが違う“複線”で用意しているかもしれませんよ」の真意について、答えていただいてないように思えます。
あっしらさんの答えは、現状の分析にとどまっており、そうではない「微妙にルートが違う“複線”で用意している、あるべき日本に向かう道」とはどのようなものか、お答えいただければと思います。

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