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(回答先: Re: 二元論的思考は思考停止か？ 投稿者 南青山 日時 2006 年 1 月 12 日 21:56:44)
南青山さん、こんにちは、お久しぶりです。
文科系の私が数理学上のtermを用いることに少なからぬ懸念と躊躇があったのですが、南青山さんには無用なお気遣いをさせてしまう結果になり、お詫び申し上げます。
＞とりあえず二元論的思考からスタートし、多数多様的世界を思い描くことは充分可能と思いますが（というか、現代人としてはそのような方策しかないのではないかというのが、現在の小生の思いなのですが）、いかがでしょうか。
確かに我々人間はナノ宇宙を構成する基本原理を援用することによって「多数多様的世界」がデジタル映像として実際に映し出されるのを観ることが可能になりました。かかる原理にたいする信頼性は今後とも揺るぎがないように想われますし、それを基盤にして物事が再構成されていくのではないかと想われます。そして、人間もまたそうした事物の展開に勤しむ中で二元論的思考に順化し、やがてそこから抜け切れなくなってしまうのではないかと危惧してもいます。
二元論的思考そのものの是非や二元論的思考からスタートすることの理非を問うているのでありません。むしろ、取り分け日本人は二元論的思考の厳密なる探究をするべきであると考えています。しかしながら、社会的事象や社会運営の問題を考察していく場合には、例えば二項並存論的思考の案出や何らかの融合的思考に到達する必要性に迫られるのでないかと想われるのです。二元論的思考では弁別し得ない領域の問題に関しては、謂うなれば辺際の視点もしくは辺際を把捉する思考が必要になって来るのではないかと。（南青山さんやＯＤＡウォッチャーズさんからは文科系出身者の繰言と一蹴されそうですが．．．。）
また、会いましょう。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。